
誰でも簡単に情報を発信できるこの時代。
インターネット上には様々な情報が溢れており、読者は常により良い情報を探しています。
そのため「この記事は信頼できる!」と思ってもらえなければ、他の記事を読めば良いわけで…
もちろん、この記事も例外ではありません…。
さらに言えば、説得力のある文章は”普段使い”が当たり前となっているLINEを始め、InstagramやXなどのSNS、ビジネスシーンでも必要となる場合が多いのではないでしょうか?
そのうえで、本記事にたどり着いたあなたは『説得力のある文章を書きたい』と思って調べ、ココにいらしてくれたのだと感じています…!
そこで、本記事では説得力のある文章を書くためのコツを例文とともにひとつひとつ丁寧に解説していきます。
読み手に自分の主張を納得してもらえるように伝わる文章を書きたいと悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください!

説得力のある文章ってどんな文章?

書き方に入る前に、そもそも“説得力のある文章”とはどのような文章か定義を確認しておきましょう。
“説得”を辞書で調べると次のように記されています。
「せっとく[説得]《名・他サ》話してなっとくさせること。とき〈ふせる/つける〉こと。「ー力」
引用:三省堂国語辞典 第八版
つまり説得力のある文章とは、読者が書いてある内容に納得できる文章ということです。
そのため、文章に説得力を持たせるには「この文章で相手は納得できるだろうか?」という視点で書くことが求められます。
説得力のある文章がもたらすメリット

説得力のある文章を書くことで得られるメリットにはどのようなものがあるのか。
そのことを知っていれば、文章に説得力を持たせることがいかに重要であるかが分かります。
このセクションでは、説得力のある文章がもたらすメリットについて解説していきます。
コミュニケーションがスムーズになる

上記でお伝えしたとおり、説得力のある文章とは相手に納得してもらえる文章のことです。
どうすれば相手が納得してくれるか考えて書く必要があるため、必然的に相手視点で文章を書くことになります。
そのため、相手が文章を読んだときに理解して納得してもらえる確率が高まるのです。
結果として無駄なラリーが減り、コミュニケーションをスムーズに進めることへと繋がります。
目的を達成できる
説得力のある文章は、以下のような目的を達成するのに非常に役立ちます。
- 商品を購入してもらいたい
- 資料請求する人を増やしたい
- ライン登録をしてもらいたい
ご自身が商品を購入したり何かのサービスに登録するときのことを思い浮かべてみてください。
自分にとってそれが必要であったりメリットを感じたりしなければ、購入はしなかったはずです。
(衝動買いをして、後に本当に必要だったか怪しい…という経験は筆者もありますが…笑)
この「自分にとって必要である・メリットがある」と感じてもらうために必要なのが説得力のある文章です。
説得力のある文章は相手に行動する必要性を感じてもらえます。
そしてそれは、こちらの目的を達成することに繋がるのです。
プレゼンが上手くなる

プレゼンは『行動を促すための提案』や『業務の進捗状況の報告』など、様々な目的をもって行われます。
ただ、最終目的は“相手に納得してもらうこと”という点では共通しています。
つまり、ここでも説得力のある文章が活きてくるということなのです。
相手視点で説得力のある文章を作成できるようになれば、プレゼンもおのずと上手くなっていくでしょう。
説得力を10倍アップさせる秘密の書き方【構成編】

説得力のある文章を書く必要性についてはご理解いただけたでしょうか?
ここからは実際に、説得力のある文章を書く方法についてご紹介していきます。
このセクションでは、説得力をアップさせる文章構成についてです!
それぞれ例文を用意しているため、すぐに実践することも可能かなと思います。
ご自身の文章をより良いものにブラッシュアップするための参考にしていただけると幸いです!
「PREP法」を用いる
PREP(プレップ)法は、意見や主張を分かりやすく説得力を持たせて伝えるのに効果的な文章の型です。
Point(結論):最初に結論を明確に伝える
Reason(理由):なぜその結論が正しいのかという理由を説明する
Example(具体例):理由を裏付ける具体的な例を示す
Point(結論):再度結論を伝えて強調する
始めに結論を述べることで、読者は何についての話題なのかを瞬時に知ることができ、その後に続く話も理解しやすくなっています。
Point(結論):
健康維持のためには定期的な運動が欠かせません。
Reason(理由):
なぜなら、運動は体力を向上させ病気の予防に繋がるからです。
Example(具体例):
実際に、ウォーキングやジョギングを習慣にしている人は、心臓病や糖尿病のリスクが低いという研究結果がでています。
Point(結論):
よって、健康維持のためには定期的な運動が重要であると言えます。
PREP法については以下の記事でも詳しく説明しています。
SDS法
SDS法は、情報を簡潔かつ論理的に伝えたい場面で使用すると効果的な文章構成の型です。
Summary(要点):伝えたい内容を簡単に説明する
Details(詳細):初めに伝えた内容をより詳しく説明する
Summary(要点):最後にこれまでの内容をまとめる
3つのステップで段階的に話を深掘りしていくため、相手に伝わりやすい文章に仕上がります。
Summary(要点):
コミュニケーションツールの導入は、さまざまなメリットをもたらしてくれます。
Details(詳細):
コミュニケーションツールは複数人でのやり取りが可能なため、チームメンバー間のコミュニケーションをスムーズにします。
また、チームメンバーのスケジュールが可視化されるので会議の予定などが立てやすくなるでしょう。
Summary(要点):
このように、コミュニケーションツールの導入は、業務の効率化や生産性向上といったメリットをもたらしてくれるのです。
SDS法については以下の記事でも詳しく説明しています。
PASONAの法則
PASONA(パソナ)の法則は、相手の感情に訴えかけ行動を促すための文章構成の型です。
Problem(問題):問題を提示する
Agitation(扇動):問題が持つネガティブな面を強調する
SoSolution(解決策):問題の解決策を提示する
Narrow down(絞込):限定性・緊急性を伝える
Action(行動):行動させる
相手が持つ悩みの問題点を提示し「このままではいけない」と相手に感じさせ、行動へと結びつけるのです。
Problem(問題):
「仕事が忙しくて子どもと遊ぶ時間がない・・・」そのようなお悩みを抱えていませんか?
Agitation(扇動):
このままでは「どうせ仕事で忙しいから話しかけても仕方がない」と、子どもからも頼りにされなくなってしまうかもしれません。
ただ、もっと仕事を効率的にこなせる方法があるとしたら・・・
Solution(解決策):
今回、あなたにご紹介するサービスは弊社が新しく開発した「時短ツール」です。
このツールを使えば、忙しい仕事の合間に家族と過ごす時間を作れます。
Narrow down(絞込):
今なら先着30名様に『無料サポート』付きでご提供!
Action(行動):
無料サポートが付くのは残りわずかです。
ぜひお早めにお申し込みください。家族との大切な時間を作りましょう。
PASONAの法則については以下の記事でも詳しく説明しています。
QUESTの法則
QUEST(クエスト)の法則は相手の関心を引きつけて行動を促すための文章構成の型です。
Qualify(絞り込む):宣言(約束)する
Understand(理解する):理解を示す
Educate(教育する):解決策を提示する
Stimulate(刺激する):刺激を与え興奮させる
Transition(変化させる):行動を促す
ターゲットがかなり明確に定まっているときに使うと効果的です。
Qualify(絞り込む):
「ダイエットをしても思うように体重が減らない・・・」とお悩みのあなたに朗報です!
Understand(理解する):
毎日運動して食事制限をしているのに、効果が見られないとモチベーションが下がってしまいますよね。
私も同じように悩んだ経験があるのでその気持ちがよく分かります。
Educate(教育する):
そんなあなたに、弊社の『3ヶ月ダイエットプログラム』をご紹介させてください!
このプログラムでは、無理な食事制限や過度な運動なしで、健康的に体重を減らすことができる方法をお伝えします。
また、専属トレーナーによるサポートで、無理なくダイエットを続けられますよ。
Stimulate(刺激する):
さらに、今だけ『初回無料カウンセリング』実施中。
席数には限りがありますので、お早めにご応募ください!
Transition(変化させる):
下記のボタンを今すぐクリックして、ダイエット沼から抜け出しましょう!
QUESTの法則については以下の記事でも詳しく説明しています。
AIDMAの法則
AIDMA(アイドマ)の法則とは、消費者の心を掴み、最終的な行動を促すための文章構成の型です。
Attention(注意):注意・注目を集める
Interest(興味):興味を引き出す
Desire(欲求):欲求を引き出す
Memory(記憶):過去から未来への期待値を上げる
Action(行動):行動させる
最初に注意を引きつけて、じわじわと興味・関心を引き出すことが狙いです。
Attention(注意):
あなたの肌を輝かせる新しいスキンケアセットが登場!
Interest(興味):
このスキンケアセットは、天然由来の成分を使用し、肌の保湿力を高めてくれます。
Desire(欲求):
使い続けることでハリとツヤが増し、まるでエステに通っているかのような肌触りに!
Memory(記憶):
さらに、現役モデルからも支持され、使用者の約90%がその高い効果を実感しています。
Action(行動):
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AIDMAの法則については以下の記事でも詳しく説明しています。
説得力を10倍アップさせる秘密の書き方【テクニック編】

説得力のある文章を書く文章構成はご理解いただけましたか?
ここからは説得力をアップさせるテクニックについてご紹介していきます。
意識して文章に盛り込むことで、説得力をグッと引き上げることができるため、ぜひ次に紹介する項目は実践していただきたいと思います…!
誰でもわかる言葉選びをする

説得力のある文章を書くためには、誰でもわかる言葉で書くことが大切です。
そもそも内容を理解してもらえなければ、納得してもらうことも難しいでしょう…。
そのため、難しい言葉なら分かりやすい言葉に言い換える、専門用語を使うなら解説を添える、といった気配りを心がけることが説得力を持たせるためには重要だと言えます。
広告文を書く際にはペルソナを設定しましょう。
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広告文を書く際にはペルソナ1を設定しましょう。
※1 ペルソナ・・・商品やサービスを利用する顧客の中で、最も重要な人物モデルのこと
たとえ話を使う
相手の知識に合わせた「たとえ話」は、文章の説得力をあげるために効果的です。
たとえ話を加えることで、読み手は一方的に主張を聞き続ける構図から「自ら考えてイメージを膨らませる」機会を得られます。
そのため、単調に書き手の主張を聞き続ける文章よりも内容がスムーズかつ具体的に理解しやすくなる効果があるのです。
このコーヒーメーカーを使用すれば、とても美味しいコーヒーが自宅で飲めます。
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このコーヒーメーカーを使用すれば、プロのバリスタが入れたようなコーヒーが自宅で簡単に作れます。
形容詞や副詞を数字に置き換える

相手によって受け取り方が異なる曖昧な表現は説得力に欠けてしまいます。
例えば、以下のような形容詞や副詞には要注意です。
形容詞 | 副詞 |
大きい 小さい 少ない | とても すぐに 非常に |
このような曖昧な表現は数字に置き換えると、説得力のある文章にできます。
注文後すぐに自宅へお届けいたします。
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注文後、最短1日で自宅へお届けいたします。
客観性の高い根拠を示す
説得力のある文章には、客観的な根拠が必要です。
「どうしてそう言えるのか」という根拠がなければ、読み手はその情報が正しいかどうか判断できないですよね…。
そのため、もし確固たる根拠が主張するうえで存在する場合は、以下のような根拠を示すことをオススメします。
- 法的根拠
- 統計的根拠
- 心理学的根拠
- 科学的根拠
自転車に乗りながらスマホを触るのは危険ですのでやめましょう。
↓
自転車に乗りながらスマホを触ることは道路交通法により禁止されています。
見た目に気をつける

いくら文章で丁寧に説明しても、理解しづらい場面というのはでてきます。
例えば、数学の時間に問題を図解して解いた経験はないでしょうか。
文章も数字と同じく、理解しづらい事柄は図に表すと分かりやすくなることが多くあるのです。
もし、文章だけでは伝えにくいのであれば、表を作成したり、図を書いたり、イラストを用いたり…
と、パッと見て分かるように工夫してあげましょう。
2024年9月に行われたFP1級の合格率は、受験者数1333名のうち合格者数1099名であったため82.4%となりました。
↓
年月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2024年9月 | 1333名 | 1099名 | 82.4% |
説得力のある文章を書けるようにする訓練法

説得力のある文章の書き方についてはご理解いただけたでしょうか?
書き方が分かればあとは実践あるのみ!
…とはいえ、いきなり書くのは難しいものだと思います。
そこでこのセクションでは、訓練法を解説していきます。
ぜひ、実践の際の参考になさってください。
試行回数を増やす
説得力のある文章を書くにはコツがありますが、良い文章というのは1つではありません。
正解が存在しないのです。
そのため、ひとつの文章を仕上げるために何度も何度も試行を繰り返します。
- 分かりにくい言葉はないか
- より良い表現はないか
- より説得力の増す文章構成はないか
このように、文章を作成する際は、とことんこだわって仕上げていきましょう。
ひとつひとつの文章を丁寧に仕上げることで、説得力のある文章を作成する力もぐんぐん身についていきます。
添削を受ける
初めのうちは、書いた文章がきちんと書けているか分からず悩むこともあるでしょう。
そんなときは、プロの添削を受けるのが一番です。
- これまでに商品やサービスを購入してもらうための文章を書いてきた
- たくさんの文章の添削経験がある
そのようなプロに文章を添削してもらえば、ご自身の文章の至らない点や伸ばすべき点を知ることができます。
一度受けたフィードバックはその後もずっと活かすことができますので、一度検討してみることをオススメします。
行動心理学に基づいたコピーライティングを学ぶ
行動心理学の知識を盛り込んだ文章は、次のような効果を発揮します。
- 相手に“自分のための文章”だと感じてもらえる
- “いますぐ行動しなければならない”と感じさせて行動を促せる
そのため、説得力のある文章を書くために“行動心理学に基づいたコピーライティングを学ぶ”ことはとても有効です。

筆者が学んでいるOnline ApC Academyでは、行動心理学に基づいたコピーライティングを身につけることができます。
・・・実は筆者はもともと文章を書くのが得意ではありませんでした。
もちろん、説得力のある文章なんて書いたこともなければ書き方も知りませんでした。
しかし、偶然参加したOnline ApC Academy無料トライアルに参加したことで説得力のある文章を書く方法を知ったのです。
なお、無料トライアルは誰でも気軽に参加できます。
「文章をもっと上手に書けるようになりたい!」と言う気持ちがあるのであれば、ぜひ参加してみてほしいなと思います。

まとめ:説得力のある文章を書いて読者を惹きつけよう!

いかがでしたか?
説得力のある文章は、とくにビジネスシーンにおいて役立ちます。
ライターやビジネスマンにとって必須のスキルと言えるでしょう。
書き方にはいくつかのコツがありますので「うまく書けているか不安」という方でも大丈夫です。
当記事でご紹介した文章の型やテクニックを何度も読み返して、文章を書いてみてください。
きっとあなたの文章も、どんどん説得力のあるものになっていくでしょう。
よくある質問

実際に説得力のある文章を書こうとすると、なかなか筆が進まないという場面がでてくるかもしれません。
そこでこのセクションでは、説得力のある文章についてのよくある質問をご紹介します。
行き詰まったときには、ぜひ参考にしてみてくださいね。
よくある質問①説得力のある文章を書くコツは?
説得力のある文章を書くには、必ず“主題を明確にする”ことが重要です。
そもそも何について書くのかが定まっていないと、説得力を持たせることなど不可能だからです。
主題がしっかり定まったら、その根拠となる理由と具体例を用意します。
言うなれば、主題をサポートするための要素です。
あとは適切な文章構成に当てはめて文章に落とし込みましょう。
よくある質問②推敲をする際に気を付けることはありますか?
推敲する際には、文章に“反論する余地がないか”を確認してみましょう。
説得力のある文章は相手に納得してもらうことが目的です。
そのため「これは違うのではないか?」と思われた時点で、こちらの目的は達成できていません。
- 相手に疑問を抱かせる点はないか
- 筋道の通った文章になっているか
そのような視点を持って、最後まで丁寧に推敲してくださいね。
よくある質問③説得力のある文章の参考になる書籍はありますか?
説得力のある文章を書くための参考として、ビジネス書を読むことをオススメします。
ビジネス書はあるひとつのテーマについて、著者が伝えたいゴールに向かって書かれています。
読者に納得してもらえるように、どんな順番でどのような情報を盛り込むか、しっかり構成を練って書かれています。
もし「この書籍はすごく納得できる!」というものに出会えたら、どうしてそう感じたのかを考えてみると良いでしょう。
そしてそれを、文章を書く際に活かしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
