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原田莉恵ママ×webライター×ブロガー

郵便物の封筒の宛名、算用数字で出しちゃったけど、漢数字じゃないと届かないのかな?

履歴書は算用数字と漢数字、どちらの記載が正しいの?

算用数字と漢数字の使い分けについて、わかっているつもりでも、いざ書こうとすると意外と悩んでしまうことはありませんか。

本記事では、算用数字と漢数字の使い分けのポイントや、一般的なルールを例文と共に解説していきます。

読むことで、上手く使い分けるルールとコツを理解でき、読みやすい文章を書く力が養われます。

算用数字と漢数字の使い分けに悩むあなたに必見です。

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算用数字と漢数字とは

算用数字と漢数字は、それぞれどのようなきっかけで使われ始めたのでしょうか。

歴史をたどってみると、意外な事実や隠されていた雑学など、学びがありました。

それぞれ解説していきます。

算用数字

わたしたちが日常生活で何気なく使っている算用数字は、別名、アラビア数字とも言われています。

諸説ありますが、一説によると、アラビア数字の形は、9世紀前半に、バグダードで活躍したアラビア数学者、フワーリズミーにより考えられたものです。

上記、アラビア数字の元となった画像です。

各数字の角に矢印が記載されており、角の数が数字を表していることがわかります。

現在よく使われる算用数字は、角のある形よりも丸みを帯びたフォルムが多いため、算用数字の成り立ちについて知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか。

また、今でも上記画像のように「7」に横線の入った表記をたまに見かけますよね。

外国人は「1」の頭の部分を大きく書く傾向にあることから、「1」と「7」の区別のために横線を入れると言われています。

漢数字

アラビア数字が日本に伝えられたのは江戸時代で、本格的に使われ始めたのは、学校教育の制度が整えられ始めた明治時代と言われています。

それまでは、数字を表す文字として漢数字が使われてきました。

漢数字の元は中国語であり、奈良時代に中国から日本へ伝えられたと言われ、平安時代の教科書に、九九の学習として漢数字が使われ始めています。

「一」「二」「三」「四」「五」「六」「七」「八」「九」「十」「百」「千」「万」「億」「兆」

見ての通り「一」「二」「三」「十」は、線を加える、もしくは引くことで、簡単に改ざんが可能です。

そのための予防策として、重要な書類や請求書、領収証などでは、大字を使って金額や数字を表記します。

大字とは、簡単に改ざんできてしまう字形の漢数字(一、二、三、十)の代わりに用いる漢字のことです。

改ざん防止の他、カタカナとの混同を避けるためにも用いられます。

大字例

「一」→『壱』『弌』『壹』
「二」→『弐』『貮』
「三」→『参』『弎』
「四」→『肆』
「五」→『伍』
「六」→『陸』
「七」→『質』『漆』『柒』
「八」→『捌』
「九」→『玖』
「十」→『拾』『什』
「百」→『佰』
「千」→『仟』
「万」→『萬』

ちなみに、「0」は漢数字で「零」を通常使用しますが、実は「〇」も立派な漢数字として使われます。

例えば、郵便物の住所を記載する際、「10」は「十」ではなく、「一〇」とするのが正しい表記です。

使い方や使い分け方については、後ほど詳しく説明していきます。

算用数字を使用する場面

算用数字を使用する場面は主に「数量」と「順序」の2項目です。

数量と順序について、それぞれ解説しながら進めていきます。

覚えておけば、いざというときに迷うことがなくなるでしょう。

数量

そもそも、数量とはどのようなものでしょうか。

数と量。また、分量。
[類語]数かず・数すう・量・分量・ボリューム・数値・物量・容量・嵩

引用:コトバンク

「数(すう)」は、1や2などの数を示したものであり、「量(りょう)」は、大小の比較が可能で、測定の対象となるもののことです。

「コップ2杯分」や「250グラムのひき肉」など、ひとつふたつと数えられないものを数えられるようにするため、測定した大きさに単位をつけたものを数量といいます。

数量の例文▼

-5kgのダイエットに成功した」

「毎日ジョギングを続け、10kmを走れるようになった」

「健康のために、2Lの水を毎日欠かさず飲んでいる」

「数量を表すときには、算用数字を使用する」と覚えておきましょう。

順序

順序を表すときにも、算用数字を使います。

数量と同様、順序についても考えてみましょう。

1 ある基準に従った並び方。また、その位置。順番。「順序が狂う」「順序よく並ぶ」
2 物事を行う手順。段取り。「まず上司に相談するのが順序だ」「順序を踏む」

引用:コトバンク

順番や、手順などを表すときですね。

順序の例文▼

「書類は、上から3段目の引き出しに入っている」

「かけっこで1番だった!と子どもが喜んでいた」

「背は、後ろから数えて4番目に高い」

「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」のときは算用数字と漢数字のどちらを使うのが正解?

「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」は、漢数字の「一、二、三・・・」の訓読みです。

「1つ、2つ、3つ」と書いて、「ひとつ、ふたつ、みっつ」と読むのは、基本的に誤った読み方とされています。

下記文化庁の資料によれば、「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」において、漢数字を使って書くことが記されています。

「ひとつ、ふたつ、みっつ…」は和語であり、常用漢字表で漢字の訓として整理されていることに従い「一つ、二つ、三つ…」と書く。このことは学校教育でも同様に扱われている。
ただし、一般の社会生活において、横書きでは算用数字を使った「1つ、2つ、3つ…」という表記が広く使われている。広報等で明確に数を数えているような場合などに限って、算用数字を用いて表記することがある。このことは「一人、二人、三人…」「一日、二日、三日…」などでも同様である。

引用:文化庁資料・新しい「公用文作成の要領」に向けて(報告)

明確に数を数えられている場合などに限り、「1つ、2つ、3つ・・・」など、算用数字の使い分けも可能です。

そのときの状況により判断し、上手に使い分けていきましょう。

漢数字を使用する場面

次に、漢数字を使用する場面を見てみましょう。

各例文と共に解説していきますね。

ポイントは、迷ったときの判断の仕方を覚えておくことで、よりわかりやすく理解できるでしょう。

語句

語句とは、文章を構成する一番小さな単位のことを指し、一つひとつの語句が集まることで意味を成す文章が作られます。

漢数字は主に、語句の一部として使われます。

例文を見てみましょう。

語句の例文▼

「人生一度きりなのだから、何事にもチャレンジしたい」

「一生懸命に毎日を生きています」

「三権分立は近代憲法の礎です」

「一生懸命」を「三生懸命」とは表現しませんよね?

他の数字に置き換えられるか置き換えられないかを考えてみると、漢数字を使う場面で判断がつきやすいです。

ことわざや慣用句

ことわざとは、昔から言い伝えられてきた教訓や知識などを、短い言葉としたものであり、

慣用句は、ふたつ以上の言葉が結びつき、ひとつの新しい意味を表す言葉です。

以下、それぞれの例文をご紹介します。

ことわざの例文▼

「七転び八起き」

「一か八か」

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」

慣用句の例文▼

「四の五の言う」

「七度尋ねて人を疑え」

「一から十まで」

「ことわざや慣用句には漢数字を使う」と覚えておくと良いでしょう。

熟語

熟語とは、ふたつ以上の単語が合わさり、ひとつの単語として用いられるものです。

日常生活の中でも、いたる場所で熟語の表記をよく目にします。

以下、例文をご紹介します。

熟語の例文▼

「五月病」

「七五三」

「八方美人」

特に、ビジネスシーンなどのかしこまった場で誤った使い方をすると、相手に誤解を招いたりトラブルに発展する可能性も否めません。

そのため、基本的に熟語は漢数字を使うと覚えておき、スムーズなコミュニケーションのためにも正しく使いましょう。

固有名詞や地名

固有名詞とは、特定の対象物を示す語のことです。

人名や会社名、商品名、日付や時刻、割合なども固有名詞に含まれます。

地名は固有名詞に含まれ、土地につけられた名詞を表します。

以下、それぞれの例文です。

固有名詞の例文▼

「劇団四季」

「鈴木一郎」(元プロ野球選手)

「七味唐辛子」

地名の例文▼

「燕三条市」

「九州地方」

「八幡」

固有名詞や地名などは、漢数字も含め、そのまま記憶していることが多いため、漢数字を使用する他の場面に比べ、迷うことが少ないように感じます。

算用数字と漢数字の使い分けポイント

算用数字と漢数字、どの場面で使うかはわかったけど、使い分けのポイントがあれば教えて欲しい!

日本語は複雑で、「このときはこれ!」が当てはまらない例もあり、そこがまた難しいですよね。

全てを、定められたルールを厳守しなければならないことはないですが、表記を誤ると文章の全体の意味が変わってしまうこともあるため、ポイントはおさえておきたいですね。

それぞれを使う場面以外にも、算用数字と漢数字の使い分けのポイントを、ここからはお伝えしていきます。

数を繰り返すとき

「一つひとつ」や「一人ひとり」など、数を繰り返すときは、漢数字とひらがなで表します。

「一つ一つ」「一人一人」でも間違いではありませんが、漢数字とひらがなを組み合わせることで、より読みやすい文章となります。

「ひとりひとつ」も同様に、「一人ひとつ」の表記のほうが、意味が伝わりやすいです。

数を繰り返す例文▼

「プレゼントを一つひとつ丁寧に包む」

「一人ひとりにサインをする」

なお、「ひとつひとつ」「ひとりひとり」は慣用句のため、算用数字ではなく漢数字を使います。

全体のうちの「ひとつ」を表すとき

集合している中の1つに該当するときの表現(例:「5人のうちのひとりが、代表選手に選ばれる」)は、ひらがなの「ひとり」でも、漢数字の「一人」のどちらでも問題ありません。

特に、漢数字の「一人」は、単独の意味合いが強いものに使用します。

また、同じように、全体を構成する物事のうちのひとつとして、「~の一環として」や「~の一部として」などを使用するときがあります。

一環・一部の例文▼

「SDGsの一環として、紙のストローを使う」

「この部屋の一部を、趣味のコーナーとする」

この場合も、他の数字に置き換えられないため、漢数字の「一」を使用しましょう。

概数を表記するとき

概数とは、「およその数」のことを言います。

具体的には「総額、4,987円」を「総額、およそ5,000円」のように、細かい数字を四捨五入や切り捨て、切り上げして表すことです。

また、概数は読み間違いを避けるため、基本的に漢数字を使用します。

例えば「3、400円」の表記の場合、「300円~400円」なのか「3,400円」なのか区別しにくいですよね。

漢数字で「三、四百円」と表記することで、読者に伝わりやすくなります。

ただし、少ない数、例えば「一、二円」の場合は、「1、2円」の表記でも誤解を招く可能性が低いため、算用数字を使っても適する場合もあります。

概数表記の例▼

「何百問と問題が用意されている」

「この中から4、5人選びましょう」

「必要なのは、二、三十個のおにぎりが入る大きさのダンボール」

数字の大きさや読みやすさによって、漢数字と算用数字を使い分けてみましょう。

漢数字と算用数字が混じるとき

ひとつの語句や文章に、漢数字と算用数字が混在する場合もあります。

以下、例文です。

漢数字と算用数字が混在する例文▼

「一家5人」

「〇〇第一中学校3年3組」

「一家」の「一」は構成用語のため漢数字を、「5人」は数えられる数字であり、他に置き換えられる数字のため、算用数字を用います。

無理やりどちらかに合わせた表記にすると意味が通らなくなったり、読みにくくなるため、読者にストレスを与えてしまいます。

場合によって漢数字と算用数字が混在することもある、と覚えておき、迷うときは「一家」「5人」や、「第一中学校」「3年3組」のように、切り離して考えるとわかりやすいです。

数字の桁数が多いとき

算用数字は数字の桁数が増えるごとに「0」が増えていきますが、いくらかを理解するには「0」の数を数えなくてはなりません。

3桁ごとにコンマで区切ることを、文化庁のルールにより定められていますが、パッとひと目見ただけでは、いくらかを即座に理解するには時間がかかります。

※ちなみに、西暦にはコンマは不要です。

以下、一から一京までを、漢数字と算用数字で記した一覧表です。

読み方漢数字算用数字
イチ1
ジュウ10
ヒャク100
セン1000
マン10,000
ジュウマン十万100,000
ヒャクマン百万1,000,000
センマン千万10,000,000
イチオク一億100,000,000
ジュウオク十億1,000,000,000
ヒャクオク百億10,000,000,000
センオク千億100,000,000,000
イッチョウ一兆1,000,000,000,000
ジュッチョウ十兆10,000,000,000,000
ヒャクチョウ百兆100,000,000,000,000
センチョウ千兆1,000,000,000,000,000
イッケイ一京10,000,000,000,000,000

また、文化庁の資料によると1,000までは算用数字の表記兆・億・万の単位は漢字を使うとの記載もあります。

特に桁数が多い場合は、算用数字と漢数字を混在させることで、とても読みやすくなります。

下記、算用数字のみと、「兆・億・万」以上の漢数字と算用数字を混在させた例です。

「1,987,654,320,000円」
  「28,764,000,000円

「1兆9876億5432万円」
  「287億6400万円」

スッキリと読みやすいのは、言わずもがなですが、後者ですね。

基本的に桁数の多い数字は、このように漢数字と算用数字を混在させて表記しますが、コピーライティング上では例外もあります。

下の2つの画像をご覧ください。

上記は同じ10万人ですが、算用数字で表記したほうが利用者数が多く感じませんか?

このように、あえて桁数を大きく見せたいときなどは、漢数字でなく算用数字を使用する場合もあります。

数字は桁数によって表記を変えましょう。

数を表記する際の注意事項

読者が何度も読み返さなければ意味が理解できない文章や、読んでいる途中で引っ掛かりが生じるような文章には原因があります。

それは、算用数字と漢数字の使い分け方が誤っていたり表記に統一感がなく、違和感のある文章となっているためです。

ここからは、読者が理解しやすい文章を書くために必要な、表記の注意事項についてお伝えしていきます。

表記ゆれに注意する

表記ゆれとは、ひとつの文章や書籍の中で、本来同音・同意味の言葉が異なった語句で表記されることです。

表記ゆれの具体例▼

「1ヶ月」と「一ヶ月」
「1時」と「一時」

表記ゆれのある文章は読者にとって読みづらく、言葉を理解することに意識が向いてしまうことで、文章全体の内容が頭に入りにくくなってしまいます。

特に数字は、漢数字と算用数字の使い分けのポイントをおさえ、表記ゆれに注意しましょう。

横書きは算用数字で書く

横書きで数字を書くときは、基本的に算用数字を使用します。

これは、文化庁の公用文作成のルールにも定められているため、一般的にも認知度が高いでしょう。

履歴書は横書きが基本のため、書面の電話番号や住所、日付や元号なども全て、算用数字を使用します。

ただし、履歴書を郵送する際の封筒は基本的に縦書きのため、郵送先の住所を書く際は、漢数字を使用しましょう。

また、漢数字でも、住所に3桁の数字が含まれ、パッと見て数字の判断に時間がかかりそうな場合は、算用数字を使っても、誤りではありません。

例えば、「123番地」を、「一二三番地」と縦に並べて書くと、線が何本も並ぶため読みにくいですよね。

ルールはあくまでも基本的なものとして認識しておき、読みやすさに重点を置いて臨機応変に使い分けましょう。

POINT

最近では、読みやすさを重視し、和封筒で手紙などの郵送物を送る際の宛名や送り先を、横書きにすることも増えています。

宛名に英語やカタカナ、ローマ字などが多い場合は、バランスを考慮して、分かりやすいほうの表記に統一しましょう。

縦書きは漢数字で書く

縦書きは、基本的に漢数字を使用します。

こちらも算用数字同様、文化庁の公用文作成ルールにより定められているものです。

書籍や新聞などの縦書き文書では、ルールに則り漢数字が使用されています。

しかし現在は、下画像のように縦書き文書でも算用数字が使われるようになりました。

「数量や順序などの表記は算用数字、慣用句や熟語などの表記は漢数字」と、平成12年を前後に数字に関する表記が各新聞社で切り替わったと言われています。

参考:毎日新聞

ただし、以下は算用数字では違和感を抱きやすいという理由から、例外として漢数字のままとされています。

細かい例外▼

・「一つ、二つ」など「つ」で数える場合

・「五代目、六代目」など世代を数える場合

・「八段、九段」など技能の等級で使われる場合

原則として、縦書きでは漢数字を使うことを覚えておきましょう。

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まとめ:上手に算用数字と漢数字を使い分けて読みやすい文章にしよう

算用数字と漢数字についてや、使い分け方についてお伝えしました。

普段、本や新聞をよく読む人が、ストレスを感じずに文章を読めているのは、算用数字と漢数字の使い分けや表記のゆれが、きちんと整理整頓されているためです。

特に、文章に関わる仕事をしている方は、算用数字と漢数字の使い分け、表記のゆれなどを理解しているかいないかで、仕上がりの文章が格段に変わります。

もちろん、依頼主やメディアごとに定められた規約やルールもありますが、それらを順守し、読みやすい文章の作成を目指しましょう。

算用数字と漢数字の使い分け以外でも、正しい文法や読みやすい文章の書き方のコツを覚えて、もっと多くの人に読みやすい文章を届けられるようになりたい!という方は、ライター専門のスクールで学ぶのもおすすめです。

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よくある質問

算用数字と漢数字を使い分ける場面は、紹介したパターン以外でも迷うことが多いでしょう。

以下、よくある質問をまとめました。

ぜひ参考としてみてください。

よくある質問① アラビア数字は、算用数字や洋数字とも言われてますが、何か違いはありますか?

アラビア数字、算用数字、洋数字はいずれも意味は同じです。

一般的に「1,2,3,4,5…」の数字は、アラビア数字と呼ばれていることが最も多く、次に算用数字、最後に洋数字の順に認識されていると言われています。

また、アラビア数字は、アラビア数学者=フワーリズミーの著書『代数学』がラテン語に翻訳され、ヨーロッパに渡り教科書とされたことから、“インド数字”と呼ばれることもあります。

よくある質問➁ 住所の「〇丁目」は漢数字?それとも算用数字?

どちらで書いても、誤りではありません。

強いて言うのであれは、漢数字の使用が正しい表記です。

昭和37年5月に「住居表示に関する法律」が施行され、全国の市街地では、それまで表記されていた「○○村字△番地」などが改められ、新しい住居表示に変わっていきました。

現在は、新しい住居表示が実施され、「村字」や通りの名前が入った表記が消え去り、「飯田橋三丁目」のように「地名+丁目」でひとつの字名として扱われています。

このことから、「〇丁目」は固有名詞となり、縦書きでも横書きでも、漢数字で表記することが定められているのです。

例えば、「東京都品川区五反田」という地名を横書きにしたときに、東京都品川区5反田」とは書きませんよね。

意味合いは少し違いますが、そのように理解すればわかりやすいかもしれません。

また、各自治体によっても表記方法が異なるようです。

住民票や登記簿などは、自治体により定められた表記で記載しています。

気になる方は役所などで確認してみましょう。

よくある質問③ エクセルで算用数字から漢数字へ変換する簡単な方法はありますか?

エクセルで算用数字から漢数字へ変換する方法は以下図の通りです。

① 算用数字を入力したセルにカーソルを合わせ、セルの書式設定から「その他」を選択
➁ 分類から「漢数字」を選択
③ 下のOKボタンをクリックすると、漢数字への変換が完了

数字を漢数字に変換する以外にも、日付や西暦などへ変換も可能です。

とてもシンプルで簡単なため、ぜひお試しください。

この記事を書いたライター
¨経験に勝る知識なし¨をモットーに、何事も経験して学ぶを大切にしています。プライベートでは育児しながら育自されている2児の母です。
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原田莉恵ママ×webライター×ブロガー