みなさんは「推敲」という言葉を聞いたことがあると思います。
初心者ライターさんから、推敲は難しいという意見もよく耳にします。
推敲は、コピーライターの仕事には欠かすことのできない、文章完成前の最後の大事な工程です。
こちらの記事では、ライター初心者・中級者さん向けの具体的な推敲のコツやチェックポイントをわかりやすく解説します。
推敲の方法やチェックすべきポイントを学び、より質の高い文章を作成していきましょう。
推敲(すいこう)とは?
ではまず始めに、推敲の意味から確認していきましょう。
推敲とは、詩や文章の内容を整える作業のことを言います。
「すいこう」と読むのもなかなか難しいですが、この言葉の由来は、中国の唐時代の詩人が自作の句で「推す(おす)」と「敲く(たたく)」のどちらにするか迷った故事にあります。
(修正前)「僧は推す月下の門」→(修正後)「僧は敲く月下の門」
その詩人は悩んだ末に上記のように「推す」という単語を「敲く」に改めました。
推すは、鍵がかかっていない門を開くニュアンスで、敲くは、推しても門が開かないので叩いている状態です。
この故事から、それぞれの言葉の意味と表現したいことを吟味して修正すること、文章などを何度も練り直すことを「推敲」と言われるようになったとのことです。
文章を、より良いものにするために見直しや修正を加えるプロセスと言うこともできます。
校正や校閲と混同されやすいものですが、意味は微妙に異なります。
校正は誤字脱字を直すことに重きを置き、校閲は事実確認や文法の正確性をチェックします。
一方、推敲は文章の流れや表現の質を向上させることが目的です。一般的なライター業界でリライトと言われるものが推敲にあたります。
推敲のチェックポイント
では推敲の意味を掴んだところで、さっそく推敲のチェックポイントについて解説していきます。
推敲は、記事や文章を完成させるための最後の重要な工程です。
ここでは、チェックすべき推敲のポイントを1つずつ見ていきましょう。
ワンセクションワンメッセージになっているか
1つの見出しに対して、伝えたいことが1つになっているかを確認しましょう。
複数のメッセージを1つの見出しに詰め込むと、読み手にとって理解しにくい文章になります。
ライターとしては、あれもこれもと詳しく読者に伝えたい時がありますが、そうしてしまうと読者にとっては理解するのが難しく、結果読むことを敬遠されてしまいます。
読者にとってわかりやすい記事を作り、読んでもらうことがライターの仕事として第一優先です。
どうしても伝えたい重要な事柄なら、見出しを分けることも選択肢の1つになります。
・ワンセクションワンメッセージになっていない例
環境保護は私たちにとってとても重要です。ゴミの分別やリサイクル、エコバッグの使用は環境に優しいです。
また、これらの行動は自然を守り、次世代に引き継ぐことができます。私たちが環境を意識することで、未来が良くなります。
・ワンセクションワンメッセージになっている例
環境保護は私たちにとってとても重要です。ゴミの分別やリサイクル、エコバッグの使用など、小さな行動が未来を守ります。
上記のようにワンセクションワンメッセージの方法を使うと、情報がシンプルで明確になります。
結論ファーストになっているか
PREP法(結論、理由、具体例、再度結論)を活用し、文章の始めに結論を述べることで、読み手に主旨を明確に伝えましょう。
Web記事作成などでは、よく使う方法になります。
・結論ファーストになっていない例文
ゴミの分別やリサイクル、エコバッグの使用など、小さな行動が未来を守ります。環境保護は重要です。私たちが環境を意識することで、未来が良くなります。
・PREP法により結論ファーストになっている例文
環境保護は重要です。例えば、ゴミの分別やリサイクル、エコバッグの使用などの小さな行動が未来を守るからです。
これらの行動は、環境に優しく、自然を次世代に引き継ぐことができます。だからこそ、私たち一人ひとりが環境を意識した行動を取ることが大切なのです。
結論ファーストになっていない例文では、具体例から始めて結論を最後に述べているため、読者にとって理解しにくい構成となっています。
長すぎず短すぎない文章になっているか
文章が長くなりすぎていないか、適切な句読点が使用されているか確認しましょう。
詳しすぎる説明を避け、読みやすい適切な長さにしましょう。案件によっては1つの文章が長くても3行までなどの指示がある場合もあります。
また、短すぎて説明不足にならないようにもしましょう。
・長すぎる文章の例文
彼はその日の朝早くに起きて、まず最初にコーヒーを淹れ、それから新聞を読み、その後しばらくの間、庭の手入れをして過ごしました。さらに、昼前には近所のスーパーに行き、そこで買い物をすませ、その後、友人とカフェでランチを楽しみ、午後には図書館に立ち寄り、本を数冊借り、その後、帰宅してからは夕食の準備を始めました。夕食を終えた後は、リビングでテレビを見ながらリラックスし、夜遅くには日記を書いてから就寝しました。
・短すぎる文章の例文
彼は朝起きて、新聞を読んだ。庭の手入れもした。昼前にスーパーに行き、友人とランチをして図書館に行った。本を借りて帰宅して夕食を準備した。テレビを見て寝た。
・適切な長さの文章
彼はその日の朝早くに起き、まずコーヒーを淹れて新聞を読みました。庭の手入れをした後、昼前には近所のスーパーで買い物を済ませました。友人とカフェでランチを楽しみ、午後には図書館で本を借りました。帰宅後は夕食を準備し、リビングでテレビを見ながらリラックスしました。
以上のように、読みやすい文章になっているかを確認しましょう。
そして、句読点も文章を読みやすくするために適切に使用されているかも大切です。句読点の使い方1つで、文章の印象やリズム、読みやすさも変わってきます。
難しい言葉を使っていないか
特に専門的なことを取り扱う際は、難しい言葉を使いすぎていないかを確認しましょう。
専門用語や難しい言葉を避け、より多くの読者に親しみやすい文章を目指しましょう。目安としては中学生でもわかるような文章を心がけ、誰でも読みやすい文章になっているかが大切です。
・専門用語が多すぎて理解が難しい文章例
最新の革新的技術は、敏捷な開発手法と細分化されたサービス構造を統合することにより、大規模な拡張性を実現します。継続的な配信プロセスを通じて、大規模データ解析と人工知能による予測分析が、ビジネスの知見の高度化を促進します。さらに、雲技術の採用と分散型台帳技術の融合が、新たなデジタル生態系の形成を加速します。
・中学生でもわかるように書き直した文章
新しい技術は、柔軟に対応できる開発方法と小さなサービスを組み合わせることで、大きなシステムでもうまく動かせるようになります。改善を継続したり、大量のデータを分析したり、人工知能を使った予測をすることがビジネスの決定に役立ちます。さらに、クラウド技術と分散型台帳技術を合わせることで、新しいデジタルの世界がより早く作られます。
上記の例文は例文自体が難しい内容ですが、書き直した文章はなるべく専門用語を少なくし、理解しやすい文章になっています。
無駄な言葉を使っていないか
回りくどい表現を避け、シンプルな表現を使いましょう。無駄な言葉を削ることで文章が引き締まり、伝えたいメッセージが明確になります。この作業を「ケバ取り」とも言います。
例えば、重複した情報を削ったり、無駄な修飾語を減らしたりすることもケバ取りに含まれます。
・ケバ取り前の文章例
近年において、特に注目されている新しい技術の1つとして、人工知能(AI)の技術が挙げられます。この人工知能(AI)という技術は、様々な分野において広く活用されており、その利用範囲はますます広がっています。例えば、医療分野では病気の診断や治療に役立ち、自動運転車では安全な運転を支援し、さらには家庭内のスマートデバイスにおいても、人工知能の技術が多くの役割を果たしています。このように、人工知能(AI)は多くの分野で重要な役割を果たしており、今後もますますその重要性が増していくことが予想されています。
・ケバ取り後の文章例
最近注目されている技術の1つに人工知能(AI)があります。AIは医療の診断や治療、自動運転車の安全運転、家庭のスマートデバイスで役立っています。今後もAIの重要性は増していくでしょう。
これは少し極端な例ですが、このように重複した情報や無駄を取り除くことでずいぶん文章が簡潔で明確になります。
同じ言葉、表現を多用していないか
上記の無駄な言葉とも重なる部分がありますが、文章内に同じ言葉や表現が繰り返されていないかを確認しましょう。
表現にバリエーションを持たせることで、読者の興味を引き続けることができます。
もし同じ言葉や表現が多用されているなら、書き換えや削除が必要です。
・同じ言葉や表現を多用している読みにくい文章例
最近では、人工知能(AI)が多くの分野で使われています。人工知能(AI)は、医療の分野で病気の診断や治療に使われています。また、人工知能(AI)は、自動運転車の運転を支援するために使われています。さらに、人工知能(AI)は、家庭内のスマートデバイスにも使われています。このように、人工知能(AI)は非常に多くの分野で使われています。
・表現にバリエーションを持たせてた文章例
最近では、人工知能(AI)が多くの分野で使われています。この技術は、医療の分野で病気の診断や治療に活用されています。また、AIは自動運転車の運転支援にも利用されています。さらに、家庭内のスマートデバイスにもAIが組み込まれています。このように、人工知能は非常に多くの領域で役立っています。
同じ言葉や表現にバリエーションを持たせた方が、読みやすいことがわかります。
箇条書きや表などを活用しているか
文章だけで情報を伝えると、読者にとって見づらくなることがあります。読者は読むのに負担がかかると、即読むのを止めると肝に銘じておきましょう。
箇条書きや表を使って情報を整理し、視覚的にわかりやすくする工夫も大切です。
・箇条書きを活用した方がわかりやすい文章例
旅行の準備には、パスポートの確認、旅行保険の加入、必要な服やアクセサリーのパッキング、飛行機のチケットの予約、ホテルの予約、現地通貨の両替、そして必要な書類の準備が必要です。
・箇条書きを活用した文章例
【旅行の準備リスト】
・パスポートの確認
・旅行保険の加入
・必要な服やアクセサリーのパッキング
・飛行機のチケットの予約
・ホテルの予約
・現地通貨の両替
・必要な書類の準備
このように箇条書きを使うことで、情報が整理され読者は理解がしやすくなります。また文章で箇条書きを補足すれば、さらにわかりやすい説明もできます。
適切に接続詞・接続助詞が使用されているか
適切に接続詞(そして、しかし、つまりなど)・接続助詞(から、ので、ながらなど)が使用されているかを確認しましょう。
文章の流れが自然で、スムーズに読めることが大切です。
特に、逆説の接続助詞「が」「けれど」に注意しましょう。
「が」は短く簡潔な逆説の表現に適していて、「けれど」は少し柔らかいニュアンスで逆説を示します。
・接続助詞「が」が適切な文章例
新しいスマートフォンはデザインが良いが、バッテリーの持ちが悪い。
・接続助詞「けれど」が適切な文章例
彼は一生懸命準備したけれど、発表はあまりうまくいかなかった。
このように接続詞・接続助詞によっても文章の意味やニュアンスが変わってきます。
漢字とひらがなのバランスは問題ないか
読みやすい文章は、漢字3、ひらがな7の割合と言われています。このバランスを意識して、読みやすさを向上させましょう。
・漢字が多すぎて読みにくい文章例
本日我々は新製品発表会を開催し、多数の報道関係者及び取引先企業代表者が来場した。
・ひらがなが多すぎて読みにくい文章例
今日わたしたちはあたらしいせいひんのはっぴょうかいを開きました。
・漢字3ひらがな7の読みやすい文章例
本日、私たちは新しい製品の発表会を開き、たくさんの報道関係者や取引先企業の代表が来場しました。
括弧の使い分けはできているか
括弧()、【】、「」、『』などを適切に使い分けることで文章の見栄えを良くし、読みやすさを向上させることができます。
下記のそれぞれの使用イメージを参考にして、括弧を適切に使いましょう。
・補足情報や注釈を加えるときに使用
彼は新しいスマートフォン(iPhone12)を購入しました。
・見出しや重要な情報を強調する際に使用
【速報】新しい製品が発売されました。
・会話文や引用文を示すために使用
彼は「今日は休みだ」と言いました。
・引用や会話文をさらに入れる場合や、作品名を示すときに使用
『吾輩は猫である』は有名な
上記のように、一応ルールはあるものの絶対的なものではないため、ケースバイケースで情報が伝わりやすいように使用することが大切です。
自分の中でルールをある程度決めるのも良いですし、案件によっては『』を使わず「」のみを使用するなどのルールがある場合もあります。まずは案件のレギュレーションを確認しましょう。
・ワンセクションワンメッセージ
・PREP法を活用し結論ファースト
・ダラダラした文章、短すぎる文章になっていないか
・適切な句読点の使用
・難しい言葉を使うのではなく、中学生でもわかるような文章
・無駄な言葉で回りくどい文章になっていないか
・同じ言葉、表現を多用していないか
・箇条書きや表などを活用しているか
・適切に接続詞・接続助詞が使用されているか
・漢字3、ひらがな7の割合で読みやすいか
・括弧の使い分けはできているか
以上のように推敲は確認すべきことが多く、初めての案件では特に大変です。推敲のポイントを念頭に置きながら文章作成をすることにも、どんどん慣れていきましょう。
推敲のコツ
ではここからは、推敲のコツについて解説していきます。
先述したように、推敲は文章の最後のチェックをする重要な工程です。どのような方法で推敲をすると効果的なのか、4つのコツをご紹介します。
時間をおいてから確認する
時間を置くことで、冷静な頭で文章を読み直すことができます。
その文章を作成している時は、頭の中はその文章でいっぱいの状態ですが、時間を置いてある程度その文章を忘れ、他人が書いた文章を読む感覚で読むことができれば、客観的に推敲をすることができます。
しばらく時間を置いて読み返すことで、新たに誤字脱字が発見できたり、言い回しが思いつくこともよくあります。
在宅作業で締切時間にまだ余裕があるようなら、クリアな状態で推敲するためにも丸1日置いてみるのも良い方法です。
声に出して読む
声に出して読むことで、見るだけでは気づけなかったリズム感や違和感を発見することができます。
こちらの方法は、文章のリズムやテンポが自然かどうかを確認できます。文字だけでは見落としがちな不自然な繰り返しや、読みにくい箇所が浮き彫りになります。
特に長い文章や複雑な文の場合、どこで息継ぎが必要か、どこが読みにくいかが明確になります。
また、文章を客観的に見るためにも役立ちます。自分の書いた文章を他人の目で見るように感じられ、自己満足に陥ることなく、読者目線での修正が可能になります。
以上のように声に出して読むことは、文章の質を向上させるために非常に有効な方法です。文章の読みやすさやリズム感を意識したいときには、ぜひ試してみてください。
印刷する
文章の推敲時には、パソコンの画面だけでなく紙に印刷して目を通すことも有効です。紙に印刷をすることで、パソコン画面では気づきにくい細かい部分や誤りに気づくことができます。
また、印刷したものを見ることで、全体のバランスやレイアウトも確認しやすくなります。
例えば、段落の配置や余白の取り方、見出しの使い方など、文章の視覚的な要素を総合的にチェックできます。印刷したものをチェックすることで、文章の全体像を客観的に把握しやすくなり、修正点が効果的に見つかることもあります。
人に読んでもらう
自分以外の人に読んでもらうことで、客観的な視点から文章をチェックしてもらえます。
特に初めて推敲する場合、この方法が非常に有効です。客観的な視点でのフィードバックは、見落としがちな誤りや改善点の指摘にも役立ちます。
第三者の意見を取り入れることで、文章の質を向上させることができ、新たな発見にもつながります。
以上、4つの推敲のコツを解説しました。つづいては効率的に推敲するうえで、おすすめの推敲ツールについてご紹介します。
おすすめ推敲ツール
ここからは、推敲を楽にし時短にもつながるおすすめ推敲ツールについて見ていきましょう。
これらの推敲ツールを使うことで、効率が大幅に上がる場合もあります。推敲ツールは様々な種類がありますが、ここでは3つのおすすめ推敲ツールをご紹介します。
①文章校正ツール
引用:文章校正ツール (so-zou.jp)
文章校正ツールは文章を解析し、間違った表現や不適切な表現を確認して訂正案も出してくれるツールです。
基本的な日本語の誤りなど、自分では気づかない箇所をチェックできます。文章完成前に1度は使用をおすすめするツールです。
このように、日本語として不適切な表現の言い換え候補なども教えてくれ、自分特有の表現の間違いを修正することもできます。
使用方法はとても簡単で、文章をコピペして検査ボタンをクリックするだけで検査が完了します。1回で10,000文字までコピペが可能です。インストールも必要ありません。
②秀丸
引用:秀まるおのホームページ(サイトー企画)-秀丸エディタ (maruo.co.jp)
秀丸は、ライターに役立つ機能が多いテキストエディタです。
私は、単語の検索・置換に秀丸をよく使います。ライターのよくあるミスとして、半角スペースが意図せず入ることがあります。
行間や行末などに混じってしまうことが多いのですが、これはクライアントにも修正を求められることが多いです。
しかし、文章全体に半角スペースが混じっていないかチェックするのはなかなか大変なので、こういう場合は秀丸を使い半角スペースが混じっていないかを確認します。
数字が半角で統一されているかの確認にも役立ちます。
引用:秀まるおのホームページ(サイトー企画)-秀丸エディタ (maruo.co.jp)
このように半角スペースや半角数字が簡単に把握できます。
ちなみに、秀丸はパソコンへのインストールが必要になります。
難点は、何度か使うと有料を求められるということです。
しかし無料期間でも割と長く使えるので、1度試してみる価値があります。
③文末重複確認
引用:文末重複確認 (crocro.com)
推敲の際、文章の語尾が連続していることに気づくときがあります。
フォーマルな文体だと、語尾に「です」が続くことが多いです。
一般的には語尾の連続は2回までとされ、3回も「です」が続くとリズムが悪くなり読者に違和感を与えます。
そんな語尾の連続を簡単にチェックできるツールが、この文末重複確認です。
引用:文末重複確認 (crocro.com)
こちらは許容連続数を決めることができ、例えば語尾が3連続するものを発見できたりします。
使い方は簡単で、文章をコピペして許容連続数を入力し実行するだけです。こちらも推敲時に、1度は通しておいたほうが良いツールです。
まとめ:コツを掴んで質の高い原稿を作り上げよう!
ここまで推敲のコツやポイントについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
これまでご紹介したきたように、推敲で確認するポイントはたくさんありますが、繰り返し推敲をすることでコツも掴めて効率も上がります。
ツールを活用すれば、より効率的に進めることも可能です。推敲を丁寧に行うことで、読み手に伝わりやすい文章が完成します。
推敲は文章を完成させるための最後の重要な工程です。
初めての案件の推敲は特に時間がかかりますが、その分あなたの引き出しや経験が増えています。
最初は慣れない作業や未知の課題に直面することが多いですが、1つ1つ解決していくことでスキルも向上し、コツも掴めてきます。
よくある質問
最後に、初心者ライターさんからの推敲に関してのよくある質問と回答をまとめておきますので、ぜひご確認ください!
よくある質問①初めて推敲する時に特に注意すべき点や見落としがちなポイント、よくあるミスについて教えてください。
推敲中に見落としがちなポイントとしては、語尾や助詞の使い方があります。
同じ助詞や語尾を繰り返していないか、適切に使われているかを注意深くチェックしてください。日本語では特に助詞の使い方が意味に大きく影響しますので、ここは慎重に。
そして、文法やスペルのチェックも忘れずに。
さらに、文章中にデータや引用を使っている場合は、情報の正確性を必ず確認しましょう。
よくある質問②本を読むことは推敲に役立ちますか?
本を読むことは、推敲に非常に役立ちます。
読書は語彙力を豊かにし、批判的思考を養います。読書は自分の文章を批判的に評価する力を育て、推敲時にも役立ちます。
よくある質問③読みやすく、リズミカルな文章にするための具体的な推敲のコツはありますか?
リズミカルな文章を目指すには、以下のコツがあります。
・主語と述語が遠く離れると、読者が文の意味を理解しにくくなります。主語と述語をできるだけ近づけて配置するように意識しましょう。
・「そして」「しかし」「だから」などの接続詞を適切に使うことで、文章の流れがスムーズになります。ただし、接続詞を使いすぎると逆効果になるので、必要な場合にだけ使うようにしましょう。
・リズミカルな文章にするには、文章を声に出して読んでみることが一番です。声に出して読んでみて、リズムが不自然に感じる部分があれば、文の長さや構造を見直して調整しましょう。
よくある質問④推敲の際に時間をかけすぎないようにするにはどうしたらいいですか?
推敲は段階的に行うと効果的です。
全体の構成を確認し、その後に文法やスペルチェック、表現の見直し、読みやすさの調整といった順序で進めましょう。あらかじめ推敲にかける時間を決めておくことも重要です。
さらに、確認すべきポイントをチェックリストにしておくと便利です。
よくある質問⑤推敲中に文章の一貫性を保つ方法は?
一貫した文章を保つためには、例えばフォーマルなトーンからカジュアルなトーンに急に変わらないようにするなどして、文体や語彙を統一しましょう。
「さらに」「しかし」「例えば」「だから」などの接続詞を使って、スムーズな流れを示し、読者が文章の進行を自然に感じられるようにしましょう。
以上の、ライターさんのよくある質問と回答も参考にして、推敲を進めてみてくださいね。