この記事を読もうと思ったあなたは「スマートフォンしか持ってないけどコピーライターはできるのかな?」と気になってクリックしたのではないでしょうか?
多くの方は”ライター”と聞くと、PCに向かってカタカタと文章を打ってるイメージがあると思います。
そして実際にGoogleで「コピーライター 画像」で検索してみると、PCで作業しているようなイメージ画像が上位に表示されます。
ついついこの画像を見てしまうと、PCを持っていないとできない仕事なのかなと不安になっちゃいますよね。
ただ、ここでお伝えしたいのは『たとえスマートフォンしか持っていなかったとしてもコピーライター・Webライターとして活動できる』ということ!
本記事ではスマートフォンしかない環境で、コピーライターを始めたい方向けに大きく分けて3つのことをお伝えします。
・スマートフォンでコピーライターの仕事を行ううえでの重要なポイント
・スマートフォンでコピーライターの仕事を行うメリットとデメリット
・筆者おすすめのコピーライター向けスマートフォンアプリ
これらの内容を踏まえて、本記事が「本当にスマートフォンだけで活動ができるの…?」と悩んでいる方の手助けになれば幸いです。
コピーライターの仕事はスマートフォンでもできる?
結論…コピーライターの仕事はスマートフォンでもできます!
中でも下記の仕事は必要とする文字数が比較的少なく、スマートフォンでも手軽に作業できるのが魅力です。
・アンケート
・レビュー、口コミ
・商品、サービス紹介文
実際に筆者もコピーライターをはじめたばかりのころは、通勤や移動のすき間時間にスマートフォンで取り組んでいました。
しかし、作業効率をPCと比較すると…どうしても軍配は【PC>スマートフォン】となってしまいます。
このことについては、後のコピーライターの仕事をスマートフォンで行うメリット・デメリットで説明します。
とはいえ、ここで「PCを持っていないから…」といって、コピーライターを諦める必要はありません。
現代ではコピーライターの仕事を行ううえで便利なスマホアプリが開発・普及しています。
それらをうまく活用すれば、今あるスマートフォンをコピーライターの仕事道具にすることは十分可能ですので心配しないでください。
コピーライターの仕事をスマートフォンで行ううえでの事前準備
本セクションではスマートフォンで仕事を行ううえで事前準備として…
押さえておくべき重要なポイントを3つお伝えしたいと思います!
ポイント①:データ管理
コピーライターの仕事は文章を書くだけにとどまりません。
画像をダウンロードしたり、描画で作成したものを保存するため、データ保存容量が大きくなります。
例えば、いまご覧になっているこの記事の画像も筆者がダウンロードして使用しています。
画質がキレイであるほど容量が大きくなり、容量を小さくすると画質が粗くなってしまい読み手に見えづらくなることもあるので、ある程度のファイルサイズは必要になってきます。
そして、一般的にスマートフォンのデータ保存容量はPCのデータ保存容量と比較して小さいため、仕事内容によってはスマートフォンの空き容量がなくなり、作業ができなくなる可能性が十分にあります。
そのため、普段からデータ管理できるかが大きなポイントになります。
ポイント②:セキュリティ対策
スマートフォンで仕事を請けるということは”クライアントとの情報の共有”をすべてスマートフォン1台で行うこととなります。
そのため、共有された資料やデータはもちろんのこと、仕事内容も秘匿情報になりますので
外部に一切漏れないよう細心の注意を払う必要があります。
スマートフォンは手軽に内容をチェックできる一方、普段から持ち歩くためどこで情報が漏れてしまうかわからない危険性があるのです。
・電車内で情報をチェックしていた場合、無関係の人に覗き見される
・スマートフォンの紛失または盗難
・スマートフォンがウイルスに感染してしまいデータを盗まれる
上記のようなことが起きた場合、そしてこれらが先方に発覚するような状況が起きた場合は、クライアントから損害賠償を請求される可能性があるので、スマートフォンで仕事を行なうのを考えているなら、より一層のセキュリティ対策が必要になるでしょう。
ポイント③:アプリに慣れておく
コピーライターの仕事ではクライアントから使用するツールやアプリの指示があります。
- Googleドキュメント
- Word
- Chatwork
- LINE
- PDF資料参照…など
そのため、まずは指示にあるツールやアプリが自身のスマートフォンで対応しているかどうか確認をしましょう。
とくに、PCとスマートフォンではツールやアプリの仕様が異なるものが多いため、使いこなせるように操作に慣れておく必要があります。
コピーライターの仕事をスマートフォンで行うメリット・デメリット
スマートフォンで仕事を行ううえで押さえていてほしい事前準備のポイントはご理解いただけたでしょうか。
それではここからは、コピーライターの仕事をスマートフォンで行うメリットとデメリットをそれぞれ3つずつご紹介します。
メリット①:費用を抑えられる
作業効率等を差し引けば、PCが無くともコピーライター・Webライターは始められるため、スマートフォンさえ持っていれば初期費用は0円です!
また、PCはスマートフォンと違って、Wi-Fiを繫げないとインターネットの使用ができません。
あくまでも目安になりますが、PCの価格は中古や型落ち(古い型の製品)で2万円~4万円ほど、最新モデルで8万円~20万円です。
さらに、インターネット回線(Wi-Fi)の利用料金は平均でも3,000円前後/月からとなっています。
もしご自宅にインターネット回線がない場合はPCに加えて追加費用が掛かってしまうことでしょう。
一方でスマートフォンは契約状況にもよりますが、追加費用が掛からないことも相まって、始めるにあたり費用を抑えられるメリットが存在するのです!
メリット②:手軽で始めやすい
スマートフォンは普段から持ち歩くことが多いので、操作に慣れている方が多いのではないでしょうか。
PC操作に苦手意識がある方にとっては、操作面で使い慣れているスマートフォンが気分的にも始めやすいですよね。
スマートフォンは片手で操作でき、アプリを押せばすぐに作業に取り掛かれるので手軽で便利だと思います。
また、通信状態が圏外でない限りインターネットができるので、ライターの仕事では切っても切り離せないリサーチ(情報収集)などが外出先で手軽にできることから、利便性も充分あると言えるでしょう!
メリット③:持ち運びに便利
スマートフォンはPCと比較するとサイズが小さく軽いため『当たり前ながら持ち運びに便利』です。
またスマートフォンは基本的に、カバンやポケットに入れてしまえば荷物にならないので、場所を選ばずにいつでもどこでも好きなところで作業できます。
PCはどんな軽量モデルだとしてもスマートフォンより軽くなることはないため、最小限のツールで活動をしたいと考える方にとっては”意外にも”魅力的と言われるメリットなのです。
デメリット①:作業効率が悪い
作業効率がPCと比較して悪いのがスマートフォンでコピーライターの仕事を行なううえでの一番のデメリットと言っていいでしょう。
なぜかというと、一般的にコピーライターの仕事は出来高制なので、作業効率の良し悪しで時給が変わります。
それでは、どのような点で作業効率が悪いのかをさらに細かく分けてお伝えします。
作業画面が小さく見づらい
メリットでお伝えしましたが、持ち運びに便利な分、作業をする画面はPCと比較して小さくなります。
そのため、人によっては「文字が小さくて読みづらい!」という問題が発生します。
情報を読み取るのに時間がかかる…これは明らかなタイムロスです。
経験がある方なら分かると思いますが、文字が小さいと目も疲れやすく、結構ストレスも貯まります…。
操作性はPCに軍配が上がる
PCだとショートカットキーの機能が備わっていることから、スワイプ(フリック)入力とタップを繰り返さなければならないスマートフォンと比較すると操作性はPCに軍配が上がるでしょう。
・コピー▶Windows:Ctrl+C / Mac:command+C ・カット(切り取り)▶Windows:Ctrl+X / Mac:command+X ・ペースト(貼り付け)▶Windows:Ctrl+V / Mac:command+V |
範囲選択が難しい
スマートフォンで文章を選択したいとき、選択したい範囲を指で長押ししてカーソルを合わせる必要がありますが、スマートフォンはこの操作がとてもやりづらいです…。
画像のような経験はみなさんもあるのではないでしょうか…?笑
一方でPCは、必要な文章の頭文字にカーソルを合わせてドラッグ(左クリックボタンを押しながら、マウスまたはパッドを動かして、目的地点で左クリックボタンを離す)するだけです。
ドラッグは使用フォントの変更やサイズ変更、色の変更、文章を一括で削除するときなどでも頻繁に使うため、この作業が簡単に出来るかどうかは作業時間に影響をあたえます。
デメリット②:データ通信量の上限
メリット②でスマートフォンは基本モバイルデータを使うとお伝えしました。
モバイルデータは圏外でない限りどこでも使えるのですが、契約しているプランによって利用できるデータの容量に上限があります。
契約以上のデータを利用すると通信速度に制限がかかってしまい、インターネットの読み込みやダウンロードに時間がかかる、ビデオ通話の接続ができないなどの影響が出ます。
そして、コピーライターの仕事は想像以上にデータを利用するのです…。
- アプリによるデータ消費
- 画像や書類のダウンロード
- リサーチや類似記事確認のためのインターネットサイト閲覧
- オンラインでの打合せ(ZOOM、Google Meetなど)
基本的に毎月利用できるデータ容量の大きさによって、利用料金が高くなります。
そのため、スマートフォンで作業を行う場合には、固定料金で通信量無制限、通信速度も安定してるインターネット回線(Wi-Fi)の使用がおすすめです。
デメリット③:仕事とプライベートの混同
スマートフォンでコピーライター・Webライターの活動を始めようと考えている方は、現在使っているスマートフォンをそのまま仕事で使おうとしているのではないでしょうか?
そうなると1台のスマートフォンに”プライベートの情報”と”仕事の情報”が集約されることとなります。
もちろんそれ自体がマズい訳ではないのですが、ふとした気の緩みで重大なトラブルになる可能性あるのです…。
例えば
「クライアントにプライベートの写真をうっかり送ってしまい、個人情報が漏洩する」 「クライアントの秘匿情報を第三者に誤って送ってしまった」
…などのリスクも伴います。
上記はあくまでも例えですが、そのような可能性があるかもしれないと肝に銘じるのがよいでしょう。
コピーライターにおすすめのスマホアプリ【10選】
ここからは、コピーライター・Webライターに興味がある!と思っている方からコピーライター・Webライターを始めたい!と思っている方、更に現在ライターとして活動しているという方向けに…
筆者がおすすめするアプリを10個ご紹介します!
ちなみに今回ご紹介するアプリは基本無料となっており、実際に現在ライターとして活動している筆者も活用しているアプリになりますので、参考になれば幸いです。
おすすめアプリ①:Googleドライブ
引用:App Store|Googleドライブ
インターネット上で”あらゆる形式のファイル”が保存可能で、膨大なデータを一括管理できるアプリです。
コピーライターの仕事をしていると様々なデータを扱っていくことになり、全てをスマートフォンの保存容量でカバーするのはおそらく難しくなります。
データを整理できるだけでなく、スマートフォンだけでなくPCでもアクセスできる便利なアプリです。
おすすめアプリ②:Googleドキュメント
引用:App Store|Googleドキュメント
端的に説明すると”文章を書くことに特化したアプリ”です!
実際にクライアントから「納品はGoogleドキュメントでお願いします!」と指示されるほどで、
コピーライターとして活動するにあたって使用頻度が断トツで多くなるアプリになるでしょう。
筆者が書くこの記事もGoogleドキュメントで作成して納品しています!
おすすめアプリ③:Microsoft Word
引用:App Store|Microsoft Word
「Word」という単語で皆さんも一度は耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。
こちらもGoogleドキュメント同様、”文章を書くことに特化したアプリ”です。
ライター市場ではGoogleドキュメントでの納品が多くありますが、Wordで納品指定をするクライアントもいらっしゃるため、ダウンロード+操作に慣れておくことをおすすめします!
おすすめアプリ④:Chatwork
引用:App Store|ChatWork
ChatWorkはその名の通り、チャットアプリです。
データの共有や制作物の受け渡しも、このChatworkを通して行なうことが多くあります。
また、クライアントによっては”Chatworkの使用を案件の応募条件に挙げるほど”ですので、コピーライターとして活動するのであれば、今のうちからダウンロードしておくことに越したことはありません!
おすすめアプリ⑤:Brave
引用:App Store|Brave
インターネットで検索をしている際に、
・広告表示がやけに多くてサイトが見づらい!
・スクロールしたり画面に指が触れたら広告のリンク先に飛んでしまい内容が見れない!
というような経験はありませんか?
このBraveというアプリはそんな広告を遮断して快適なインターネット閲覧ができるアプリです。
さらにトラッキング(サイト内のどこを、どの時間閲覧したのかなどを追跡する機能)防止もしてくれるので、プライバシーも確保してくれます。
広告やトラッキングはページの読み込みを遅くさせ、データ通信量を消費させるので、
まさに無駄を省いてくれるアプリでおすすめです!
おすすめアプリ⑥:vFlat Scan
引用:App Store|vFlat Scan
書類や本を撮影して、画像として保存できるアプリです。
スマートフォンがそのままスキャナーになるといえば分かりやすいでしょうか。
特に目立つこのアプリの有用性は次の2つです。
・撮影時に映り込んでしまった指を自動で消去できる(Android版のみ)
・取り込んだ画像の文字を認識してテキストに変換できる
実際に記事の引用で使用する際や、自分の知識のアーカイブとして記録しておきたい場合に使えるため、こちらのアプリもおすすめとして挙げています!
おすすめアプリ⑦:Weblio類語辞典
引用:Google Play|Weblio類語辞典
コピーライターは文章を駆使して不特定多数の方に向けて発信するのが仕事なので、誰が見ても理解できる文章を書く力が求められます。
正しい意味の言葉を使うだけでなく、難しい言葉や、普段あまり聞き馴染みがない言葉を言い換える際にも役立つ辞書アプリです。
※アプリとして配信されているのはAndroid版のみ(2023年11月現在)
おすすめアプリ⑧:Workflowy
引用:App Store|Workflowy:ノート、リスト、アウトライン
Workflowyは階層ごとに情報をまとめることができるので、記事の構成作成に便利なアプリです。
見出し、本文を箇条書きで書き出すことができます。
下記の画像は、筆者が本記事を作成する際に実際に書き出した内容です。
まだライターとして活動していない方にとっては記事の構成と言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが『構成=記事の設計図』だと考えてください。
設計図なしで家の建築や車の生産が出来ないことと同じように、記事も構成なしでは作成できません。
そのため、本アプリを使用することで内容がまとまった記事を作成でき、かつ作業時間を短縮することにも繋がるためおすすめです!
おすすめアプリ⑨:X(旧Twitter)
引用:App Store|X
コピーライターがクラウドソーシングアプリ1以外でクライアントを探すのに便利なのがXです。
※1 クラウドソーシング:発注者が不特定多数にむけてその業務をアウトソーシング(外注)して、マッチングがかなった相手に仕事の依頼をする仕組み化がされたアプリ
Xではコピーライターを募集しているクライアントも多く、直接受注になるためクラウドソーシングより高単価な案件が多くあります。
そのため、求められるレベルも高くなりますが、稼働時間を減らして収入を上げるチャンスとも捉えられるでしょう!
それ以外にも
・伝えたいことを140文字(無料版)という短い文章で書くトレーニングになる
・コピーライターとしての自身をアピールできる
・他のコピーライターと直接繋がれる
・情報や知識をインプットできる
・インプットした情報や知識をアウトプットできる
という使い方ができますので、ライターとして活動するのであればダウンロード推奨のアプリです!
おすすめアプリ⑩:Misoca
引用:App Store|請求書作成アプリ-Misoca
コピーライター・Webライターになると、見積書、納品書、請求書も全て自分で作らなければなりません。
そのうえで、Misocaは基本情報を入力するだけでテンプレートに自動反映されるので、これらの書類を作った経験がない方でもカンタンに作れます!
名前、住所、連絡先、振込先は事前に登録しておけば作成時に反映されるので、帳票を作る度にいちから入力する必要がありません。
また、アプリ内で帳票を管理できるので「〇〇企業宛ての請求書はどこに保存したっけ?」という心配もありません。
まとめ:理想はPC×スマートフォンの二刀流
本記事ではコピーライターはスマートフォンでもできるのか?という疑問について、仕事をするうえでのポイントを押さえつつ、スマートフォンで行なうメリットとデメリットを紹介してきました。
もう一度結論を言うと、コピーライター・Webライターの仕事はスマートフォンでもできます!
しかしながら、PCと比較すると作業効率、いわゆる生産性という点でスマートフォンが不利なのは事実です。
原稿を執筆するのはPC、執筆前の準備(情報収集やメモなど)はスマートフォンとうまく使い分ければ、効率よく作業ができるでしょう。
それぞれの機器の特長を活かして仕事ができれば、自分自身のスキルも上がります。
まずはスマートフォンで取り組んでみて、コピーライターの仕事がどのようなものか身をもって経験してみるのもいいですし、先行投資と考えてPC環境を整えるのもいいでしょう。
もし、コピーライターを始めるためにPCを買うか買わないかで悩んでいる方がいらっしゃれば、
その時間はもったいないです!
勇気をもってコピーライターの世界に飛び込みましょう!