コピーライティングの勉強を始めようとしたとき「自分のやっている勉強が正しいのか不安になってしまう」という方が多くいらっしゃいます。
かくいう筆者も、ライターとしての活動を始めたばかりの頃は不安になることが多々ありました。
そこで本記事では…
などの方へ向けて、多くの“プロ”コピーライターが稼ぐために行なってきた『コピーライティングに効果的な勉強法』をお伝えしていきます。
そして、本記事がご自身にあった勉強方法を確立させるための参考になれば幸いです。
- プロ講師によるマンツーマンの相談サポートつき!
- 読むだけで技術が身につく『テキストブック(全8巻)』
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コピーライティングの勉強法とは?
結論からお伝えすると、コピーライティングの勉強法に絶対的な正解は存在しません。
なぜならコピーライティングに限らず、自分に合った勉強法というものは人によって異なるからです。
とはいえ、忙しい日々の中でコピーライティングの勉強に励むのであれば、“効率よく成果に直結する勉強の正攻法”を知りたいと考える方は多いでしょう。
そこでここからは、成果につなげることを目的とした正攻法となりうる勉強方法の源流。
『インプット』と『アウトプット』についてご紹介いたします。
インプット=情報を頭の中に入れる
インプットとは本来「入力」という意味を持ち、元々はコンピューター内の記憶装置にデータや情報を入れることをいいますが、ここでいう『インプット』とは、人の脳内に情報や知識を取り入れるという意味で使われます。
コピーライティングに限った話ではありませんが『インプット』は勉強するうえで欠かせない、いわば基軸です。
また後述でも詳しくお伝えしますが、コピーライティングにおけるインプットの勉強法には次のようなものがあります。
- コピーライティングに関する書籍を読む
- SNSや動画、セミナーなどから情報や知識を得る
- ドラマや映画などを見る
- 街で見かけるコピーを分析する
アウトプット=頭に入っている情報を外に出す
アウトプットとは本来「出力」という意味で、元々はコンピューター内のデータや情報をパソコンのプリンターなどを用いて外に出すことをいいますが、ここでいう『アウトプット』は、脳内に入れた情報や知識を発信するという意味で使われます。
アウトプットは、インプットした記憶や情報を定着させるために必要不可欠なことであり、アウトプットの質で勉強の質が変わると言っても過言ではありません。
コピーライティングにおけるアウトプットの勉強法には、次のようなものが挙げられます。
- 声に出して読む
- コピーを書き写す
- 型やテクニックを使ってSNSの投稿をする
- コンテストに応募する
- クラウドソーシングサイト1で仕事を受けてみる
1 クラウドソーシングサイト:仕事の発注者と受注者を取り持つサービスを提供しているサイト
どのような勉強をするとしても、結局は『インプット』と『アウトプット』の繰り返しです。
どれだけ質の良い情報を得たとしても、どれだけ有益なスクールやコミュニティに参加しても、的確に『インプット』『アウトプット』がなされていなければ、一向に成果は表れません。
そのためまずは良質な情報・知識をインプットする、そしてその情報をアウトプットして自身のものにする、という勉強の原則を見失わないよう取り組んでいきましょう。
効果的なコピーライティングの勉強法【7選】
インプットとアウトプットについてはご理解いただけたかと思いますので、ここからは具体的なコピーライティングの勉強方法を7つお伝えします。
ここでご紹介する『7つの勉強法』を知ることで、コピーライティングの基礎固めをするために何をすべきかが明確になります。
ただ繰り返しお伝えしますが、以下の7つの中でも人によって相性があるため最終的には、”自分なりの勉強法を確立する”うえでの参考にしていただければ幸いです。
①コピーライティングに関連する本を読む
あらゆる分野で有効的な勉強法なのですが、本を読むことはコピーライティングの勉強法としても活用できます。
コピーライティングの勉強に役立つ本には、一例として次のようなものがあります。
1937年の初版発行以来、累計1500万部以上売り上げている1冊です。
いつの時代も変わらない人間が持つ本質の欲求とは何か学ぶことができます。
セールスライティングの全体像を学ぶことができる1冊です。
セールスライティングの基礎を理解したい方に有益な情報が載っています。
反応が取れる広告と取れない広告の違いなど実証済みのテクニックが記載されている1冊です。
型やテクニックを知りたい方やマーケティングに興味がある方に役立つ情報を得られます。
本を読むことでコピーライティングに必要な語彙力や文章力がつくことはもちろん、自分が知らないアイデアを得ることができます。
また、西岡 壱誠(2018)『東大読書』東洋経済新報社には本に書かれていることに対して常に質問を考えながら読むことが効果的と記載されています。
いつもの読書にこの作業を加えるだけで、読書で得た情報を知識として得られるという効果的な読み方です。
②声に出して読む
音読は一般的にも効果があるといわれている勉強法の一つですが、ここではコピーライティングにおける音読のメリットを紹介します。
そもそもコピーライティングとは、ターゲットに読ませることで初めて意味を成します。
そのため良い文章を書く意識も大切ですが、同時に、”悪い文章を書かない”ということも意識しなければいけません。
その上で悪い文章となる要因はさまざま考えられるのですが、その中でも大きな一つが『語呂の悪さ』です。
この語呂とは、言い換えれば”リズム感”のことです。
リズムが悪い文章はどうしても読み手に違和感を与えてしまい、無意識のうちに読まれなくなってしまいます。
つまり、コピーライティングを行う上では一定のリズム感が必要となるのですが、声に出して読み上げることは、このリズム感を鍛えるうえで効果的な練習法になるのです。
事実、プロが書くコピーは言い回しやリズム、躍動感、間の取り方などに工夫を凝らされており、洗練されているものが多く存在しています。
まさに一度音読をしてみると、聞き心地が良く、つい読みたくなると感じるものが多いことに気づくでしょう。
すこし面倒に感じるかもしれませんが、音読は目で追うだけでは違和感がない文章の違和感にも気付きやすくなるので、非常に効果的な勉強法の一つであると言えます。
ちなみに筆者が文章の読み直しをする際、耳栓をしながら音読をしています。
これは自分の声が骨に振動を与えて響き、集中力が向上する効果があるからです。
音読の効果を高めたい方は耳栓をしながら音読してみるのも良いでしょう。
③ストーリーに触れる機会を増やす
ストーリーに触れるということは、シナリオ制作の観点だけでなくコピーライティング全般において役に立つ勉強法です。
小説や漫画といった紙媒体(文章媒体)で学ぶという方法はありますが、本を読むのはあまり好きではない方は、映画やドラマといった映像媒体でストーリーを学ぶのも良いでしょう。
ただし、何気なくストーリーを見て満足するだけでは、コピーライティングの勉強にはつながりません。
- ストーリーの起承転結
- ストーリーの構成
- 自分が感情移入したシーン
- 面白いと感じた部分
…など、ストーリーに対して問いを立て言語化する習慣をつけることで、コピーライティングの勉強につながるインプットとアウトプットを両立させることができます。
また、スタンフォード大学で経営大学院の教授を勤めている『ジェニファー・アーカー氏』によると、ストーリーが私たちの記憶に残る理由は3つあるとのことです。
- ストーリーは感動、不安、悲しみなど人の心に刺激を与え、直接訴えかけることが可能
- ストーリーは複雑な情報をわかりやすく整えて伝えてくれる
- ストーリーは読み手の頭の中にある、ある状況や事柄を理解するために必要な知識とつながることができるため、脳内で記憶されやすい
このように、ストーリーには読み手に具体的なイメージを与え、読み手を引き込ませるパワーがあるのです。
④良質なコピーや作品を知る
良質の基準は人それぞれではありますが「自分の心を動かした・誰もが知っている・流行」のいずれかに当てはまるコピー(広告文)や作品を基準の目安にするとよいでしょう。
良質なコピーを知ることで自分の中のコピーライティングのイメージがストックされ、表現力の向上に役立ちます。
実際に、真面目で優秀なプロコピーライターほど、良質なコピーや作品を蓄えるという勉強法は必ず実践しています。
なぜなら初心者に限らずプロコピーライターも、良質なコピーや作品をアイデアの一つとして参考にしながらコピーを書くからです。
そのため、良質なコピーを蓄えるという勉強法はこれからコピーライティングの勉強を学ぶ方にオススメできる方法だと言えるでしょう。
良質なコピーを蓄える方法は、次のような方法が挙げられます。
- 集客や販売を行う個人や企業が発信するSNS及びセールスレター2を購読する
- 自分がインターネットで購入した商品・サービスのセールスレターを購読する
2セールスレター:商品・サービスを売ることに重点を置いた文章、メール
ちなみに筆者はキャッチコピーを学ぶため、日本で唯一の広告のミュージアムであるアドミュージアム東京に足を運んだことがあります。
この建物の中にあるライブラリーには、コピーライターのバイブルとも呼ばれている歴代の『コピー年鑑』など国内外から集められた約3万点の広告に関する資料が所蔵されています。
コピーライティングのモチベーション向上につなげたい方や、様々なジャンルやテーマのコピーに興味がある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
⑤コピーを書き写す
コピーを書き写す作業は『写経』とも言われています。
プロが世の中に出しているものを真似して書き写すだけで、心地よいリズムや言葉選びなどが理解できるようになるほか、自分では浮かばない言い回しなどを学べます。
また、制作物のデザインや配置、大きさや色といった言葉以外の要素にも意識しながら手を動かして書き写す、PCで打ち込んでみることも効果的です。
この写経を行う上でのポイントとしては、プロのコピーライターが書いたコピーを1つずつひも解いていくことが重要となっています。
- 全体の流れ(構成)はどうなっているか?
- インプットした型やテクニックがどのように使われているか?
- 書き写していて自分の感情が動いた部分はどこか?その理由はなぜか?
写経を有意義なものにするのであれば、上記のように“何のためにプロの作品の真似をするのか”という意識すべきポイントを決めてから取り組みましょう。
⑥型を使ってコピーを書く
型を使ってコピーを書くことは、構成を学ぶ上で効果的です。
コピーライティングの中で重要な要素の1つである『構成』を型によって内容を埋めていくだけで、論理的な文章をスムーズに作成できるようになります。
ポイントとしては、大元の型をベースにしながらも、読み手の感情やコピーの目的に合わせた独自の表現を取り入れると、より魅力的な文章に仕上げることができます。
なお、この力を鍛えるために筆者が行っているのは『コピーの一部を違う商品・サービスに当てはめてみる』というアレンジです。
「月額○○円で利用し放題!」
「月額○○円で見放題!」
たとえば、電車に乗っている間はこのアレンジを必ず行うことを習慣にした結果「この言い回しはよく使われているな」という感覚が掴めるようになりました。
型を習得したい方や、コピーライティングの法則をより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
⑦書いたコピーを発信する
自分が狙ったとおりに読み手の心を動かせているかは、世の中に出してみないとわかりません。
そのため、自分で書いた制作物を世間に発信するということは、実践的な勉強法だといえます。
自分で書いた制作物を実際に発信する方法は一例として、次のような方法があります。
- ブログやnote3に文章を投稿する
- アフィリエイトを始める
- クラウドソーシングサイト※2で仕事を受けてみる
- SNSで発信する(Twitter、Instagramなど)
3note:文章やイラスト、映像などのあらゆる作品を配信するWebサイト
また、コピーライティングの質は数字(報酬)に顕著に表れます。
世の中に発信したコピーの反応はどうだったか?
さらに良くするにはどう改善すればいいか?
様々なテストと改善を繰り返して、コピーライティングのスキルを伸ばしていきましょう。
コピーライティングを勉強するうえで必要なマインド
本セクションではこれからコピーライティングを勉強するうえで押さえておきたい4つのマインドについて解説します。
マインドとは、日本語で精神や意識という意味。
ビジネスにおいては何かをする際に意識すること、つまり『心構え』という意味で使われています。
見落とされがちなことなのですが、次に挙げるマインドを意識しているか否かで、ここまで紹介してきたコピーライティングの勉強法の効率に何倍もの差がつくといっても過言ではありません。
コピーライティングのスキルを通じて成果につなげていくためにも役に立ちますので、ぜひ押さえていただければと思います。
基礎だけでなく最新の情報もつかむ
基礎情報は、制作物を執筆するうえで非常に重要な要素です。
そもそもコピーライティングの基礎情報を押さえていないと仕事にはなりません。
ですが、人の感情は人間の本質的な欲求だけでなく、季節や流行といった時代背景にも大きく左右されます。
そのため、世の中の動きや流行をいち早くつかみ、柔軟に取り入れていく姿勢も重要です。
<広告界のメディアに目を通す> ・AdverTimes.(アドタイ) ・広告ラボ <トレンド情報を探す> ・Googleトレンドを使って検索数が多い言葉を調べる ・新聞や紙媒体などに目を通す |
生活の中に溢れるコピーに関心を向ける
実は私たちの身の回りには教材となるコピーが溢れています。
- 雑誌の表紙
- YouTubeのサムネイル
- テレビCM
- Twitter広告
- 通販番組
- 企業のセールスレター など…
普段の生活の中に溢れるコピーは意識をしてないと素通りしてしまうかもしれません…。
しかし、常にアンテナを張り、あらゆるコピーに対して「なぜ?」と問いかけて答えを出すマインドを構築するだけでもコピーライティングの勉強になります。
セルフイメージを変える
セルフイメージとは、自分が自分に対して抱いているイメージのことです。
「コピーライティングを始めたばかりの方」や「既に仕事を受けてはいるが自分の実力に自信がない方」には、厳しいことを言うようですが『駆け出し』『初心者』という言葉を積極的に使うのはおすすめできません。
なぜならセルフイメージ次第で自分の1日の過ごし方や習慣、考え方などが徐々に変わってしまうからです。
『思考は現実化する』という言葉があるように『駆け出し』『初心者』という言葉を使うと、そのような自分から抜けられなくなってしまうリスクがあるのです。
今回紹介した勉強法を1日1つ実践してみる、電車の待ち時間では隙間時間に広告の分析をするなど、セルフイメージに合わせて行動するように意識してみてください。
本質を意識しながら書く
最後に紹介するのは「本質を意識しながら書く」というマインドです。
ここまでコピーライティングの勉強法を解説しましたが、結局のところコピーライティングは、書くことが一番の上達につながります。
とはいえ、やみくもに書いても意味がありません。
人間の持つ欲求は何か?
どのような悩みを抱いているのか?
どのような未来を描いているのか?
これらを理解したうえで伝える順番や言葉選び、型、テクニックといったものを使えるようになっていくことが上達につながっていくでしょう。
そのため、自分の制作物の本質を意識し理解するマインドが重要なのです。
- プロ講師によるマンツーマンの相談サポートつき!
- 読むだけで技術が身につく『テキストブック(全8巻)』
- ライターの実情を紐解く『講義動画(全4本)』
- 約14日間の完全無料トライアル
- 参加人数6万人超え ※2024年8月23日現在〜
まとめ:コピーライティングは能動的に勉強する人が成長する
この記事ではコピーライティングの勉強法及びコピーライティングを勉強するうえで必要なマインドについてご紹介してきました。
コピーライティングは人間が持つ欲求や、読み手の感情といった本質を意識しながら勉強していけば、コピーライティングが未経験であっても必ず成果を出せるようになります。
「ビジネスで成功したい」
「反応・集客・売上を今よりも伸ばしたい」
「自分の市場価値を高めたい」
今、本記事をご覧になっている方にこのような願望があるとすれば…
コピーライティングを学ぶという選択肢は非常に賢明な決断です。
本記事がコピーライティングの勉強を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
テレビの生放送番組の字幕制作者からコピーライターの道へ。
【執筆ジャンル】
・エンタメ ・スポーツ ・秘書業務