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本記事では、ライティング上での括弧(かっこ)の種類と使い方についてご紹介します。

括弧はわかりやすい文章を書くために欠かせない記号のひとつです。

しかし「意外と種類が多くて上手く使いこなせていない」という方も多いのではないでしょうか?

括弧にはそれぞれ役割があり、また使い方にルールもあります。

そのルールを知らずに使ってしまうと、せっかく書いた渾身の文章も読者に伝わらない内容になりがちです。

「内容は良いのに読者に伝わらない…」

「括弧を使ったことで、かえって読者に誤解されてしまった…」

ということにもなりかねません。

ここでは文章を書く際の正しい括弧の使い方やポイント・注意点など、基本的なことを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

括弧(かっこ)とは?

括弧(かっこ)とは?

括弧(かっこ)とは、文中の語句や文字などを囲うための記号で、別名「区切り符号」と呼ばれています。

括弧は、主に『語句の補足説明』『文字を囲って視認性の向上』のために使われており、意図を読み手に伝えやすくすることが目的です。

それでは、括弧を使うことで文章はどのように分かりやすくなるでしょうか?

以下に「括弧を使わない文章と使った文章」の例文を紹介します。

一緒に比較してみましょう。

まずは括弧を使わない例文をご覧ください。

括弧を使わない例文
  • うちの子は玉蜀黍が大好きだ。
  • 田中さんは趣味は野球ですと言った。

上記のように、文中に括弧を使わない文章は単純に読みにくく、少なからず読者にストレスを与えてしまいます。

次に、括弧を使った例文を見てみましょう。

括弧を使った例文
  • うちの子は玉蜀黍(とうもろこし)が大好きだ。
  • 田中さんは「趣味は野球です」と言った。

上記のように、括弧を使うと文章は格段と読みやすくなります。

それでは次に括弧の種類と使い方について解説します。

括弧(かっこ)の種類と使い方【徹底解説】

括弧(かっこ)の種類と使い方【徹底解説】

括弧(かっこ)には沢山の種類がありますが、なかでもよく文章内で使われる括弧を10個ほどご紹介します。

記号名称
()①括弧(かっこ)
「」②かぎ括弧(かっこ)
『』③二重かぎ括弧(にじゅうかぎかっこ)
[]④角括弧 (かくかっこ)
【】⑤隅付き括弧 (すみつきかっこ)
〔〕⑥亀甲括弧(きっこうかっこ)
〈〉⑦山括弧(やまかっこ)
{}⑧波括弧(なみかっこ)
‘’⑨シングルクォーテーション
“”⑩ダブルクォーテーション

以下に、それぞれの括弧の使い方や、特徴、例文などを解説しますので、ぜひ用途に合わせて活用してください。

特に、括弧()かぎ括弧「」二重かぎ括弧『』は、使うことが多いため覚えておきましょう。

①()括弧

括弧()は、そのほか、丸かっこ・パーレン・小かっこという呼び方があります。

おもに語句の補足説明や、文中に引用した際の出典元を示す場合に使われる記号です。

また番号をくくる場合にも用いられます。

括弧の中でも使用頻度が高いのが特徴です。

次に、実際に括弧を使った例文をご紹介します。

括弧を使った例文

◆補足説明

  1. すいかの旬(新鮮で美味しい時期)は夏だ。
  2. 徒然日記(つれづれにっき)
  3. 98.3%の方が効果に満足というデータが出ています(注1)

◆引用・参考文献

食べものの旬とは、特定の食材について、他の時期よりも新鮮に食べられる時期をいう。(Wikipedia)

◆番号を括る

(1)

(2)

上記のように括弧()は、語句の意味や漢字の読み方、注記を補足する際に使われ、詳しい内容をシンプルに伝えることができます。

②「」かぎ括弧

かぎ括弧「」は”かぎ・ひっかけ”などの名称があります。

おもに会話文や語句を強調、また区別する際に使われる記号です。

さらに、個々の論文や作品のタイトルにも使われます。

かぎ括弧「」も、括弧()と共に使用頻度が高い括弧です。

次に、実際にかぎ括弧「」を使った例文をご紹介します。

かぎ括弧を使った例文

◆会話

  1. 「今度の休み、ディズニーランドに行かない?」
    「いいね!」
  2. 父は「一緒に飲みに行こう」と、私を誘った。

◆強調

私はフワフワのかき氷が大好きですが、その中でも一番好きなのは「抹茶味」です。

◆区別

水泳の4種目は「自由形」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」です。

◆論文のタイトル

卒論のタイトルは「再生可能エネルギーの普及を図る」です。

上記のように文中の語句をかぎ括弧「」でくくることで、文章の内容がひと目でわかりやすくなります。

③『』二重かぎ括弧

二重かぎ括弧『』は、そのほか、二重かぎ・二重ひっかけなどの名称があります。

おもに、かぎ括弧の中にさらに会話文を入れる際や、語句を強調する際に使用される記号です。

また、映画や書籍、雑誌など作品のタイトルを文中に使用する際にも使用されます。

それでは、実際に二重かぎ括弧『』を使った例文をご覧ください。

二重かぎ括弧を使った例文

◆かぎ括弧「」中の会話文

「お母さんが『近所の人には、きちんと挨拶しようね』って言ってたよ」と伝えると…

◆作品のタイトル

子供の頃の愛読書は『星の王子さま』だった。

上記のように会話文の中に二重かぎ括弧『』を使うと、誰の会話なのか明確になり、わかりやすい文章になりますね。

ちなみに、二重かぎ括弧『』は作品のタイトルで使うという点は、かぎかっこ「」と似ていますが、実際には以下のように使い分けられています。

● かぎ括弧「」→ 個々の作品名
● 二重かぎ括弧『』→ 映画・書籍などの作品名

これらの違いを覚えておくと表現の幅が広がり、より伝わる文章を書けるようになるでしょう。

④[]角括弧 (かくかっこ)

角括弧 (かくかっこ)[]は、そのほか、箱パーレン・ブラケット・だいかっこなどと呼ばれます。

おもに、語句を強調したり引用文に補足の説明を加える際に用いられる記号です。

また、すでに括弧()を用いた文章をさらに括弧でくくる場合にも角括弧[]を使います。

角括弧 []の特徴は、横書きの文章で使用されることです。

それでは、実際に角括弧 []を使った例文をご紹介します。

角括弧 []を使った例文

◆強調

この書類は[必ず]明日までに目を通してください。

◆引用文の補足説明

[宮崎駿監督のすべての作品の中で]堂々の1位に輝いたのは、1998年に公開されたジブリ作品『となりのトトロ』でした。(All About)

◆括弧()にさらに括弧を足す

人気ゲーム『原神』は、3年前[2020年(令和2年)]にリリースされました。

上記の例文(ジブリ作品)のように、引用文だけでは意味が伝わりづらく、補足の説明が必要な場合は、角括弧 []を使うのが通例です。

また、括弧()を用いた文章にさらに括弧を足す際も、角括弧[]を使います。

この場合は上記の例文(人気ゲーム『原神』)のように、角括弧[]が括弧()の外側になることを覚えておきましょう。

⑤【】隅付き括弧(すみつきかっこ)

隅付き括弧【】は、そのほか、隅付きパーレン・太亀甲(ふときっこう)と呼ばれることもあります。

また、隅付き括弧【】は、ほかの括弧と比べて目を引きやすいため、語句の強調や目立たせたい箇所によく使われる記号です。

他の用途としては、記事や見出しのタイトル、またメールの件名などに使われます。

それでは、実際に隅付き括弧【】を使った例文をご紹介しましょう。

隅付き括弧【】を使った例文

◆強調

【最新版】スマホの便利な使い方

◆伝えたい情報を目立たせる

【日時】令和◯年◯月◯日 ・◯時~(少雨決行)
【会場】〇〇公園

上記のように隅付き括弧【】は読者の目に止まりやすいため、”必ず伝えたい情報”に使用することをおすすめします。

ただ、隅付き括弧【】は、乱用するとかえってどこが重要なのかが分からなくなってしまうため、使用する際は頻度を調整しましょう

⑥〔〕亀甲括弧(きっこうかっこ)

亀甲括弧〔〕は、袖括弧(そでかっこ)と呼ばれることもあります。

亀甲括弧は、おもに文を強調する場合や引用文の補足を説明する際に使われる記号です。

また、縦書きの文章内に多く使われる特徴があります。(本記事では横書きでの例を紹介)

それでは、実際に亀甲括弧〔〕を使った例文をご覧ください。

亀甲括弧〔〕を使った例文

◆強調

世界で一番人気のゲームは〔◯◯ゲーム〕です。

◆引用文への補足

〔質の良い睡眠のためには〕夕方以降の生活行動(飲食・運動・入浴など)においても心身を興奮あるいは緊張状態にすることを避ける必要がある。(厚生労働省)

亀甲括弧〔〕は、これまで縦書き以外で使われることはありませんでしたが、昨今では横書きの文章でも使われるようになりました。

強調や引用文の補足説明を目的とした括弧は、亀甲括弧〔〕の他にも数種類あるため、実際に文中に用いる際には、どれを使うか迷うこともあります。

そんなときは、文章の全体イメージを考慮して決めると良いでしょう。

⑦〈〉山括弧 (やまかっこ)

山括弧 (やまかっこ)〈〉は、そのほか山パーレン・山鉤(やまかぎ)と呼ばれることもあります。

おもに、言葉の強調や見出し、また引用文をくくる際に使われる記号です。

実際に山括弧〈〉を使った例文をご紹介します。

山括弧〈〉を使った例文

◆強調

おサイフケータイがあれば〈いつでもどこでも〉チャージができて便利です。

◆記事の見出し

〈必見〉おサイフケータイの始め方

◆引用

厚生労働省では、インフルエンザ予防対策の一つとして〈からだの抵抗力を高めるために十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。〉と紹介しています。(厚生労働省)

上記例文の3つ目『引用』のように、山括弧〈〉で引用部分をくくることで、引用の箇所を示すことができます。

⑧{}波括弧 (なみかっこ)

波括弧(なみかっこ){}は、そのほか 中括弧(ちゅうかっこ)・ブレース・カーリーブラケットなどと呼ばれます。

おもに、見出しやタイトルの強調、数式やプログラミング言語などに用いられる記号です。

ただ、基本的に文中で使うことはあまりなく、数式やプログラミング言語に使用されることが多いという特徴があります。

実際に波括弧{}を使った例文をご覧ください。

波括弧{}を使った例文

◆強調

{初心者必見}Web文章の書き方

◆数式

[7×26-{6×18-(72-2×12)}]+(4×16)=A

※数式を表す場合、用いる括弧の優先順位は、括弧()>角括弧[]>波括弧{}

波括弧(なみかっこ){}は、強調にも用いられる括弧ですが、上記の例文を見ると、あまり見慣れた感じではありませんよね。

括弧は、普段から目にしているものを使った方が読み手に伝わるため、特別な理由がなければ、強調したい語句には隅付き括弧 (すみつきかっこ)【】を使うのがおすすめです。

⑨‘’(シングルクォーテーション)

シングルクォーテーションは、引用した文章をくくるための記号です。

クォーテーションとは英語で「引用」という意味を持ち、日本語では「引用符」と呼ばれています。

シングルクォーテーションはおもに、引用、会話、強調、作品名などに使用されますが、使い方はかぎ括弧「」と同じと覚えておくといいでしょう。

また、クォーテーションは、横書きで使用されるという特徴があります。

それでは、実際にシングルクォーテーションを使った例文をご紹介します。

シングルクォーテーション(‘’)を使った例文

◆引用

  1. ガンジーの代表的な名言のひとつに‘明日死ぬかのように生きよ’という言葉があります。
  2. 引用符(いんようふ)は、約物の一つ。文中において、他の文や語を引用していることを示す役割を果たす記号で、多くの場合一対で引用部分を囲む。(Wikipedia)

◆強調

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◆作品名

小学生の頃に書いた卒業作文の題名は‘私の夢’でした。

シングルクォーテーション(‘’)は、おもに英文で使われる記号で、和文に使うとあまり目立ちません。

しかし、使用されるケースもあるため覚えておくと文章を書く際のバリエーションが広がります。

⑩“”(ダブルクォーテーション)

ダブルクォーテーションは基本的に、二重かぎ括弧『』と同じような使い方をします。

おもに引用や強調、また書籍や映画など作品のタイトルに使われる記号です。

また、シングルクォーテーション(‘’)で囲った会話文の中にさらに会話文を入れる場合に、ダブルクォーテーション(“”)を使います。

それでは、実際にダブルクォーテーションを使った例文をご覧ください。

ダブルクォーテーション(“”)を使った例文

◆強調

この湖は“まるで絵画”のような美しさだ。

◆作品のタイトル

“アバター”は世界中で人気の映画だ。

◆シングルクォーテーション‘’の中の会話文

‘おばあちゃんが“〇〇ちゃんは優しい子だね“と喜んでたよ’と伝えられた

和文にクォーテーションマークを使う際は、シングル(‘’)よりもダブル(“”)の方が目立つため、実際にはダブルクォーテーション(“”)を使う機会の方が多くなります。

ちなみに、クォーテーションマークの場合、英国と米国で使う順番が違っており、明確な決まりはないため、文章全体を見て読みやすさを考慮しながら活用するといいでしょう。

括弧(かっこ)を使ううえで押さえておくべきポイント・注意点

括弧(かっこ)を使ううえで押さえておくべきポイント・注意点

ここまで、おもな括弧10種類の使い方をご紹介しました。

次に括弧(かっこ)を使ううえで押さえておくべきポイント・注意点を5つご紹介します。

  • 括弧(かっこ)は全角で使う
  • 括弧内の文末に句点は打たない
  • 文末の括弧()は句点の前に置く場合と後ろに置く場合がある
  • 括弧は使いすぎない
  • 括弧は「対」で使う

それぞれ詳しく見ていきましょう。

括弧(かっこ)は全角で使う

文章を書く際に用いる括弧は、すべて全角で使うのが印刷業界の通例です。

半角を用いただけで括弧の持つ意味が違ってくる場合もあるため、注意しましょう。

さらに、文中に半角と全角の括弧が混じった文章は読みにくさを感じます。

そのため、括弧はすべて全角で統一するようにしましょう。

ただし、クォーテーション(‘’)とダブルクォーテーション(“”)だけは、もともと英文の記号のため、半角を用います。

括弧内の文末に句点は打たない

基本的に「括弧内の文末には句点を打たない」というのが、印刷業界では統一のルールです。

以下の例文をご覧ください。

  1. ():SDGs(持続可能な開発目標)は日常生活の中でも取り組める。
  2. 「」:「いいお天気ですね」。

上記の例文は正しい使い方をしたものですが、もし括弧内の文末に句点が打たれていた場合…違和感を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ一方で、文化庁のホームページには、国語の観点ではかぎ括弧に限り、文末に句点を打つと記載されています。

「」(カギ)の中でも文の終止符はうつ。
附記的な一節を全部カッコでかこむ場合には、もちろんその中にマルが入る。

文化庁(くぎり符号の使ひ方)

上記を見ると、どちらも正解ということになりますが、ライターとして文章を作成する際は、印刷業界の通例に従って統一しましょう。

ただし、コピーライティングに慣れてくると「目に留まる、伝わる」文章を書くために一般的なルールから逸脱して使うこともあります。

まずは基本をきちんと押さえたうえで、括弧を使いこなしましょう。

文末の括弧()は句点の前に置く場合と後ろに置く場合がある

文末に丸かっこ()を使用する際は、句点の前に置く場合と後ろに置く場合の2つのケースがあります。

以下、2つのケースの例文をご覧ください。

括弧()を句点の前に置く場合
  1. 1ヶ月以内にオープンする予定です(日時は未定)。
  2. その件についてはすでに説明した通りです(78ページ参照)。

上記のように文章全体に対する補足説明の場合、括弧()は句点の前に置きます。

括弧()を句点の後ろに置く場合

括弧とは、特定の文字・語句・文などを囲って他の部分と区別する記号。(weblio辞書)

上記のように引用の出典元を明記する際は、括弧()を句点の後ろに置きます。

括弧()は使用する目的によって位置が変わるため、気をつけましょう。

括弧は多用しない

括弧は様々な種類があることをここまででご理解いただけたかとおもいますが、乱用はNG。

理由としては括弧を使いすぎるとかえって読みづらくなるからです。

そこで、括弧を多用したNGな例文を見てみましょう。

括弧を多用した例文

「紫外線対策」には、 『帽子』だけではなく【サングラス】や[手袋]〈日焼け止めを塗る〉などの対策が有効です。

上記のように、括弧を使いすぎると意図が分かりにくくなるため、言いたいことが伝わらず、読者にストレスを与える文章になってしまいます。

複数の括弧を使う際は、以下2つのポイントに気をつけましょう。

ポイント
  • 文中に必要以上に括弧を使いすぎない。
  • 一つの文中に、同じ目的で違う括弧を使用しない。

括弧は「対」で使う

文章内に括弧を用いる際は必ず「対」で使いましょう。

そう聞くと「え?それって当たり前ですよね」と思われるかもしれませんが、実際には文章を書くことに集中するあまり、左右どちらかの括弧が抜けているということ多々あります。

筆者も自分が書いた記事の修正を繰り返していて、うっかり片方の括弧を消してしまうことも稀にあります…笑

ちなみに、括弧の左右にはそれぞれ名称があります。

以下にまとめましたので、ご覧ください。

括弧(左右)の名称

◆左側

  • 始め括弧(はじめかっこ)
  • 括弧開き(かっこひらき)
  • 左括弧(ひだりかっこ)

◆右側

  • 終わり括弧(おわりかっこ)
  • 括弧閉じ(かっことじ)
  • 右括弧(みぎかっこ)

上記の表のように、括弧の左右にはそれぞれに名称があるのですが、ここでもうひとつ…。
括弧が「対」になっていないうっかりミスをご紹介します。

それは、始め括弧と終わり括弧のどちらかが全角ではなく半角になっている場合があることです。

これがミスというには細かいようにも思えるかもしれません。

しかし、筆者のようなライターや仕事上で文章を扱う者であれば正しい表記をする責任があります。

そのため、書き終えた文章を見直す際には、ぜひ「括弧は必ず対で使う」ことを意識しましょう。

括弧(かっこ)の順番について

括弧(かっこ)の順番について

複数の括弧を文章に用いる場合は、括弧によって順番が決まっています。

以下に、よく使われる括弧の組み合わせについて、順番をご紹介します。

括弧(かっこ)の組み合わせ
  1. 括弧()▶ 二重かぎ括弧『』
  2. かぎ括弧「」▶ 二重かぎ括弧『』
  3. 括弧()▶ かく括弧[]

実際に複数の括弧を使おうとすると、順番を迷ってしまうこともあるため、参考にしてください。

括弧()▶ 二重かぎ括弧『』

括弧()▶二重かぎ括弧『』

括弧()と二重とかぎ括弧『』の組み合わせは、おもに補足説明の中に書籍や映画の作品名などを入れる場合に使われます。

順番としては、括弧()の中に二重かぎ括弧『』を入れる形が一般的です。

例文|括弧()▶ 二重かぎ括弧『』

(夏目漱石著『吾輩は猫である』より引用)

引用に対する補足の中にさらに作品名を入れる際は、括弧を上記の順番で使用しましょう。

かぎ括弧「」▶ 二重かぎ括弧『』

かぎ括弧「」▶二重かぎ括弧『』

かぎ括弧「」と二重かぎ括弧『』の組み合わせは、会話文の中にほかの人の会話文を入れる場合に使われます。

順番は、かぎ括弧「」の中に二重かぎ括弧『』を入れる形が一般的です。

例文|かぎ括弧「」▶ 二重かぎ括弧『』

「課長が『この書類は明日までに提出してください』って言ってたよ」と伝えると…

このような、かぎ括弧「」と二重かぎ括弧『』の組み合わせは、使う機会も多いため覚えておきましょう。

角括弧[]▶ 括弧()

角括弧[]▶括弧()

すでに括弧()を使っている文章に、さらに括弧を加える場合は、角括弧[]を使います。

その際括弧[]の中に括弧()を置く形が一般的です。

例文|角括弧[]▶ 括弧()

自然の中の[マイナスイオン(電気を帯びた微粒子)]は、疲労回復に有効といわれています。

これらの順番は少しややこしいですが、一般的に角括弧[]を使うときは、すでに括弧()を使っている場合が多くあります。

意味に加え、順番もしっかり押さえてマスターしましょう。

括弧(かっこ)を使いこなし読者に届く文章を書こう

本記事では括弧(かっこ)の種類と使い方、また括弧を使う際の注意点などをご紹介しました。

括弧には多くの種類があり、一つひとつに役割があります。

それぞれの括弧を適切に使うことで、言葉を強調したり目立たせることができるため、読者に伝わりやすい文章を作成することが可能です。

とはいえ、原則的な使い方はお伝えしたとおりですが『必ず〇〇をしなければならない』といった厳密なルールは文章が記載される媒体によってまちまち…。

そのため、TPOや読み手に合わせて読みやすく使いこなすことが”最善手”であるといえるでしょう。

今回ご紹介した内容が「括弧を活かし読者に届く文章を書くため」のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

この記事を書いたライター
アフィリエイトから始めたライター歴は8年あまり。コピーライターとしての実績は、行動心理学を活かしたSEO記事、画像選定、WordPress入稿(クラシックエディタ・ブロックエディタ|文字装飾)etc.
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