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トット料理好きなイクメンパパライター

文章を書くとき、強調したいポイントをうまく目立たせられず、どうやって差をつければ良いのか…と迷っている方、いらっしゃると思います。

強調記号には「カギ括弧」や(丸括弧)など、様々な種類があるのですが、間違った使い方をしてしまうとかえって読みづらさを招いてしまうこともあるのです…。

そこで本記事では、

  • 強調記号の基礎知識
  • 強調記号の種類と使用例
  • 強調記号を使ううえでの注意点

などをわかりやすく解説していきます!

特に文章表現力を高めたい方にとって、強調記号の種類や正しい使い方は覚えておいて損はないはずなので、最後までお読みいただければ幸いです。

強調記号とは? 〜基本知識〜

強調記号とは、文中で特定の部分を目立たせるために使う記号のことで、重要な情報や伝えたいポイントを強調し、読者の注意を引くために用いられます。

強調記号の例

カギ括弧:「」
丸括弧:()
感嘆符:!
疑問符:?

上記のような強調記号が使われていると『ポイントとなる部分が可視化される』ため、読みやすくなります。

また、強調記号は文章全体にリズム感を与え、読み心地を改善する効果もあるため、単調なデザインの文章やメール等の文章でも有効です。

そのため、強調記号は読み手にとってわかりやすく、重要な部分を際立たせるための便利なツールであるといえるでしょう。

強調記号の種類と使用例

強調記号にはさまざまな種類があり、用途に応じて使い分けることができます。

そこで本セクションでは、強調記号を「使用頻度別」に紹介し、それぞれの使用例について詳しく説明していきます。

頻繁に使われるものから、ちょっと珍しいものまで幅広く取り上げますので、ぜひご参考にしてください!
これを読めば、あなたの文章もグッと魅力的でわかりやすくなること間違いなしです!

カギ括弧 ー 使用頻度 ★★★ ー

カギ括弧「」とは、セリフや会話文、引用を示す際に使用される強調記号です。

また「単語」や「文節」をカギ括弧で囲うことで強調箇所を可視化することもできるため、汎用性の高い強調記号であると言えるでしょう。

例文

先生は「明日は休校です」と発表しました。

例文

映画を観る時には必ず「ポップコーン」を買わなければならない。

二重カギ括弧 ー 使用頻度 ★★★ ー

二重カギ括弧『』とは、書籍や様々な作品(映画、アニメ、漫画など…)の名前、タイトルなどの固有名詞を示す際に使用する強調記号です。

ほかにもカギ括弧の中にカギ括弧を使いたいときに使用するときにも、この二重カギ括弧を用いて表現します。

例文

SF映画『スター・ウォーズ』は世界中で愛されている作品です。

例文

彼女が「お父さんに聞いたら『絶対に許さない』って言ってた…」と聞いて決心した。

丸括弧 ー 使用頻度 ★★★ー

丸括弧()とは、情報に補足説明をするときや、注記をする際に使われる強調記号です。

上記以外にも、

  • 別称・略称を示す場合
  • 漢字の読み方を示す場合
  • 出典や刊行年をしめす場合

…と、用途は多くあるため、目にする機会が最も多い強調記号だと言えるでしょう。

例文

この薬は毎食後(朝・昼・夜)に服用して下さい

例文②

放出駅(はなてんえき)は大阪府にある難読駅名の1つである。

例文③

平成9年(1997年)は、サッカー日本代表が始めてW杯に出場を決定した年だ。

すみつき括弧 ー 使用頻度 ★★★ ー

すみつき括弧【】とは、あらゆる文章のタイトルや、特に目立たせたい語句に使われることが多く、箇条書きの項目や、キャッチコピーなどにも使用されます。

カギ括弧や丸括弧とは違って文中で使われることは少ないものの、視覚的に強調したい情報がある際には使用されることもあるため、掲載媒体によっての使い分けが求められます。

例文

強調記号の使い方|種類や注意点と文章を読みやすくする方法を紹介【例文つき】

例文②

【重要なお知らせ】確認事項がございます

例文③

第1回 ゲートボール全国大会
【会場】東京ドーム
【開催時間】朝4時〜
【参加費】500円 

感嘆符 ー 使用頻度 ★★★ ー

感嘆符(!)とは、感情や強調を示すために使われる強調記号です。

この記号は、元々「エクスクラメーションマーク(Exclamation Mark)」と呼ばれる、英文で感情を強調するために使われていましたが、日本では『びっくりマーク』として親しまれています。

ただ、感嘆符を使用するとカジュアルな印象を与えてしまうことから、ビジネスや公的な場面では使用を控えることをオススメします!

例文

「見て!あの虹、とてもキレイ!」と彼女がはしゃぐ。

例文②

「ゲートボール全国大会のMVPに選ばれたんじゃよ!!」

疑問符 ー 使用頻度 ★★★ ー

疑問符(?)とは、疑問や質問を表すためんに使われる強調記号です。

この記号は元々「クエスチョンマーク(Question Mark)」や「インタロゲーションマーク(Interrogation Mark)」と呼ばれる、英文で質問・疑問をする際に使われていましたが、日本では『はてなマーク』として親しまれています。

例文

それってあなたの感想ですよね?

例文②

「わしは何の大会で何になったんだろうか?」

☑ 「二重感嘆符」と「感嘆符疑問符」

通常、感嘆符や疑問符は全角「!」「?」で使用することが好ましいのですが、半角の感嘆符を連続で使用して「!!」と強調の度合いを強める『二重感嘆符』という強調記号も存在します。

また、同様に半角の感嘆符と疑問符を連続で使用した『感嘆符疑問符(!?)』といった使い方も小説や漫画ではよく見る表現ですよね。

勢いよく驚くさまや、疑問と驚きに戸惑う表現をしたい場合には使用することもできますが、こちらもカジュアルな印象を与えるため、使用するシーンは選ぶ必要があります!

ダブルクォーテーション ー 使用頻度 ★★ ー

ダブルクォーテーション(“”)は特定の単語や文節を強調するために使われる強調記号です。

また、文章を引用する際にも使用され、引用部分とほかの文を区別する役割を担うことも使用例として挙げられます。

ちなみに、ダブルクォーテーションには開始記号(“)と終了記号(”)の2つで構成されています。
(フォントによっては直線で開始と終了記号の区別が付かないものも存在します)

例文

先生は先週、たしかに次の授業でテストは“やらないよ”と言いましたよね?

例文②

「わしは先週に“何かのスポーツ”の大会に出ていた気がする…。」

例文③

夏目漱石の『吾輩は猫である』の有名なセリフ。“吾輩は猫である。名前はまだない。”という文章が冒頭の一小節目に出てくるのは驚いた。

※引用:夏目漱石『吾輩は猫である』

シングルクォーテーション ー 使用頻度 ★ ー

シングルクォーテーション(‘’)は、欧米圏の言語でよく用いられる一点の引用符です。

特に、英文のセリフや単語の引用を示すために使われます。

そのため、日本語の文章ではあまり使われませんが、引用文をさらに強調したいときや、ダブルクォーテーション内で引用が必要な場合に役立つのです。

例文

彼は言った、“The teacher said, ‘Pay attention.’”

例文②

彼のメモには、“重要なことは‘記憶の管理’だ”と書かれていた。

山括弧 ー 使用頻度 ★ ー

山括弧<>とは、特定の語句や引用を強調する際に使われ、山バーレン・山鈎(やまかぎ)とも呼ばれています。

通常、強調する際にはこれまでご紹介している強調記号を使うことが一般的であるため、文中で使用すると特定の部分が際立つことでしょう。

例文

新しい技術<ブロックチェーン>が注目を集めています。

例文②

厚生労働省は<希望に応じて幅広く副業・兼業を行える環境を整備することが重要である>と明示している

※引用:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン(平成㉚年1月策定)」


本文以降にお伝えする記号は、厳密には『強調記号』と定義づけされていないものなのですが、実際に強調する目的で使われるケースの多い記号となるため、併せてお伝えしていきます

亀甲括弧(きっこうかっこ)

亀甲括弧〔〕とは、解説や注釈、補足情報を追加するために使われる記号です。

特に学術的な文書や論文でよく見られますが、多くの場合「カギ括弧」や「二重カギ括弧」が使われるため、普段書くような文中で使うことはあまりないことでしょう。

試験問題の空欄などを示す場合に、亀甲括弧が使われることもあるため、本記事を読んでいる教育関係の方はもしかすると馴染み深いかもしれないですね!

例文

この実験の結果は〔図1〕に示されています。

例文②

彼は次のように述べました〔詳細は後述〕

☑ 二重亀甲括弧(にじゅうきっこうかっこ)

亀甲括弧と同様の使い方で二重亀甲括弧〘〙というものがあります。

ただ、こちらも使用する機会はあまりないかもしれませんが、強調する際に使われる記号の1つとして押さえておきましょう!

波括弧(なみかっこ)ー 使用頻度 ★ ー

波括弧{}とは、複数の項目のグループ化や、集合、組み合わせを示すために使用される記号です。

また、見出しやタイトルの強調、数式やプログラミング言語などに用いられることもある記号で、中括弧(ちゅうかっこ)・ブレース・カーリーブラケットなどと呼ばれます。

ただし、基本的に文中で使うことはあまりなく、数式やプログラミング言語に使用されることが多いという特徴があります。

例文

{初心者必見}波括弧の使い方

例文②

[7×26-{6×18-(72-2×12)}]+(4×16)=A

※数式を表す場合も用いる括弧の優先順位:角括弧[]>波括弧{}>丸括弧()

読点(とうてん)

読点(、)は、文中の切れ目を示す記号です。

文章を区切ることで読みやすくし、意味を明確にするために使われることから前後の文章を強調する役割も担うことがあります。

また、適切に使うことで文章にリズムが生まれ、読み手にとっても理解しやすい文章を作ることができるのです。

例文

ああ、まだあなたを想ってる

例文②

愛されたようで、良かった

中黒

中黒(・)とは、点や、中点(なかてん)中ぽつなどとも呼ばれ、リストの項目を区切る際や複数の語句を並べる際に使います。

読点(、)と同じような使い方をするものの、読点よりも区切られているようすが分かりやすく、視認性が上がることで強調の役割を担うこともあるのです。

例文

本日の献立は、カレー・サラダ・ナン・ラッシーでした。

例文②

Webライターの仕事は以下のように実に多様となっているのです。
・Web記事の執筆
・商品の広告文作成
・クライアントとの打ち合わせ など…

コロン

コロン(:)とは、補足説明や、リストとして列挙する際に使われる記号です。

また、日本語でいうところのイコール、つまり、たとえば…といった役割を果たすため、ビジネス文書でも活用されることがあります。

例文

必要なもの:ペン、ノート、定規

ダブルギュメ

ダブルギュメ≪ ≫は、主にフランス語や他のヨーロッパ言語で引用や強調を示すために使われます。

日本語の文章ではあまり使われませんが、国際的な文書や翻訳文で見かけることがあるでしょう。
例えば≪引用≫や≪強調≫のように使われます。

例文

この章では≪環境保護≫について詳しく説明します

ダブルミニュート

ダブルミニュート〝 〟は強調したい言葉や文章、また引用文や直接の話し言葉を示す際に使う記号です。

特に「ダブルクォーテーション」の代わりに使用されるケースが多く見られます。

例文

彼は〝重要な会議〟に出席しました。

注意が必要な強調記号の使用方法

次は、これらの強調記号を使う際の注意点について見ていきましょう。

これらの注意点を踏まえて強調記号を適切に使い、文章作成スキルを飛躍させることを意識しながらご確認ください!

言葉を強調する際は使う種類を限定する

強調記号を使う際は、使う種類を限定することが大切です。
たくさんの種類の強調記号を同時に使うと、文章が読みにくくなります。

例文

「この商品は『とても人気』で〈素晴らしい〉{品質}です。」

例文

「この商品は『とても人気』で、素晴らしい品質です。」

全体のバランスを考慮して使用する

強調記号を使う際は、全体のバランスを考慮することが大切です。
というのも、強調記号を使いすぎると、かえって読みにくくなってしまいます。

そのため、適度に強調記号を使うことで文章のバランスを保ち、効果的に強調記号を用いることを意識しましょう。

例文

新しいレストランは“美味しくて”『サービスが良く』、{おしゃれ}な場所です。

例文

新しいレストランは“美味しくて”サービスが良く、おしゃれな場所です。

※特に強調したい部分に記号を打つと読みやすく、また強調の意図が伝わりやすくなります

強調記号を用いて文章の読みやすさを向上させよう

これまでに紹介したように、強調記号にはさまざまな種類があり、それぞれに適した使い方があります。

強調記号を上手に活用することで、読者は重要なポイントをすぐに理解でき、文章全体の意図をより明確に伝えることができることをお分かりいただけたでしょうか?

本これからの文章作成において、ぜひ強調記号を適切に使いこなし、読みやすく魅力的な文章が書けるようになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「強調記号」に関するよくある質問

ここからは、強調記号に関するよくある質問と回答をご紹介します。

よくある質問① 英語で使われる強調記号にはどのようなものがありますか?

英語で使われる強調記号には、“ダブルクォーテーション”や‘シングルクォーテーション’があります。

これらの記号は「引用文」や「セリフ」を強調するために使われ、またイタリック体や太字も強調のために使用されます。

  • ダブルクォーテーション:She said, “I will be there at 5 PM.”
  • シングルクォーテーション:He mentioned, ‘The project is almost complete.’
  • イタリック体:The book title Pride and Prejudice is a classic.
  • 太字:This is very important for the meeting.

強調する記号をどのように選べばよいですか?

強調する記号を選ぶ際は、文章の内容や目的に合わせて選ぶことが重要です

例えば、論文やレポートでは、カギ括弧や丸括弧を使って補足情報を強調することが一般的です。

一方、日常的な文章では感嘆符や疑問符を使って感情を強調することが多いです。

適切な記号を選ぶことで文章の意図を明確にし、読者に伝わりやすくなります。

この記事を書いたライター
料理が趣味のアラフォーイクメンパパライター、トットです。 好奇心旺盛で、常に新しいものに興味を示し、今はAIに負けないよう勉強中です。 温かみと創造力あふれるコピーで心に響くメッセージを届けます。
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