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豊澤 真澄流れのある文章を作成いたします

文章に彩りを添える『修飾語』は、文章で伝えるべき情景や状態を詳細に伝えるために重要なワードです。

もし、修飾語が一切ない文章ばかりでは味気ない読み物になってしまいます。

しかし、知らずと誤用してしまいがちで、使った本人は文法が崩れていることに気づかない場合があります。

受け取った相手だけがストレスを覚えてしまうのはよくありませんよね…。

そこで今回は、文法の基礎中の基礎である修飾語を改めて学んでいきましょう!

修飾語とは?被修飾語の違いや見分け方を説明!

修飾語には、主語や述語などの対象の語句を具体的に表現するはたらきがあり、文章作りでは必須となる品詞です。

日本語に限らずですが、修飾語無くしては相手に思うように物事を伝えられません。

特にライティングを生業とするコピーライターやWebライターであれば、修飾語の扱いはマスターすべきです。

修飾語の意味
  • 何を
  • いつ
  • どこから
  • どのくらい
  • 何だ etc

例えば、以下の例文では「白銀の」の箇所が修飾語にあたります。

修飾語
白銀の 鳥が 鳴く

「白銀の」は「鳥」が“どんな姿”であるかを表していますね。

単に「鳥」だけよりも「白銀の鳥」のほうが何色の鳥なのかが明確になります。

主語と述語だけで意味は通じますが、修飾語を加筆すればより一層その状態や情景が思い描きやすくなるのです。

なお、修飾語にできる単語にはあらゆる言葉が当てはまります。

~修飾語の例~
大きい 青い 楽しそうな きれいな 湖で 美しい もっと 午前中に しとしと etc

筆者も日頃から色々な修飾語を使いますが、修飾語を駆使できると想像以上の文章が作れるときもあります。

様々な本を読んでいると、引き込まれるような文章を書く人たちがいます。

面白いな、と思う文章には一文の中に散りばめられた修飾語が効果を発揮しているのですね。

イメージの湧きやすい語句を添えるだけで表現の幅が広がり、たった五十音で構成されただけの文章に無限の可能性が生まれます。

被修飾語との違い

被修飾語は修飾語の対となる語句で、修飾語によって状態や情景が詳しく修飾されます。

修飾語  被修飾語
白銀の 鳥が 鳴く。

鳥の色を説明した修飾語が係っていますね。

なお、修飾語と被修飾語の関係を【係る】と呼びます

次の例文は、2つとも同じ内容の文です。修飾語が複数配置されていることに注目してみましょう。

修飾語  被修飾語
近隣の 住民から たくさんの

声が 届いた。
    修飾語
近隣の 住民から たくさんの
   被修飾語
声が 届いた

「住民から」が、2つの役割を果たしていますね。使い方によっては両方のはたらきをする場合もあるのです。

修飾語の見分け方

実は、小学生でも簡単に見つけられるくらいに、修飾語は簡単に探せます。ポイントは“主語と述語を見つけるだけ”です。

探し方のコツは【述語→主語→修飾語】の順だと誰にでも見つけられます。

主語:文章で【何が(は)】【だれが(は)】を表す。時に日本語では主語が無くても文章が成立する

述語:主語に対して【動作・作用・状態】などを述べる語句 

主語  述語
雪が 降りそそぐ

主語と述語だけの文章はシンプルですが、詳細な状況が読み取れません。

では、ここに1つの修飾語をプラスするとどう変化するでしょうか。

主語  装飾語   述語
雪が しんしんと 降りそそぐ

“雪がだまって降る静かな光景”だと想像できる文言がプラスされました。

たったひとつの言葉がつくだけで、情景が想像しやすくなるのですね。

次に、先ほどの探し方の順で装飾語を絞ってみましょう。

  1. 述語を探す:【どうなっているか】を表す「降りそそぐ」
  2. 主語を探す:【何が(は)】【だれが(は)】を表す「雪が」
  3. 残りの語句が修飾語述語・主語以外「しんしんと」

なお、修飾語は一文の中に2つ以上ある場合もあります。

特に、小説や雑誌などの書籍類では修飾語をふんだんに活用した文章が定番です。

主語  修飾語 修飾語  修飾語  述語
母は 毎朝 おいしい 朝食を 作ってくれる
複数ある場合も、先ほどと同様の手順で探す

手元に書籍がある人は、長文から修飾語を抜き出してみてください。修飾語がどれほど多く使われているのがかわりますよ。

修飾語の種類

修飾語の種類は2つあり【連体修飾語】【連用修飾語】といい、活用の意味や使い方が異なります。

日頃、“連体なんちゃら”やら“連用なんちゃら”だとかを意識して使う人は少ないと思いますが、

こんな細かいところにもちゃんとした決まりがあるのです。

かく言う筆者も意識して使った記憶はありませんが…

実は、聞けば納得なルールがあり、私たちは知らずともいとも簡単に(または誤って)使用しています。

さっそく、使い方の違いを見ていきましょう。

連体修飾語

連体修飾語は

  • どんな・なんの・何だ

を表現し、体言”に係る修飾語です。

体言:主語となる性質を持つ語句で人や物事の「私・机・運動会」などを指し、品詞では【名詞・代名詞】のみ。活用(変化)せず自立語となる

修飾語   被修飾語(体言)
愛らしい 花が 咲く。

どんな姿かを表す

「愛らしい」はどんな状態かを表していますね。例えばここに他の修飾語「紫色の」や「小さくて」などがつけば、花の状態がより詳細に分かります。

連用修飾語

連用修飾語は

  • 何を(に)・どうする
  • いつ(どこで)・どうする
  • どこから(に)・どうする
  • どのくらい・どんなだ

を表現し、用言”に係り多用な意味で使われる修飾語です

用言:「行く・楽しい・静かに」などの【動詞・形容詞・形容動詞】が該当し、自立語で活用する。例えば「来る」は「来(ない)・来よ(う)・来(ます)」などに変化する

例文を見てみましょう。

   修飾語 被修飾語(用言)
家で 犬と 遊んで 過ごした。

何を=「犬と」
修飾語     修飾語  被修飾語(用言)
家で 犬と  遊んで  過ごした

どこで=「家で」・どんなだ=「遊んで」

なお、上記例は上段も下段も同じ文章で被修飾語が2つ存在します。青字の「遊んで」と「過ごした」ですね。

一文で誰とどう遊んだのかがわかりましたね。「遊んで」は、修飾語と被修飾語の両方の役割があります。

【パターン別】修飾語と被修飾語の関係

ここからは、修飾語の役割ごとに【修飾語と被修飾語の関係】を見ていきましょう。

なお、修飾語と被修飾語の見つけ方には決まった手順があります。

  1. 述語→主語を探す
  2. 主語・述語以外が修飾語
  3. 対となる被修飾語を見つける

見つけ方のポイントは、修飾語と被修飾語を繋げたときに意味が通じることです。

繋げて読んだときに違和感があるかどうかで判断します。

それでは、修飾語の意味ごとに見ていきましょう。

何を(に)・どうする

連用修飾語の【何を(に)・どうする】を例文で見てみましょう。

ジュースをこぼす

<①述語②主語を抜き出す>述語は「こぼす」となり、主語はありません。

<修飾語は主語と述語以外>述語以外の「ジュースを」が修飾語です。

<被修飾語を見つける>「ジュースを」は後の言葉「こぼす(用言)」に係るため「被修飾語=こぼす」となりますね。「ジュースを」は、何がこぼれたのかを説明しています。

いつ(どこで)・どうする

【いつ(どこで)・どうする】も、連用修飾語です。

彼は明日訪問する

<①述語②主語を抜き出す>述語は「訪問する」であり、主語は「彼は」です。

<修飾語は主語と述語以外>主語・述語以外の「明日」が修飾語になります。

<被修飾語を見つける>「明日」は「訪問する(用言)」に係るため「訪問する=被修飾語」となります。「明日」は、いつ訪問したのかを説明しています。

どこから(に)・どうする

【どこから(に)・どうする】も、連用修飾語です。

店から出る

<①述語②主語を抜き出す>述語は「出る」で、主語はありません。

<修飾語は主語と述語以外>述語以外の「店から」が修飾語です。

<被修飾語を見つける>「店から」は「出る(用言)」に係り「出る=被修飾語」です。「店から」は、どこから出たのかを説明しています。

どのくらい・どんなだ

連用修飾語の【どのくらい・どんなだ】を見てみましょう。

紫陽花はとても美しい

<①述②主語を抜き出す>述語は「美しい」で、主語は「紫陽花は」です。

<修飾語は主語と述語以外>主語・述語以外の「とても」が修飾語です。

<被修飾語を見つける>「とても」は「美しい(用言)」に係るため「美しい=被修飾語」となります。
「とても」は、どれほど美しいかを説明しています。

どんな(なんの)・何だ

最後に連体修飾語の【どんな(なんの)・何だ】を見ていきましょう。

これはよい流れだ

<①述語②主語を抜き出す>述語は「流れだ」で、主語は「これは」です。

<修飾語は主語と述語以外>主語・述語以外の「よい」が修飾語です。

<被修飾語を見つける>「よい」は「流れだ(体言)」に係るため「流れだ=被修飾語」となります。「よい」は、どんな状態かを説明しています。

なお、この章の冒頭でお伝えした『繋げて読んだときに違和感があるかどうかで判断します。』は、以下のように探します。

修飾語
楽しかった映画はあっという間に終わってしまった。

被修飾語は、修飾語に対して意味の通じる語句を探します。

1. 楽しかった 映画は
2. 楽しかった あっという間に
3. 楽しかった 終わってしまった

1~3の内、2と3は文体的に意味が繋がりませんね。

したがって「楽しかった」と「映画は」が修飾の関係です。

このように、“2つを繋げたときに意味が通じるかどうか”を基準にします。


ここまで、修飾語の基礎と使い方や探し方などをお伝えました。

ここからは、実際に使うときの使い方のコツや注意点などをお伝えします。

修飾語の使い方|5つのコツ【例文付き】

修飾語を含んだ文章は、より読みやすく相手に伝わりやすい使い方をしていた方がいいですよね。

ライティング時に意識して使っていけば、おのずと読みやすさや読みづらさの判断ができるようになります。

ここでは、修飾語を使うときの5つのコツをお伝えしますので、基礎と共に実践で使いこんでみてください。

修飾語の配置【長い→短い】

修飾語は文章中に複数存在する場合があると事前にお伝えしました。

複数配置する際のポイントは、長い修飾語→短い修飾語の順番で使うことです。

短い→長いで逆に使うと、不思議なことに違和感のある文章になってしまいます。

✕ おいしい シェフお手製の いちごジャム

◯ シェフお手製の おいしい いちごジャム

上段は「おいしい いちごジャム」であることを伝えたいのに、うまく伝わらない文章ですね。

対して下段は、長い修飾語を先に持ってくるだけで「シェフが作った おいしい いちごジャム」が伝わりやすくなりました。

かみ砕いて言われてみると、なるほどと思うテクニックですね。

複数の語句で修飾する際は、長い→短い順に言葉を並べてみてください。

修飾語の配置【節→句】

文章には【節と句】が存在します。いずれも文章の中にあり、複数の語句が集まって作られます。

節と句は【①節→②句】の順に配置すると理解しやすい文章が作れます。

主語と述語を含む“文章内の一部の文節”。節だけで意味が完結するが、より大きな文章の一部となる場合は節と呼ばれる。

私が空を見上げると、満天の星空があった。

節は「私が空を見上げる」の箇所。節の中に「(主語)私が」「(述語)見上げる」を含み、節だけでも文章が完結している。また、文章の一部として機能していることがわかる。

節のような完結した文章とはなず、補助的な役割を果たす。【名詞句・動詞句・形容詞句】などの句が存在する。

私が空を見上げると、満天の星空があった。

句は「満天の星空」で名詞句にあたる。単独では文章にはならず、文章の一部であることがわかる。

それでは、節と句を意識して以下の例文を見てみましょう。

✕素晴らしい ダイエットの秘訣が書かれている 本

◯ダイエットの秘訣が書かれている 素晴らしい 本

上段は「節=ダイエットの秘訣が書かれている」が「句=素晴らしい」の後にあり、意味が通じづらい説明になっています。

対して下段は、どんな本であるかがわかりやすくなりましたね。

節と句は同じ被修飾語に係っていましたが、配置の仕方だけで読みやすさやに違いが出てしまうのですね。

修飾語は被修飾語の前に配置する

修飾語は被修飾語の前に置くのが決まりです。

今までの例文も全てがそうであったことに気づきましたか?

修飾語と被修飾語が逆
✕先生は みんなに 優しく とても 語りかけた
正しい配置
◯先生は みんなに とても 優しく 語りかけた

2つの例の違いは「とても」の位置です。

上段のように被修飾語が修飾語の前に来てしまうと意味が通じなくなります。

単純に、変な文章だな…と思いますよね。詳細を語る修飾語が前にないと、読み手にとってストレスを感じやすいですね。

同じ意味が重複しないようにする

修飾語を使うとき、同じ意味を持つ修飾語を使ってしまうことはありませんか。

単語同士を合わせて無限な表現ができるのが日本語の良いところですが、重複する語句を使ってしまうミスは意外とやりがちではないでしょうか。

✕そのお店を利用するのは 主に 主婦が 多い
◯そのお店を利用するのは 主に 主婦だ
◯そのお店を利用するのは 主婦が 多い

✕印の例文に隠れている重複した文言は「主に」と「多い」ですね。いずれも、主語となるワードが多いことを示しています。

同じ意味の語句は重複せずに使い、くどくならない文章にしましょう。

具体的に修飾する

表現は時として想像しにくさを作ってしまうこともあります。

例えば「さまざま」や「いろいろ」と表すよりも、具体的な数量や種類を書いた方が情景を想像しやすいですよね。

かなり多くの → 10名の
何となく苦しい → 喉がつかえたような苦しさ

具体的に言い換えれば、相手が“何となく”から“明確に”理解できるようになります。

1つの文章を作るにしても、文法上のルールや理解のしやすさを意識した言葉選びがあることがわかりました。

その1つずつを理解して意識すれば、日本語文章のあるべき姿を形作ることができます。

日本語は文法が崩れても意味も通じるときがあり、そのため気にしないで使うこともあるかと思います。

しかし、決まりを知って構成することで違和感のない文章となり、修飾語を引き立たせることが可能です。

日本語とはとても奥深いですね。

修飾語における3つの注意点

修飾語は使い方を誤ると、ストレスを与える読みづらい文章になる場合があります。

人の書いたものを読む分には読みづらさや読みやすさに気づきやすいのですが、自分が書いた文章だと案外気づきにくいものです。

不快だと思われる文章になってしまわないよう、ここで気をつけるべき注意点をマスターして今日から“意識的に”取り入れてください。

修飾語は長くし過ぎない

修飾語は使えば使うほどに具体的な文章を作れますが、1つの被修飾語に対して長い修飾語はつけないようにします。

甘くてとろりとしたサクサク食感の おいしい チョコレート

例だと「チョコレート」に係る修飾語(赤字)が長すぎます。

チョコレートの食感もごちゃごちゃしていて伝わりにくさがありますね。

この場合は「甘くて」や「甘くてサクサク食感の」だけにした方がすんなり伝わります。

対象との距離で使い分ける

修飾語と被修飾語の距離で、文章に強弱をつけることができます。

以下を読んで、1つの文章内にある“複数の修飾語の距離”に注目してみましょう。

昨日、僕は海水浴に行った。

まず、上記例は以下のように解読できます。

「昨日」と「行った」は離れた距離で係っています。対して「海水浴に」は「行った」の直前にありますね。

では、皆さんに質問です。この文章は「昨日行った」ことと「海水浴に行った」ことのどちらの事実を強調して伝えたい文章かわかりますか?

修飾語と被修飾語は距離が近いほど、その語句を強調する効果があります。

逆に、あえて離れさせて強調させないことで他の語句を明確にさせることもできるのです。

例文は「昨日行った」ことよりも「海水浴に行った」事実の方をより相手に伝えたいのですね。

配置する際は、何を強調させたい文章なのかを考えて配置する場所にも注意してみましょう。

使い方を間違えるとわかりづらい文章になる

修飾語は誤った使い方をすると、読者にストレスを与えるため注意しましょう。

例えば、以下は意味が通じづらい文章です。

甘くておいしいカフェのケーキがとても評判だ。

例文のおかしな点に気づきましたか?無理くりに意味を考えるならば

「甘くておいしいカフェ」は、“カフェの建物がおいしい(=お菓子の家)”と読み取れてしまいます。

本当は『“カフェで売っているケーキ”が甘くておいしい』と書きたいのです。

この場合、修飾語である「甘くておいしい」の配置場所が間違っていますね。

例文は“おいしいと評判である”ことを伝えたいので「甘くておいしい」を「評判だ」に近づけます。

カフェのケーキが甘くておいしいととても評判だ。

書き直すとつじつまの合う文になりました。「甘くておいしいと」が「評判だ」にうまく係っていますね。

ちなみに、前の章で“修飾語の配置は【節→句】の順であり、節には主語と述語が存在する”と説明しましたが、この例文にも節と句が存在します。

おかしな文章では、節の中で主語と述語の関係が崩れてしまっていますね。

節が崩れている
甘くておいしいカフェのケーキがとても評判だ。
節と句が適切
[節]カフェのケーキが甘くておいしいと [句]とても 評判だ。

節が崩れてしまうのは、ビジネスシーンなどの日常的な文章書きでもつい起こりがちです。

修飾語の使い方を誤ると相手に通じなくなってしまいますので、書いた後には必ず読み返して違和感のない文章かをチェックしましょう。

【修飾語クイズ】これであなたも修飾語マスター!

今までのおさらいとして、クイズを5問出題します。

ひと息入れつつ、全問正解できるよう頑張ってください!

問題:赤字箇所の修飾語に対する被修飾語を答えてください。

大きいメロンが収穫できた。

横殴りの雨風が全身をたたく。

③絵の中の彼女は、美しくて儚い。

④彼は手を振って「また会おうね」と、僕に笑いかけた。

オリコン1位の新曲を発表!

被修飾語を探すコツは

  • 修飾語は被修飾語を詳しく説明している
  • 被修飾語は修飾語の後にくる
  • 修飾語と被修飾語を繋げたら意味が通じる

でしたね。

それでは正解を見てみましょう。

答え
①(大きい修飾語メロンが被修飾語

②(横殴りの)雨風が

③(美しくて)儚い

④(手を振って)笑いかけた、(僕に)笑いかけた

⑤(オリコン1位の)新曲を

全問正解できましたか?

まとめ:修飾語を適切に使って読み手がイメージしやすい文章を作ろう!

今回は、修飾語と被修飾語の関係・修飾語の使い方・誤った使い方の対策などをお伝えしました。

修飾語は適切に使うと表現の幅が広がり、読者により詳しい情景や状態を伝えることが可能です。

日頃からメールやチャットやSNS投稿でも自然と使われており、主語・述語とともに日常的に使用している品詞です。

特に、ライティングを生業とするライターやコピーライターは、プロなのにおかしな文章だな、などと思われないよう修飾語をマスターしましょう。

修飾語をうまく活用して、深みがあってイメージが湧きやすい文章作りを目指してください。

よくある質問

最後に『修飾語』に関するよくある質問をご紹介します。

まだ不明なことがあるかも、と思う人はチェックしてください。

よくある質問①文章のある部分をより強調させたいとき、修飾語はどのように使えばいいですか?

修飾語には以下2つの使い方があります。

  • 修飾語と被修飾語が近い位置にある
  • 修飾語と被修飾語が離れている

対象の語句をあえて強調させたい場合は、修飾語と被修飾語を近い位置で使います。

そうすることで、文章の中でもその語句が強調されたり明確になりやすくなります。

よくある質問②何となく書いた文章に違和感があります。何を基準に直せばいいですか?

文章に読みづらさがあるときは、修飾語の配置に原因がある場合があります。

例えば、修飾語と被修飾語の位置が逆転していたり、直前につけるべき修飾語が離れた位置にあったりすると、読みづらさが生まれてしまいます。

対策としては【述語→主語→修飾語】の順に文章を解体し、【主語と述語以外の語句=修飾語】を抜き出したら、修飾語と被修飾語との位置関係を洗ってみてください。

よくある質問③修飾語をスムーズに使いたいのですが、うまく使いこなせません。

修飾語には2つの種類があり、それぞれで修飾語の意味が異なります。

連体修飾語:【どんな(なんの)・何だ】を意味し、体言に係る

連用修飾語:【何を(に)・どうする】【いつ(どこで)・どうする】【どこから(に)・どうする】【どのくらい・どんなだ】を意味し、用言に係る

例えば「弟が行った」という主語と述語のみの文章では、弟が“どこに行ったのか”が不明です。

ここに修飾語を加えるとしたら“どこに行った”かが分かる修飾語を加えます。

修飾語には「公園」「友だちの家」「学校」などの連用修飾語【どこに】を表す語句を入れられます。

仮に「弟が公園に行った」と書けば、場所が特定された文章になりますね。

まずは文章の主語と述語を抜き出し、被修飾語が体言か用言かで連体修飾語・連用修飾語のどんな意味が追加できるかを考えてみましょう。

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