
コピーライターやWEBライターが手掛ける仕事をイメージするとき、最初にキャッチコピーという言葉が浮かぶのではないでしょうか。
世の中にある多くの商品やサービスのほとんどにはキャッチコピーが付けられ、私たちユーザーに日々宣伝活動をし続けています。
初心者ライターにとって、キャッチコピーの意味はなんとなく分かっていても
『キャッチコピーってどうやって作るの?』
『自分でも作れるのかな?』
と思う方もいらっしゃるでしょう。
この記事では
- キャッチコピーの種類
- キャッチコピーの作り方
- 名作コピーに共通する必勝テクニック
をメインに、キャッチコピーに関する情報を現役コピーライターの筆者がご紹介します!

キャッチコピーとは?

キャッチコピーとは、ユーザーを惹きつける目的で商品・サービスなどに付けられる端的な宣伝文句のことです。
「catch(キャッチ)」と「copy(コピー)」という2つの英単語で構成された和製英語で、英語圏では使われていません。
「catch」…人の注意を引くような
「copy」…広告文
この組み合わせからユーザーの興味を引くための文章という意味で、日本では広く知られています。
ちなみに、英語圏でキャッチコピーは「catch phrase(キャッチフレーズ)」や「slogan(スローガン)」と呼ばれています。
キャッチコピーの歴史

日本のキャッチコピーは古く、その歴史は約300年以上前の江戸時代に遡るとあります。
その歴史を裏付ける一説として【土用の丑の日】が日本最古のキャッチコピーであると言われています。
夏場になると客足が遠のいてしまううなぎ屋から、相談を受けた発明家・平賀源内が考えつきました。
土用の丑の日に『う』のつく物を食べることで精をつけ、無病息災を祈願しようとする意図を込め、看板にしたところうなぎ屋は大繁盛。
すると、他のうなぎ屋もこぞって真似するようになり、いつの間にか習慣化し、おかげで現代に定着するところとなりました。
この説が有力であれば『言葉の力』がユーザーの心を動かし行動するまでを鮮やかに誘導させた、紛れもない日本最古のキャッチコピーと言えるでしょう。
その後、キャッチコピーは時代と共に商品やサービスの特徴を簡潔にユーザーに伝えるための手段として広まり始めます。
おもに新聞やポスターなどの広告で、新しい商品やサービスのセンセーショナルな情報を言葉巧みにアピールし、ユーザーの購買意欲を刺激してきました。
令和に入り、近年では『新しさ』よりも『懐かしさ』が台頭しつつあり、ノスタルジーを感じさせるキャッチコピーが増えてきています。
いずれにせよ、キャッチコピーの目的は変わらず、魅力のある効果的なメッセージを簡潔にユーザーに伝える手段として今日も広告業界で重要な存在なのです。
現代のキャッチコピー

キャッチコピーで使われる言葉や広まり方は、時代と共に進化しています。
一例として、現代の売れるキャッチコピーにはユーザーとの距離感が近いものが増えつつあります。
【現代のキャッチコピーの一例】
「ぶっちゃけ肉より高い」
「やっぱり Uber Eats で、いーんじゃない?」
引用:Uber Eats
また、キャッチコピーにハッシュタグをつけSNS上で拡散を狙うことも定着し、広まり方も多様化してきています。
くわえて、キャッチコピーの作り方自体にも時代の進化を感じることができます。
これまでは『生身の人間の力』のみで生み出すことが主流だったキャッチコピー。
現代ではChat GPTなどのAIチャットボットといわれる『人工知能の力』を借りてキャッチコピーを作り出す、という選択肢が加わりました。
今はまだ主流ではありませんが、人間とAIが作るキャッチコピーが共存しあう未来も遠くないかもしれませんね。
なぜキャッチコピーは重要?『3つの効果』

キャッチコピーは、日々誕生するあらゆる新商品やサービスの中からユーザーに購入してもらうために、重要な役割を果たします。
とはいえ具体的にはどのような効果があるのでしょうか?
ここではキャッチコピーがもたらす『3つの効果』について解説していきます。
①商品やサービスの『興味付け』ができる

ポスターやオンラインショップの広告などに商品画像や動画だけが載っていても、その意図やメッセージは伝わりにくいもの。
そこにたった1文のキャッチコピーが添えられることによって、ユーザーの興味や関心を惹き付け、記憶に残るきっかけになります。
今後ユーザーが行動を起こすタイミングで興味のあるキャッチコピーを思い出せば、その商品やサービスを購入・利用をしてもらえる可能性が広がるのです。
②商品やサービスの『購買意欲』をわきたてられる

キャッチコピーによって商品の効果や実績を強調し、ユーザーの購買意欲を引き出す効果もあります。
- 「今すぐ」や「限定」など今が買い時であるという購買欲求
- 「~するだけで」など好奇心をくすぐるようなインパクト
- 「1日5分」など具体的な数値で与えられる信頼感
上記のような手法によって、キャッチコピーにはあらゆる経済効果が期待できます。
③商品やサービスの『認知拡大』に広がる

キャッチコピーは、ユーザーに向けて商品やサービスの認知拡大を広げることもできます。
なぜなら、商品やサービスの特徴を簡潔に伝えることによって、初めてでも『もう知っている』かのような印象を与えられるからです。
その結果、すでに認知された商品やサービスに対しておのずと手が伸びるように、行動を誘導できる可能性が広まります。
またキャッチコピーは商品だけではなく、企業のイメージを認知するという側面もあります。
ブランドの伝えたいメッセージをキャッチコピーに込めることで、ユーザーは企業に対し共感し関心を持ち、信頼を得ることができるのです。
フレーズひとつで企業やブランドのイメージが決まってしまう、そう考えるとキャッチコピーが非常に重要な要素であることは明らかです。
色々ある!キャッチコピーの種類【9選】

キャッチコピーは、ひとつの種類だけではありません。
宣伝の目的や与える効果によって細かく分類されます。
ここでは、キャッチコピーの主な種類9選を例を交えながらご紹介致します。
キャッチフレーズ
キャッチフレーズとは、宣伝や広告で使われる短い決まり文句のことです。
少ない文字数の中に強いメッセージや理念を込めるものが特徴です。
英語圏では【キャッチコピー】を意味しますが、日本においてキャッチコピーとキャッチフレーズは似て非なるものです。
日本では、キャッチコピーは宣伝目的に使われるのに対し、キャッチフレーズは企業イメージや個人の自己PRなど、広告以外の幅広いものを含む場合に使われます。
セールスコピー
セールスコピーとは、商品やサービスにおいて『購入・利用・問い合わせ』といったユーザーの具体的な行動を促すためのコピーのことです。
- ダイレクトメールで商品購入を勧める文章
- 求人広告において問い合わせ件数を増やすための文章
上記のように、ユーザーの行動を『直接的に』促すことが目的で、より内容が具体的で長くなりやすいのが特徴です。
例
私にも過払い金があるのかな?そう感じるあなたは…すでに損しているかもしれません!カード会社がわからない…まだ返済中…カード会社との交渉が怖い…こんな理由で…過払い金請求を諦める必要はありません」
イメージコピー
イメージコピーとは、企業や商品またはサービスやブランドの価値や雰囲気を、印象的かつシンプルな言葉で伝えるコピーです。
イメージコピーは具体的な表現は使わず、ふわっとした抽象的なコピーであることが特徴です。
売り上げに直接結びつけるよりも、企業ブランディングを高めて世間に商品やサービスを認知させる重要な役割を担っています。
リズム感や語呂あわせが秀逸なコピーが多く「よくCMで見る!」と思うものが多いかもしれません。
例
「そうだ 京都、行こう。」
「お、ねだん以上。」
引用:ニトリ
リードコピー
リードコピーは、キャッチコピーとボディコピーの間にあり、本文へと誘導するコピーです。
キャッチコピーで興味を持った消費者に、その先の広告に価値を感じてもらい、さらなる期待感を高める効果があります。
基本的に、消費者は広告を読まないと言われています。
消費者が「この広告が必要だ」と感じなければ、本文まで読んでもらえません。
ユーザーの興味をそがずにスムーズに本文へ誘い込むために、リードコピーは重要な橋渡しとなるのです。
例

キャッチコピー:今1番甘いトマトです。
リードコピー:採れたてのフレッシュな甘さを体感してみませんか?
ボディコピー:◯◯ファームの…
リードコピーについて、もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
ボディコピー
商品やサービスの特長を具体的に説明するための文章のことを、ボディコピーと言います。
当然、キャッチコピーよりも内容にボリュームがあるのが特徴ですが、特に決まった形式はありません。
キャッチコピーが良くても、ボディコピーで満足感が得られなければ商品やサービスの購入に繋がることはないでしょう。
ユーザーの好感や信頼を得ることができるのはボディコピーである、と言っても過言ではありません。
なお、ポスターやウェブサイト広告などにおいてはキャッチコピーで興味を持たせ、リードコピーで誘導し、ボディコピーで詳細を伝える流れが理想的と言えます。
例
引用:HONDA
引用:ドトールコーヒー
マイクロコピー
マイクロコピーは、Webサイト上で入力フォームやリンクボタンの周りなどに置く短いコピーのことで、コピーライティングの一種です。
主に、
- リンクボタン
- 各種フォーム(問い合わせや決済など)
- ログイン画面
- エラーメッセージ
- 完了ページ
などに使われます。
マイクロコピーはユーザーの行動をスムーズに促し、WEBサイトのコンバージョン率1を向上させる効果を生みます。
よってユーザーの不安を和らげ、心理的ハードルを下げることにより行動喚起を促せることは広告にとって大きな意味を持ちます。
とすると良質なマイクロコピーは、サイトの価値やユーザーの信頼も獲得できるので、立派なコピーライティングのひとつと言えます。
※1 コンバージョン…WEBサイトに訪れたユーザーが何かしらのアクションを起こし、行動が成果に「転換」することを言う。
例
「無料で10秒見積もり」
引用:ライフネット生命
「まずは31日間 無料トライアル」
引用:U-NEXT
サブキャッチコピー
サブキャッチコピーとは、キャッチコピーの上または下に書かれ、足りない要素を補うパーツのことを定義します。
人はキャッチコピーを読む際に、そのすぐ近くに位置するサブキャッチコピーも目に入るので、読み手の興味を引きます。
もっと言えばキャッチコピーが魅力的であれば、サブキャッチコピーがより注目されることに繋がります。
言うなれば、サブキャッチコピーはキャッチコピーのバディのような存在ですね。
例
「栄養、美味しさ、品質 創業120年を越える飲料メーカーだから実現できた、こだわりの青汁」
引用:サントリー
「好きなものでつながったり。困ったときは助け合ったり。同じことで喜びあったり。
何気ない一言から、ささいな一歩から、僕らはきっと変わっていける。」
引用:ライオン
スローガン
スローガンは、企業のビジョンや理念などを伝える言葉です。
キャッチコピーが「魅力を伝える言葉」だとすれば、スローガンは「めざす姿を伝える言葉」という違いがあります。
英単語で見ても、
「slogan」…ある団体の主義・主張を、短い文句で表したもの。標語。
であることから、スローガンは言語的な側面から企業の在り方や主張をアプローチするものなのです。
このスローガンを掲げることにより、派生して商品やサービスのキャッチコピーなどを作りやすくなる環境にも恵まれます。
例
「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」
「私たちは、新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。」
タグライン
タグラインは英語で「tagline」と書き、
「tag」…物事を認識・識別する付け札やレッテル、またはそれを付けること
「line」…一筆、一節
を意味し、直訳すると「(企業やブランドを)認識するための一節」です。
タグラインは、スローガンとよく似ています。
タグラインがユーザーに向けたメッセージであるのに対し、スローガンは主に社内に向けて作られています。
タグラインもスローガン同様に中期的に使用されます。
例
「あなたと世界を変えていく。」
引用:株式会社NTTドコモ
「自然を、おいしく、楽しく。」
引用:カゴメ株式会社
キャッチコピーの作り方

キャッチコピーは、誰にでも作ることができます。
資格や制限は必要ない仕事ですので、言葉を理解しアウトプットできる人であれば今すぐにでも作ることは可能です。
ですが、ただ思い付きで考えるだけでは良いキャッチコピーとは言えません。
ここでは、キャッチコピーの作り方の基本的な流れをお伝えします。
例:健康サプリメント『◯◯◯サプリ』のキャッチコピー
①伝えたい『相手』を決める

まずは誰に伝えたいのか、ターゲットとなる「相手」を設定します。
というのはそもそも、キャッチコピーを作る際『万人に向けて書くべからず!』を念頭に
置くことが重要だからです。
つまり、売りたい商品やサービスが『誰に向けているのか』を明確にし、届けたい「相手」を絞り込んだうえでキャッチコピーを作る。
それこそが売り上げやサービスの利用率向上という結果に繋がるのです。
例:仕事が忙しくて料理も苦手、簡単に栄養が取れて手軽に毎日続けられるサプリメントが欲しい、働く30~50代女性
上記例のように、性別・年齢・環境などを可能な限りこまかく考えるといいでしょう。
②相手の課題はなにか考える

ターゲットを明確にし『相手がどのような商品を求めているか』という視点で商品を見てみましょう。
例:野菜だけでは補えない栄養素を摂取できて効果を実感できるもの
③相手に伝えたい『メッセージ』を絞り込む

客層を絞ったうえで『その商品を利用することでどのようなメリットがあるのか?』を分析し、商品のアピールポイントを見つけましょう。
その際、ほかの商品にはないような独自の強みを探してみましょう。
例:毎朝の目覚めが変わり、スッキリとした毎日を過ごせる!!
④伝えたいメッセージを表現する言葉を集めて組み合わせる

伝えたい相手・商品のアピールポイント・メッセージが決まったら、ターゲットに伝えるキャッチコピーを考えます。
例:忙しい毎日のあなたの目覚めが変わります。◯◯◯サプリ
商品の特性やサービスの内容によって作り方は様々ですが、初心者ライターにおいては上記のベーシックなプロセスで作ってみましょう。

キャッチコピー作りの必勝テクニック

基本的な作り方に加え、以下の10の必勝テクニックはキャッチコピーの効果を高めることに役立ちます。
もちろん、これら全てを必ずしも守らなければいけないということではありません。
これらのテクニックは、アピールしたい商品やサービスの特性・方向性に応じて必要な要素を選択し取り入れましょう。
①「何を伝えたいか」を明確に表現

キャッチコピーを作る際にまず取り組みたいのは「何を伝えたいか」をはっきりさせておくことです。
- 商品やサービスの特徴なのか
- 企業が伝えたいメッセージなのか
- 企業の与えたいイメージなのか
など、作成するキャッチコピーの方向性を固めておくことが肝心です。
方向性がぶれてしまうと、言葉選びや表現にもぶれが生じ、伝えたいことが中途半端なキャッチコピーになってしまいます。
その結果、売り上げや利用率などの業績に結び付かないどころか、企業のイメージも損なわれることになりかねません。
「伝えたいこと」をはっきりさせ、ターゲットに明確に伝わるキャッチコピーを意識しましょう。
②客観的な視点を忘れない
制作者が使いたい表現を、好き放題盛り込むようなキャッチコピーは避けましょう。
そのようなキャッチコピーは、ターゲットをないがしろにした印象を与えてしまう危険性があります。
読み手がそのキャッチコピーをどう感じるか、読んだときどう伝わるのかを常にイメージすることが重要です。
常に様々な視点で物事をとらえ、客観的な視点を意識するクセをつけましょう。
③使用イメージをはっきり持つ

キャッチコピーは「言葉を組み合わせて作ったら終わり」という安易なものではありません。
ポスターやウェブページに掲載することもあれば、テレビコマーシャルに使用されることもあります。
となると、見た人が思わず口ずさんだり、記憶に残るようなキャッチコピーであることが求められます。
実際の使用イメージから、語感やリズム感が商品やサービスの雰囲気にふさわしいものかを確認する必要があります。
④発見、驚き、刺激をプラス

キャッチコピーには、読み手が思わず「もっと知りたい」「体験したい」と思うような発見や驚きの要素が必要です。
「未体験の触感」
「これで睡眠の質がよくなる」
「常識を超える美味しさ」
こんな風に書かれていたら、気になってついしっかり読んでしまう人は多いでしょう。
あくまで常識の範囲内であることが条件で虚偽の表現は許されませんが、読み手が驚くようなコピーを考えてみてはいかがでしょうか。
⑤感情・欲求を揺さぶる

すでに多数の購入者がいる事実を提示することで、ターゲットの訴求力を高める効果もあります。
「“買って良かった”の声を実感」
「ラブコールにお応えし再入荷!」
「SNSでバズったシリーズ第2弾!」
など、購入者の声や販売状況を引用したキャッチコピーを作ることによって、読み手の注意を引き欲求を揺さぶる効果を生みます。
ターゲットの感情や欲求を大いに揺さぶるキャッチコピーにしましょう!
⑥数字でアピール

キャッチコピーのなかに具体的な数字の記載があることも貴重なアピールポイントです。
ユーザーはその商品やサービスに「どれくらいメリットがあるのか」を、利用する前に想像することができます。
つまり、数字を利用した広告は実績が提示できるため安心感を与えることができ、ユーザーが選択するための判断材料となりうるのです。
「顧客満足度92%でアフターサービスも充実」
「累計販売枚数45,000枚!信頼の羽毛布団」
ただし、数字を使う際はデータや基準などその信ぴょう性や正確性に注意が必要です。
逆を言えば、その数字が何を基準としてどのように計測・計算されたものであるかをきちんと説明すれば、ターゲットからの信頼を勝ち取ることができます。
⑦専門性や権威性でアピール

もしも、専門性が求められる商品であったり安心性が決め手となるサービスなどであれば、更なるリサーチをしましょう。
そして
「◯◯大学教授も推薦」
「インフルエンサー◯◯のおすすめ!」
など事実を付け加えれば、信頼性を高めることが可能です。
前項⑥でご説明した「数字」をからめ
「歯科医師の89%が推奨する歯ブラシ」
といったキャッチコピーにすれば、更に効果てきめんです!
⑧目的にあわせた文字数をチョイス
キャッチコピーは短く簡潔が基本です。
どれだけ魅力的なキャッチコピーであっても、文章が長くなると最後まで読んでもらえない危険性が高まります。
たしかに長文の方が企業の魅力を細かく表現する意味では向いていますが、読み手の印象には残りにくくなってしまいます。
10文字または15文字など、一瞬で頭に入ってくるような文字数でキャッチコピーを作ってみましょう。
⑨ネガティブさを前面に出さない

キャッチコピーには読み手の心理を利用し、あえて恐怖感や不安をあおるものもあります。
「◯◯、まだ持ってないの?」
「その◯◯で、だいじょうぶ?」
上記のような表現は注意を引く力がある半面、使い方によっては読み手にネガティブな印象を与え逆効果にすらなりかねません。
恐怖感や不安をあおる方法を取り入れる際は、言葉の響きや伝わり方に充分な配慮を心掛けましょう。
⑩既存のキャッチコピーとの類似性に注意
作成したキャッチコピーは、念のため既存のキャッチコピーとの類似を疑いましょう。
オリジナリティーがないものは、キャッチコピーとしての効果が弱まります。
ご自身のキャッチコピーが完成した際に、声に出して読んでみることをおすすめします。
『どこか似ているな』『聞いたことがあるな』と感じるものであれば、少し視点を変えて言葉を選び直すことも大切です。
キャッチコピーの仕事を請けるには?

キャッチコピーの仕事だけに限らず、コピーライターやWebライターが仕事を請ける方法として、大きく3つ挙げられます。
- クラウドソーシングサイト
- コンペティション(コンペ)
- SNS
以下では、ひとつずつ説明していきます。
クラウドソーシングサイト

業務をアウトソーシング(外注)したい発注者側と、仕事が欲しい受託者とをマッチングさせてくれるのがクラウドソーシングサイトです。
クラウドソーシングサイトは、登録して利用すれば誰でも仕事を探すことができます。
ほかにも、
✔️ スマホがあればスキマ時間に案件探しができる
✔️ マニュアル完備の案件がある
✔️ 質問にも答えてくれやすい
✔️ 副業として仕事ができる
と、初心者ライターが経験を積むにはとっかかりやすい場なのではないでしょうか。
副業が定着化する昨今、多くのクラウドソーシングサイトが存在します。
おすすめのサイトとして、
- ランサーズ
- クラウドワークス
- ココナラ
などがあります。
まだクラウドソーシングサイトに登録していない方は、是非一度のぞいてみることをおすすめします!
ほか、クラウドソーシングサービスについてはこちらをご参考ください。
コンペティション

ゴルフなどでコンペという言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、コンペティションの略称です。
「competition」…競争、競り合い、競合
上記のとおり、キャッチコピーの競い合いを意味します。
インターネットで『キャッチコピー 募集』等のキーワードで検索すると、多くの公募サイトやコンテストの一覧を見ることができます。
募集の種類は、マスコットキャラクターの愛称・交通安全の標語・地域プロジェクトのキャッチコピーなど多岐に渡ります。
興味のある募集を見つけたらどんどんチャレンジしてみましょう!!
SNS

私達の生活の中に当たり前のようにあるSNS。
SNSを活用して、ライターの仕事を手に入れることも可能です。
- X(旧Twitter)
- YouTube
上記のほかにも、オウンドメディア2は多数存在します。
ご自身のライターとしての情報を、不特定多数の人に発信することができるのがSNSのメリットです。
その結果、思わぬところから声がかかり、ライターとしてチャンスを掴むことができるかもしれません。
クラウドソーシングサイトやコンペティションを通して、ライターとしての実績を積む事ができたらSNSを活用することもおすすめします!
※2 オウンドメディア…WEB上を使って特定の情報を発信する媒体。
【まとめ:キャッチコピーの基本を覚えてコピーライターの第一歩を踏み出そう!】

キャッチコピーとは、ユーザーの興味や関心を惹きつけ商品の購入やサービスの登録等へと導く重要な宣伝文句です。
キャッチコピーに資格は必要ありませんので、言葉を理解しアウトプットすることが出来る人であれば誰でも作れます。
ただし、やみくもに好きな言葉を並べるだけのキャッチコピーでは良い効果は得られません。
商品の特徴やサービス内容や企業の方向性などを把握し、作り方の基本的な流れを意識してキャッチコピーを作成しましょう。
まずはクラウドソーシングサービスに登録し、コンペで気になるものにはどんどん応募してコピーライターとしての第一歩を踏み出してください!
ちなみに、コピーライター・Webライター未経験の方が専門的な勉強をするなら、以下の記事を参考にしていただければ幸いです!

キャッチコピーに関する「よくある質問」

キャッチコピーに関するよくある質問について5つ紹介します。
キャッチコピーに興味のある初心者ライターの方は、一度はぶつかったことのある疑問や悩みがこちらで解決できますので、是非参考にしてみてください。
①キャッチコピーってなんですか?
キャッチコピーとは、ユーザーを惹きつけることを目的とし商品やサービス等に付けられる端的な宣伝文句です。
世の中にある商品やサービスのほとんどにはキャッチコピーが付けられています。
そのキャッチコピーひとつで商品の売り上げやサービスの利用率、ひいては企業イメージが大きく左右されるのです。
キャッチコピーはユーザーの行動を誘導する前にある、なくてはならない宣伝文句なのです。
②キャッチコピーは誰でも作れるの?
はい、誰でも作れます。
キャッチコピーに資格や制限は必要ありません。
言葉を理解し、アウトプット出来る人であればキャッチコピーは誰にでも作ることが可能です。
ですが、好きな言葉を並べただけのキャッチコピーでは良い効果は期待できません。
商品の特徴やサービスの特性をリサーチし、届けたい相手の心に響くようなキャッチコピーであることが重要です。
基本の作り方を意識し、テクニックを踏まえたうえでユーザーに“刺さる”キャッチコピーを作りましょう。
③キャッチコピーの報酬はいくら?
キャッチコピーの報酬は、約1万円~10万円程度が目安です。
ただし、キャッチコピーには様々な種類があり、
- 商品のキャッチコピー
- 企業のキャッチコピー
など、それぞれで相場が異なるので注意です。
また、駆け出しのコピーライターの場合、数千円になるケースもあります。
④キャッチコピーの仕事はどうやって探すの?
キャッチコピーの仕事を探すには大きく分けて3つ挙げられます。
- クラウドソーシングサービスに登録して仕事を探す
- コンペティション(コンペ)のサイトを見て気になる募集に応募する
- SNSで自己のライター活動や作品を投稿し、不特定多数にアピールすることで仕事の依頼を受ける
この3つのプロセスは、キャッチコピーに限らずライターとして様々な仕事を得るための必要事項ですので是非ともご参考ください。
⑤コピーライターの仕事ってキャッチコピーしかないの?
コピーライターやWEBライターには、キャッチコピー以外にもたくさんの文章を書く仕事があります。
一部をご紹介します。
【ライターの仕事】
- WEB記事
- SEO記事3
- LP記事制作4
- ステップメール制作5
このほかにも、シナリオを書いたりインタビュー記事を書いたり、ライターの仕事は数えきれないほど多岐にわたります。
キャッチコピーをきっかけとして、様々なジャンルにトライしてみても良いでしょう!!
※3 SEO…「Search Engine Optimization」の略称。GoogleやYahooなどの検索エンジンの検索結果において上位表示されるよう調整すること。
※4 LP…「Landing Page(ランディングページ)」の略称。商品・サービスの紹介をまとめた、たて長が特徴のWEBページのこと。
※5 ステップメール…特定のアクションをしたユーザーに対して、設定されたスケジュールに沿って自動的に配信されるメールのこと。
