「ビジネスや公の場でカジュアルな言葉を使うのはご法度である」
これは社会人であれば、誰もが理解している常識的なルールです。
それにも拘わらず、近年では口語と文語の混同が顕著な傾向にあります。
なかでも特に問題視されている言葉が「ら抜き言葉」と「い抜き言葉」。
こうした言葉の乱れは、社会人としての心構えに悪影響を与えかねません。
そこで本記事では、「ら抜き言葉・い抜き言葉」の理解を深めることでTPOにふさわしい言葉の使い分けをあなたに提案したいと思います。
本記事で学べること
- ら抜き言葉の見分け方
- い抜き言葉の見分け方
- ◯入れ言葉の見分け方
また、本記事は学術的な解説ではなく、実用的な内容を目的としています。
あなたのQOLを上げるためのお役立ち情報として、ご一読ください。
ら抜き言葉・い抜き言葉とは?
「ら抜き言葉・い抜き言葉」に対する理解を深めるために、まずはそれぞれの定義を確認しましょう。
ら抜き言葉:動詞に可能助動詞を付属する際に、本来あるべきはずの「ら」を省いた言葉
い抜き言葉:継続や状態を表わす動詞から、本来あるべきはずの「い」を省いた言葉
文法的にはこのような説明となります。
学理的な説明ではいまいちピンと来ないという方は、以下の解釈で捉えていただければと思います。
『ら抜き言葉』とは?
▶︎可能を意味する「~られる」の「ら」を省いた「~れる」言葉
『い抜き言葉』とは?
▶︎継続の状態を意味する「~している」の「い」を省いた「~してる」言葉
ら抜き言葉・い抜き言葉は、いわゆる若者言葉のひとつであり、いまや私たちの日常生活のいたるところで使われています。
おそらくあなたも、何気ない会話の中で「~れる」「~してる」といった言葉を口にしているはずです。
例えば、家族と出かけるときに交わす「もう出れそう?」「準備に時間かかるから、車で待ってて」…と、こういったやり取りも、取るに足らない日常風景の一コマでしょう。
また、ら抜き・い抜きでも他者との意思疎通は成立するため「言いたいことが相手に伝わらない」といったトラブルが生じたこともないかもしれません。
しかし、ら抜き言葉もい抜き言葉も明らかに間違った日本語です。
事実として、文化庁のHPにて「ら抜き言葉は誤った日本語であり、改まった場での使用は認知しかねる」と明記されています。1
※1【参照元】文化庁HP 新しい時代に応じた国語施策について(審議経過報告)|Ⅰ言葉遣いに関すること|
そのため、公に認められていない以上『ら抜き言葉』も『い抜き言葉』も大々的に使うべきではありません。
気の置けない相手との会話での使用に関しては個人の裁量に委ねられるところですが、TPOによってはふさわしくない言葉であることを理解しておきましょう。
- ビジネスシーン
- 公の場
- 改まったシーン
よく使われる「ら抜き」言葉 10選
間違った日本語であるにもかかわらず、多くの方が常用しているら抜き言葉。
具体的にはどのような言い回しがあるのでしょうか?
身近な実例として、よく使われているら抜き言葉を10個ご紹介しましょう。
あなたも使っているかも!? よくある、ら抜き言葉【10選】 | |
---|---|
着れる | ⭕️着られる |
見れる | ⭕️見られる |
起きれる | ⭕️起きられる |
食べれる | ⭕️食べられる |
寝れる | ⭕️寝られる |
出れない | ⭕️出られない |
見せれない | ⭕️見せられない |
付けれない | ⭕️付けられない |
開けれない | ⭕️開けられない |
来れない | ⭕️来られない |
前項でもお伝えしましたが、ら抜き言葉は「~できる/~できない」といった可能表現をする際に、発生します。
また、日本語には「ら抜きになりやすい言葉」と「ら抜きになり得ない言葉=最初から『ら』を必要としない言葉」の2タイプがあり、どの言葉がどちらのタイプにあてはまるかは、動詞の活用タイプによって決まります。
✔︎『ら抜き言葉』が発生するワケ
① 可能/不可能助動詞が付随する
②接続動詞が上一段活用、下一段活用、カ行変格活用のいずれかである
▶︎これら2つの条件が重なった時に『ら抜き言葉』が発生する
…と、ここまで読んだところできっとあなたはこんなことを思われたでしょう。
おっしゃるとおり、筆者も全くもって同感です。
文章を書くのに「五段活用を未然形もしくは連用形にすると助動詞の語尾は…」なんて考える方はまずいません。
ら抜き言葉を一発で見分ける方法、なんてものがあるならぜひ知りたいところですよね。
実はあまり知られていないのですが、ら抜き言葉をかんたんに、しかも即座に見分ける手法はきちんと確立されています。
というわけで、ら抜き言葉を回避するためのコツをお教えしましょう。
ら抜き言葉を避けるポイント
一見すると複雑そうなら抜き言葉ですが、見分ける方法はいたってシンプル。
たったのワンステップで、だれでもすぐにら抜き言葉かどうかを見抜くことができます。
ら抜き言葉を避ける【ポイント】
呼びかけ表現「~よう」が語尾につく言葉は『ら抜き言葉』になる可能性あり
この一文だけではよくわからない方もいらっしゃるかと思いますので、いくつかの動詞を実例に挙げて、それぞれを比較してみましょう。
基本形 | 命令形 | 活用の種類 | 可能形 | ら抜き言葉 |
遊ぶ | 遊ぼう | 五段活用 | 遊べる | ー |
着る | 着よう | 上一段活用 | 着られる | 着れる |
寝る | 寝よう | 下一段活用 | 寝られる | 寝れる |
来る | 来よう | カ行変格活用 | 来られる | 来れる |
〜する | 〜しよう | サ行変格活用 | できる | ー |
表に整理すると、ら抜き言葉の法則が見えてきますね。
ら抜き言葉、つまり「~できる/~できない」を伝える際に「『ら』が必要な言葉」は、命令形の末尾が必ず「よう」になります。
確認のために「読む」という言葉がら抜き言葉になるかどうかを考えてみてください。
答えは…
A.ら抜き言葉では、ない
五段活用である「読む」は命令形にすると「読もう」になるので、ら抜き言葉ではない…ということになりますね。 (可能表現は「読める/読めない」となり元々『ら』が不要)
いかがでしたか?
この方法であれば、どなたでも簡単にら抜き言葉かどうかを見極められます。
機会があれば、ぜひお試しください。
ここから先は少々余談になりますが、基本的にはNGとされるら抜き言葉が方言として定着している地域も一部あります。(東海地方、広島、北海道など)
該当地域の方には、個人のアイデンティティのひとつとして方言を大切にしていただきつつ、方言がふさわしくない場面でのら抜き言葉に注意が必要です。
また、尊敬語としての意味合いと可能表現としての意味合いを区別できるというメリットから、意図的にら抜き言葉を用いる方が多くいらっしゃいます。
例:意図的な「ら抜き言葉」
実情をお伝えすると、この手法には賛否両論あります。
ら抜き言葉肯定派の主張は、意図的に「ら」を省くことの利便性が文法的な正しさに勝る、というもの。
たしかに、そういった考え方も一理あるでしょう。
ただ上の実例にも言えることですが、尊敬と可能どちらの意味であるかを逡巡する状況下でのら抜き言葉は、どうしても粗雑な表現として映ってしまいます。
さらには、尊敬表現か可能表現かは前後の文脈で理解できることがほとんどですので、その場にそぐわない言い回しをあえてするメリットは微々たるものです。
この議論については文化庁も言及しており、「体型的な変化であるとして肯定する意見もあるが、現時点では認められない」としています。2
※2 【参照元】文化庁HP 国語施策・日本語教育|国語施策情報|第20期国語審議会|新しい時代に応じた国語施策について
そもそもこの問題の根底には、「『~られる』といった言い方をすれば、どんな言葉も敬語表現になる」といった認識のズレがあります。
上の例でいうと、「食べる」の尊敬語は「食べられる」ではなく、「召し上がる」であることを心得ていれば「『ら』があるせいで伝わらないかも…」といった懸念も生じません。
そういった意味では、ら抜き言葉に頼らない正しい尊敬語を知っておくことも、ら抜き言葉の回避方法のひとつだといえます。
+αの「ら抜き言葉」対策
正しい尊敬語を知る!
よく使われる「い抜き」言葉 10選
ら抜き言葉以上に、身近な誤用である「い抜き言葉」
先のら抜き言葉にならって、よく使われているい抜き言葉の実例を10個ご紹介します。
あなたも使っているかも!? よくある、い抜き言葉【10選】 | |
---|---|
伝えてる | ⭕️伝えている |
〜してる | ⭕️〜している |
話してる | ⭕️話している |
休んでる | ⭕️休んでいる |
寝てない | ⭕️寝ていない |
出てない | ⭕️出ていない |
来てない | ⭕️来ていない |
付けてた | ⭕️付けていた |
〜になってた | ⭕️〜になっていた |
待ってた | ⭕️待っていた |
実例からも見て取れるように、い抜き言葉はくだけた会話の中で使う分にはまったく違和感のない言葉です。
むしろ日常会話を ‟ い有り言葉 ”に言い換えるとかえって不自然に感じるほど…
文法上は間違った日本語ではあるものの、い抜き言葉は会話にテンポや親しみを添えてくれる役割を担っています。
ではビジネスシーンや文章における、い抜き言葉はどうでしょう?
例:ビジネスシーン(会話)
例:取引先とのメール
ご覧のとおり、ビジネスシーンや文語でのい抜き言葉は、あたかもプライベートの延長線であるかのような稚拙な印象を受け手に与えます。
つまり、公の場で使用してしまうと「公私の区別がつかない人」といったマイナスイメージをもたらす言葉であるのです。
繰り返しになりますが、い抜き言葉の使用はカジュアルなシーンにとどめるべきでしょう。
- 書き言葉:ビジネスメール、公的文書、資料など
(新聞、小説、取材記事などのセリフの中での使用は可) - フォーマルな場面:ビジネス、式典、会合など
い抜き言葉を避けるポイント
「い抜きを避けたいが、い抜き言葉を当たり前に使い過ぎていて、い抜きかどうかの区別がつかない」という方に、い抜きの見分け方をご紹介します。
い抜き言葉を避ける【ポイント】
「~おります」に変換できる言葉は「い抜き言葉」になる可能性あり
い抜きになり得る言葉の共通点として「継続を表わす言葉」であることが挙げられます。
要するに、い抜き言葉を見抜くためには、継続表現かどうかを見ればよいのです。
継続表現には「~ている」「~ていない」「~ていた」の3つがありますが、これらはそれぞれ「~ております」「~ておりません」「~ておりました」といった『継続表現の丁寧形』に言い換えることができます。
すなわち、丁寧形の継続表現に変換できてしまう言葉がい抜き言葉になり得る、と言えます。
変更前 | 変更後 | 正しい言葉 | |
継続表現 | 行ってる | 行っております | 行っている |
行ってない | 行っておりません | 行っていない | |
行ってた | 行っておりました | 行っていた | |
非継続表現 | 行く | ×(変更不可) | ー |
間違えがちな◯入れ言葉
ら抜き言葉・い抜き言葉はよく誤用として言われていますが、昨今は「〇入れ言葉」という間違った表現も注目されています。
なかでも特に多く見受けられるのは、れ入れ言葉・さ入れ言葉。
必要な語句を抜いてしまうことはいけませんが、不要な語句を足してしまうことも同様に好ましくはありません…。
そこでここからは、間違って使われているれ入れ言葉・さ入れ言葉に焦点を充てて解説します。
✔︎誤用が目立つ『○入れ言葉』
① れ入れ言葉
②さ入れ言葉
れ入れ言葉
れ入れ言葉とは、可能助動詞に本来は不必要なはずの「れ」を加えた表現方法を指します。
よりざっくり言うと「~できる」の意味を表わすために、強引に「れ」を足して「~れる」としてしまう言い方です。
れ入れ言葉の実例【7選】 | |
---|---|
行けれる | ⭕️行ける |
走れれる | ⭕️走れる |
見れれる | ⭕️見れる |
待てれる | ⭕️待てる |
通れれる | ⭕️通れる |
遊べれる | ⭕️遊べる |
泳げれる | ⭕️泳げる |
れ入れ言葉はら抜き言葉と同じく、方言として常用する地域が一部あるものの、多くの方にとって不自然さを感じる言葉です。
ところが若年層の一部では、こうしたれ入れ言葉が当然のごとく使われています。
れ入れ言葉がなぜ生まれてしまうのかというと、理由は単純明快。
日本語をよくわかっていないから…です。
✔︎『れ入れ言葉』が発生するワケ
可能助動詞の理解不足
具体的に説明すると、れ入れ言葉の原因は可能表現である「~れる」「~られる」の言葉に共通した「れ」のみにその役割を見出してしまったこと。
要するに「可能表現はとりあえず『れ』をつければいい」という安易な考えがれ入れ言葉の正体です。
こうした可能形に対する認識のねじれが「ら抜き言葉」に通ずるため『ら抜き言葉の進化系』とも呼ばれています。
また、れ入れ言葉は「れ足す=レタス言葉」とも揶揄されているように、大の大人がれ入れ言葉を使っていると、周囲から「稚拙な人」というネガティブイメージを持たれてしまいます。
方言としてということであれば話は別ですが、そうでない場合はビジネスシーンだけなくプライベートでの使用も避けた方がよいでしょう。
れ入れ言葉を避けるポイント
れ入れ言葉はら抜き言葉の進化系と言われているとお伝えしましたが、その見分け方もまた「ら抜き言葉」のそれを進化させたものです。
つまり、ら抜き言葉の見分け方にワンステップ加えることでれ入れ言葉を見抜くことができます。
れ入れ言葉を避ける【ポイント】
呼びかけ表現「~よう」か「~ろう」以外の言葉が語尾に付く場合、れ入れ言葉になる可能性あり
ら抜き言葉を見分ける方法は「『~よう』がつく言葉かどうか」でしたね。
れ入れ言葉は「『~よう』「~ろう』のいずれもつかない言葉」が該当します。
基本形 | 命令形 | 可能形 | れ入れ言葉 |
持つ | 持とう | 持てる | 持てれる |
作る | 作ろう | 作れる | ー |
見つける | 見つけよう | 見つけられる | ー |
読む | 読もう | 読める | 読めれる |
別の見方をすれば「~よう」が付く言葉の可能形は「~られる」が正しい語尾であり、「~ろう」が付く言葉の可能形は「~れる」が正しい語尾であるとも言えます。
そのため「~よう」「~ろう」のいずれかが付く言葉の可能表現は「れ」が必要とも言えるでしょう。
また、れ入れ言葉には、ら抜き言葉との共通点として挙げられる傾向がもうひとつあります。
それは、可能表現としてでなく、尊敬語のつもりでれ入れ言葉にしてしまう方が一定数いらっしゃることです。
例:敬語と間違えられる「れ入れ言葉」
一見すると不自然さは感じませんが、実はこれも間違った日本語です。
「読む」は「お読みになる」が正しい尊敬語であり「読まれる」も「お読みになられる」も誤りです。
正しい尊敬語を知っていれば、不要な「れ」を足す発想には至らないはず…。
つまり、れ入れ言葉もまた尊敬語を正しく理解することで、敬語としての使用を回避できます。
+αの「れ入れ言葉」対策
正しい尊敬語を知る!
さ入れ言葉
さ入れ言葉とは、使役を意味する五段活用動詞に、本来不要な「さ」を加えた表現方法を指します。
よりわかりやすく言うと、誰かに何らかの行動を取らせる意味の「~せる」に「さ」を加えて「~させる」としてしまう言い方です。
さ入れ言葉の実例【7選】 | |
---|---|
行かさせる | ⭕️行かせる |
作らさせる | ⭕️作らせる |
向かわさせる | ⭕️向かわせる |
言わさせて | ⭕️言わせて |
呼ばさせて | ⭕️呼ばせて |
払わさせて | ⭕️払わせて |
帰らさせて | ⭕️帰らせて |
さ入れ言葉がなぜ生まれてしまうのかという理由は2つあります。
✔︎『さ入れ言葉』が発生するワケ
・「~させる」表現との混同
・謙遜語の理解不足
1つめの理由として挙げられるのが「~させる」という使役動詞と混同しているパターンです。
例えば「電話させる」「来させる」「着させる」「調べさせる」などの言葉は「~させる」でなくては言葉として成り立ちませんよね。
「~せる」とするか「~させる」とするかは、文法上のルールによって決められています。
そのルールを理解できていないがために「~させる」表現に一辺倒になってしまった結果、さ入れが起こります。
2つめの理由として挙げられるのは、正しい謙譲語に認識が及ばないせいでむやみやたらと「さ」を入れるパターン。
近年、なにかにつけて「~させていただく」といった言い回しをする傾向が目立ちます。
受け身の使役表現+謙譲語=~させていただく
というセオリーをすべての言葉に当てはめてしまうと、過剰な「さ」入れが起こります。
いずれにせよ、さ入れ言葉が間違った日本語であることには変わりありません。
れ入れと同様に、使用自体を避けるよう気を付けましょう。
さ入れ言葉を避けるポイント
文法的なルールによって使役表現が変わることを先程お伝えしましたが、さ入れ言葉かどうかを見分ける際のポイントはそこにあります。
さ入れ言葉を避ける【ポイント】
「~ない」をつけたときに直前の文字が「ア行」の場合、さ入れ言葉になり得る
この説明だけだと、よくわからないという方もいらっしゃるかと思います。
ということで、いくつかの動詞をピックアップして具体的に見ていきましょう。
基本形 | 未然形 (否定形) | 直前の 文字 | 活用タイプ | 使役助動詞 | さ入れ言葉 |
読む | 読まない | ま (母音:ア) | 五段活用 | 読ませる | 読まさせる |
見る | 見ない | み | 上一段活用 | 見させる | ー |
食べる | 食べない | べ | 下一段活用 | 食べさせる | ー |
来る | 来ない | こ | カ行変格活用 | 来させる | ー |
〜する | 〜しない | し | サ行変格活用 | 〜させる | ー |
表からも明らかなように「~ない」の直前の文字の”母音がア”以外の言葉の正しい使役助動詞は「~させる」となります。
こうした一連の流れをみると、さ入れを見分けるためには文法的な角度で判断する必要があるため、苦手意識を持つ方もいらっしゃるでしょう。
ただ、ややこしいのは最初だけ。
英会話と同じで、場数をこなすことで自ずと思考が定着してきます。
そのうちにテンプレとしてインプットされるので、どちらが正確か迷うことすらなくなるでしょう。
と、ここで念押ししておきたいことがもうひとつ。
先述したように、さ入れは特にかしこまった状況下で誤用されることが多くあります。
例:敬語表現のさ入れ言葉
そのため、改まった状況でのさ入れ言葉には特に注意してください。
◯抜き・◯入れ言葉を避けるための役立ちツール
ここまでご紹介してきた○抜き・◯入れ言葉を避けるうえで、タイムパフォーマンスを重視するなら『文章校正サービス』の利用もおすすめです。
- Enno
- Shodo
- PRUV
- so-zou.jp
- Tomarigi
上記のほかにも校正チェックツールはいくつもあり、サービスも多様化しています。
ご紹介した5つのサービスは無料ではありますが、字数や機能に制限がかかるものも多いため、精度が下がってしまったり、作業工程が増えるなど、かえって非効率な状況になることも…
もちろん、有料サービスを契約すればより精密で効率的な校正チェックができるようになります。
ら抜き言葉・い抜き言葉・◯入れ言葉のまとめ
本記事では、ら抜き言葉・い抜き言葉から転じて、れ入れ言葉・さ入れ言葉に及ぶ解説をしました。
「言葉は生きている」と言われるように、言葉そのものは変容し続けるものであり、ら抜き言葉・い抜き言葉も生涯を通して絶対に使ってはいけないということではありません。
(れ入れ言葉、さ入れ言葉は極力使用を避けた方が良いですが…)
ただ、使用自体に制約はなくとも、言葉を使い分ける判断力と力量を養うことは非常に大切です。
『多くの人に伝わる言葉を用いること=社会のマナー』であることを心にとどめつつ、TPOに対応できる良識的な大人であり続けましょう。