例えば読みやすい文章書きのノウハウ、人の購買意欲を促すコピーの型を知れば、ライティングの知識が0から1以上になります。
しかし、どれだけ知識を蓄えたとしても、以下のような悩みを抱える人が大勢います。
勉強はしてるけど…
書いた文章に自身が無いのよね
頭を捻っても、良い書き方が浮かばないよ
これらの悩みの解決策、それは『写経』に答えがあります。
写経を取り入れて、今より上のライティングを目指しましょう。
当記事では以下のことをご紹介します。
- 写経のメリット
- 写経の具体的な作成・分析
- 筆者自身の体験談
わたしたちが解説・補足説明をしていきます
写経の方法とメリットを知って、
食べていけるコピーライター
に近づきましょう
コピーライティングにおける写経とは?
一般に写経と聞くと、寺院へ赴き筆を持って経典を写すことを想像するかもしれませんが、コピーライティングの写経も正にそれと同じ行為で、
手本となるコピーを書き写す
作業を指します。(寺院へは行かなくていいですよ)
書き出したコピーを自分の中に落とし込むという工程が、言葉や表現の引き出しを格段に増やしてくれるのです。
本や雑誌・広告など、実際に世に出回るコピーを読んで学習することはありますか?
次のステップ書く学習に移りましょう
なぜ写経がコピーライティング上達に役立つのか?
写経はコピーライティングを上達させるために、とても効果的な役割を果たしてくれます。
実際に筆者自身も知らずと体験しており、過去の写経経験が良い結果と影響をもたらしました。
人の書いた文章を書き写す?
本当に役立つの?
そんな疑問を覚える人もいるでしょう。
しかし写経はコピーライターに限らず、あらゆる職業で実践されている練習方法です。
例えば『模写』という手法。
模写はお手本となる絵の構図や描き方を忠実に再現しますが、これは正に写経に通じる行為で、プロの描き方を実際に真似て、表現や技術の向上を図っています。
美術館で何千枚もの絵を眺めたからといって、その絵と同じように描けるわけではありません。
歌を聴くだけで上手く歌えるようになるのかというと、そうではないですよね。
あらゆる技は、実際に体験してみて初めて身に付くもので、見るのと実際にやってみるのとでは雲泥の差があります。
特にアーティストと呼ばれる職業では、プロの仕事を手本にして、自分だけの表現を確立していくもの。
ライティングにも同じことが言え、よく売れている広告のコピーや書籍をただ読むだけでなく、実際に書き出すことでその文章術をインプットできます。
そして、自分の中に言葉の引き出しを増やし、アウトプットで自分だけの表現を生み出せるようになるのです。
読む × 写経
この2つを掛け合わせて国語力の向上と新たなスキルを習得します。
ただ書くだけでは写経とは言えませんので、読み解きながら書きます
写経は、言葉のアーカイブを増やすというメリットがあります
写経は『読む × 書く』をセットで行う
写経のメリットは、『言葉のアーカイブを増やせる』『表現の幅が広がる』
写経の効果的なやり方【ライターが教える7つのコツ】
写経の意味とメリットが分かったところで、次に7つのコツと方法をお伝えします。
ちなみに、スマートフォンやパソコンに入力して文章を写経するより、紙に書いた方が書く力がつくと言われています
ただし図や表の作成・画像の配置は、パソコンの操作を知るためにもパソコン上で写経を行った方が効率が良いです
写経の目的に合わせて、紙とパソコンを使い分けるのも手ですね
①成果が出ている制作モデルを写経する
手本にするコピーは、成果の出ている制作物を選んで写経しましょう。
選び方の1つの基準として、『セールスレター』と呼ばれる商品やサービスの購買意欲を高めるコピーには、有効的なテクニックが散りばめられています。
実際に成果の出ている商品・サービスには売れるコピーがついて回りますので、写経におすすめです。
手本となるコピーは今も昔も世に出ていますので、写経を通して表現の広さとメソッドを学びましょう。
また写経はただ書き写すのではなく、主に以下のことを読み解くと意味のある勉強になります。
- 文章構成
- 言い回し、表現
- 視覚的要素:文字の配置場所・大きさ・装飾
- 図や絵の挿入、背景
- 箇条書きや枠組みの使用
- ペルソナ1が興味関心を持つようなコピーになっているか
1 ペルソナ|その商品やサービスを売り出したい相手の詳細までを明確にしたターゲット像のこと
写経用文章の探し方
あくまでも探し方の一例です
②文字の装飾や大きさを分析する
太字・下線・フォントデザインなど「なぜこの部分でこの装飾を使っているのか」を分析しながら書き写します
実例|LP記事
引用|haruシャンプー
参考例は以下のように5つの枠に分けられます
以下カラー枠は分析用
引用|haruシャンプー
個別分析
- 商品名とキャッチコピーをシンプルにまとめている
- 文字色は茶色で柔らかい印象と商品パッケージに合った色見
- 伝えたい商品の特徴をデザインの中にシンプルに入れ込み、上部の文字と差別
- 『無添加』『クリア』は色を変えてサイズを大きく見せ目立たせる
- 知名度や販売実績などを載せ、ユーザーの多さや信頼できる商品であると証明
- 金色の文字と装飾は、上位に輝く商品であることを強調。特に『600万本』はきらびやかなフォントを使い読者の目に留まる工夫をしている
- 『SALE』をフォントと背景を変えて際立たせ、読者の購買意欲を突く
- 背景から、自然由来であるイメージを持たせる
- 再度キャッチコピー。以降に続く広告に興味が行くよう仕向ける。下線や文字色、フォントで不運息を変えて飽きさせない工夫がある
全体の分析
- 内容に合った文字デザイン
- 落ち着いた色合いから、カラフルに変化
- 植物の写真で飾ったりきらびやかな画像を用いて、高級感や自然由来を思わせるデザイン
- フォントサイズを使い分けることで、情報がぎっしり詰まっているように見えない。ページ離脱を阻止
文字の装飾は色やフォントだけでなく画像を用いた箇所もあり、視覚的に華やかで、初見で興味を持つ構成になっています
余談ですが…当記事のトップ画像(アイキャッチ画像)も、言葉のイメージに合わせたフォントをチョイスしています
更に「写経」と「蓮の花」を掛け合わせ、花のつぼみを模した図形を加えました
写経1
引用|haruシャンプー
写経では以下の枠ごとで作成しています
テキストボックス・図形挿入
「挿入」 ➡ 「テキストボックス」もしくは「図形」
フォント・サイズ編集
「ホーム」 ➡ 文字のフォント2・サイズを編集
2 フォント|文字の書体のこと
フォント色指定
該当のテキストボックスを選択 ➡ 「ホーム」 ➡ 文字色を編集
文字のカラーはよく見ると黒ではなく、“茶色がかった黒”なので、以下の手順「ユーザー設定」にて色見を近づけました
フォントの色は、
「テーマの色」「標準」「ユーザー設定」
の3つから変えることができます
図形とテキストボックスをミックス
「挿入」タブ ➡ 「図形」と「テキストボックス」をそれぞれ挿入し編集
「TEL」「Mail」は写経元の構成に近づけるために、2種類のボックスを組み合わせています
画像の挿入
「挿入」タブ ➡ 「画像」より素材を挿入し編集
画像で文字が隠れてしまう対処法
該当画像を選択 ➡ マウス右クリック ➡ メニューより「最背面へ移動」または「>」 ➡ 「背面へ移動」を選択
写経2
引用|haruシャンプー
こちらは、28個のボックスに分けて作成しています
(余談)画像の分解
- 文字のフォント・サイズ・色・装飾までを真似て作成する
- 写経用のイメージ画像は、無料素材サイトの画像を活用すれば練習にもなる。画像を盛り込むことで、より精度の高い写経ができる
コピーライターは文章を作成することが仕事のため、本来であれば画像編集技術は不要ですが、昨今ではライティングにプラスして画像選定などの業務を求めるクライアントも多い傾向です。
以下のソフトで簡単な画像編集ができると、受けたい仕事の幅も広がります。筆者は日頃こちらの2ソフトを使用しています。
- Microsoft Office|PowerPoint
- Google|Googleスライド
以下でも画像の挿入と多少の編集は可能です。基本的には文章書きに特化したソフトですが、これらで納品する案件も多いので、画像の挿入手順は覚えておくといいでしょう。
- Microsoft Office|Word
- Google|Googleドキュメント
不慣れな方は、まずは簡単な画像と図形の挿入からトライしてみましょう
③文章構成を分析する
文章構成を理解すれば、どのようなタイプの記事に何の構成術が適切なのかが見えてきます。
構成術も様々あり、用途により使い分けます
- 三段構成(序論・本論・結論)
- 四段構成(起承転結)
- PREP法(結論・理由・例・結論)
- 頭括式(結論・説明・事実・例)
- 尾括式(説明・事実・具体例・結論)
- 双括式(結論・説明・事実・例・結論)
- SDS法(要点・詳細・要点)
- PASONA(問題・扇動・解決策・絞り込み・行動)
実例|ニュース記事
参考|Yahoo!Japanニュース
解説
例では、どの構成が使われているか分かりましたか?
使われている構成の答えは・・・
PREP法
でした。
文章構成の1つ。冒頭と終わりに結論を出し、中間に具体的な例や詳細を持ち出す。論理的な説明を要する論文やプレゼン資料に適している
以下のカラー枠で分けることができます。
参考|Yahoo!Japanニュース
例文の枠ごと分析
先に結論や要点を伝えることで、後から登場する具体的な話に入り込みやすい
Alexaがどのようなバージョンアップをするのか、その結果どのような事態となるかが結論として書かれている。
冒頭で書かれた要点や結論の理由を伝える
例では、Alexaが大規模言語モデルのLLMを搭載したことにより、自然な会話ができることを説明している。
冒頭の内容を具体的な事例やストーリーを用いて説明
例では、実際のデモで行われたAlexaとユーザーとの会話模様が紹介されており、機能の精度を証明しようとしている。
最後に再度、結論と要点を持ってくることで、強調させたいポイントを示す
例では、Alexaの機能をより詳細に説明して終わっている。
④句読点の位置を分析する
ライティングをする立場であれば適切に使いたい句読点ですが、意識して使おうとすると意外と適切な配置が分からなくなる時があります。
そんな時は、以下に意識を向けてみてください。
- 『、』読点(とうてん)は、音読をした時に一呼吸置くタイミングで付いているか
- 『。』句点(くてん)は、音読をした時に一文が適切な文章量となっているか
やたらと読点の多い文章や、一文が長すぎて句点にたどり着けない文章は、読みづらさを感じます
写経をする際に上記を意識すれば、徐々に正しい配置が見えてきます
実例|ホームページ記事
引用|三省堂書店
上記例は、句読点が必要なところに過不足なく配置されています。
例えば、以下の文面だと途端に読みづらいです。
参考|三省堂書店
解説
- 読みづらい文章では、一文の中に様々な情報が入っていて簡潔で分かりやすい文章ではない
- 読者に違和感を与える文章は、最後まで読まれない可能性がある
⑤制作者の意図を分析する
“製作者の意図”と聞くと難しい気もしますが、要は全体の構成や狙いを探っていきます。
以下の事項を分析できると素晴らしいです。
- 目的
- ペルソナ(詳細に設定したターゲットのこと)
- 表記の順序
- フォントの大きさや装飾で、どの箇所を強調させているのか
- 色合い
実例|SNS広告
SNS広告は、言葉と画像・動画を掛け合わせ、視覚的に楽しく分かりやすいメッセージでまとめます
その理由として、ユーザーはすぐに画面をスクロールしてしまうので、長文だと相手は読まない傾向にあるからです
“一瞬”で興味を引くような広告にしなければなりません
引用|SUNTORY(X 旧Twitter)
以下のように内容を分けることができます
引用|SUNTORY(X 旧Twitter)
分析
- 平日は忙しない日常を送るが、休日はキャンパー(snow peakはキャンプ用品専門店)
- キャンプで飲酒をせずにお酒の味を楽しみたい人
- 多忙な平日から離れ、安らぎのひと時を得たい人
- キャッチコピー。“休日をもっと楽しく過ごそう”といったコンセプトが見える
- ノンアルでも気分転換ができる、休日を楽しむための手段であることを、1行の中で伝える
- ハッシュタグを使い拡散を狙う
- キャンペーン告知。応募手順を簡潔に分かりやすく説明
- メインの商品をロゴと写真も使い、デザインのまとまりも良い
- 応募詳細も画像内に凝縮させ『当たる』を強調。簡単な応募ひとつで「当たるかもしれない」と思わせる
- 詳細は外部リンクをつけ、必要最低限の情報に留めた投稿となっている
全体的にも、必要最低限の情報が分かりやすい文言で伝えられています
キャンペーンのイメージ画像に合ったコピーが盛り込まれています
- 目的におけるペルソナへの対策の講じ方を探る
- 全体を見て、羅列順・情報毎のまとめ方・重要ポイントの際出たせ方を読み解く
- 文中に記号(& \ / ■ ◎ ▼など)があれば、その使い方も写経から学ぶ
⑥制作物のデザイン・色を分析する
制作物のデザインや色を分析する作業は、コピーライターにとって重要です。
中にはデザイナーとタッグを組んで作り上げていく場合もあり、あなたの作ったコピーをどのように配置し、どこに絵や写真を入れ、構図は何が最適かを判断しなければなりません。
様々な角度から分析できる目は、必要不可欠なスキルのひとつです。
実例|雑誌
まずはこの表紙をじっくりと観察してみましょう
引用|Tarzan
分析
デザイン
遠目からでも目を引くこの絵は、雑誌名に負けない大きな見出しに『腸活』とあるため「腸の絵だな」と察しがつきます。
しかし日ごろ腸内には小人なんか存在しませんし、カラフルな石ころもありはしません。
ですがこの絵を見た私たちは、同時に左端のキャッチコピーに気づき、その絵の意図を理解します。
『腸には、宝が埋まっている!』
小人たちは腸内に埋もれたお宝『腸内細菌』を発掘している最中だったのです。
何ともコミカルなイラスト!まるで絵本の挿絵のようですね。
この表紙からは、腸の持ち主でさえ気づかぬ数々の“お宝”の正体を解き明かしていくというコンセプトが伺い知れます。
色
うすだいだい色の発掘現場とは対照的に、うぐいす色で塗られた背景はクリーンで明るいイメージを持たせます。
そして今回のテーマ『腸内アップデート』の文字と雑誌名を同色、その他の文字は背景寄りの同系色です。
もし配色がうすだいだい色とうぐいす色、文字のうす黄色と白だけだったら、全体的にぼんやりした色使いになってしまいますが・・・きらめく宝石を濃い色にして絵にアクセントを加えたことで、コミカルで楽しい表紙に仕上がりました。
デザイン・色共に素晴らしい構図となっています
ふらりと現れた来店客の目を奪うには、十分なデザインですね
- デザインや色は、全体を通して構図や背景を読み解く
⑦単語やフレーズ等言い回しに疑問を持つ
文章の表現は無限で、文法や構成術のルールはあれど「こう書きなさい」という縛りはありません。
あらゆる制作物に対して
「なぜこの単語を使っているのか」
「なぜこのフレーズなのか」
と疑問を持ち続けながら写経を行うと、言葉の使い方や制作意図を汲み取り実践で活用できるようになります。
実例|ホームページ
下記の事例は、特に分かりやすい特徴があります
引用|こども家庭庁
分析
こども家庭庁のトップページです。
“単語やフレーズ等言い回しに疑問を持つ”。例えば、以下のような疑問が挙げられます。
- 『こども』を繰り返し使用…ナゼ?
- 簡単な漢字なのにひらがな表記の単語がある…ナゼ?
- 言いたいこと全てを一文の中に収める…ナゼ?
- 全ての単語にルビ(読み仮名)が振られている…ナゼ?
- 本来であれば黒字の一文について、以下のみでも伝わる
『こども家庭庁は、こどもがまんなかの社会を実現するために
リーダーシップをもって取り組みます。』
しかしその間には、具体的な考えや取り組みが長々と羅列されている…ナゼ?
疑問を持ちその理由を探れば制作側の意図が見え、「だからこう表現したのか」と新たな発見やひらめきが生まれます。
解釈の仕方は人それぞれです。人それぞれでいいんです。
コピーライターとしてプロだとかアマチュアだとか、そんなことは関係ありません。
あたなが感じたことや疑問に思うことを書き出して咀嚼・理解し写経をする。それこそがライティング術の向上に一役買う思考の育て方であり、言葉やデザインを自由自在に扱えるようにするための訓練となるのです。
写経の方法について、7つのヒントとコツをお伝えしました
身の回りのコピーを最大限に活用して、言葉のストックを増やしていきましょう
コピーライティングにおける写経の注意点
せっかく写経をするのならば、効率よく結果に繋げたいですよね。
途中で挫折しないためにも、以下の3つの注意点を気に留めてください。
意味をもって写経する
何も考えずにただ丸写しするのでは上達しませんし、ただ時間だけを無駄に過ごしてしまいます。
書き写す際は、前項でお伝えした具体的な写経術を元に、その時々で必ず目的を設定して取り組みましょう。
継続すること(長すぎはNG)
継続は力なり、なるべく少しずつでも毎日行いましょう。
一度に長文を書くのはおすすめしません。
何故ならば、初めは頑張ってやれていたとしても、いつしか億劫になって辞めてしまったり、ただ書き写すだけの作業となる可能性があるからです。
焦らずとも大丈夫です。
1日10分でも15分だけでも時間を取り、日々少しずつインプットをしてみてください。
他の場所でもアウトプットする
せっかく学習しても、一度行っただけでは身に付きにくいもの。
また、写経はインプット作業のため、対となるアウトプットを行う癖をつけるとライティング技術の向上に繋がります。
実際の案件や自身のSNS発信など、アウトプット先は何でも大丈夫です。
筆者が写経を行って習得したスキル
ここでは、筆者の昔話と体験談を交えてお話しします。
表現力
小学生の頃の話です。
当時から本が好きな子どもで、国内外の童話や詩集をよく読んでいました。
詩は主にマザーグース、金子みすゞ、工藤直子らを飽きずに繰り返し読み、自分だけの秘密のノートにお気に入りの詩を書き写すほどに熱心なファンでした。
たまにノートを開いては眺め、詩にイラストを書き足しながら今度は何を写そうかなと、よくひとり遊びをしていました。
そのノートは当時の筆者にとって、キラキラと光る言葉たち、ここには無い素敵な世界に連れて行ってくれる魔法の文章であり、自分で作り上げた小さな宝物でした。
そんな小学生の時分に、授業で書いた詩が外部の大会で賞を取って、とても嬉しかったことを覚えています。
俳句を書けば素敵だねと先生に褒められ、詩を書けば良き感想をもらっていました。
思えば詩を写したあの時のノートこそが、写経本だったのだなと今さらながら考えます。
繰り返し読んで写経をし、韻を覚えて真似た詩を書いて遊ぶ。そうした積み重ねが“外からの評価”という形になって、タイムリーに結果に出ていました。
表現力を身につけ始めた頃の話です。
イメージの具現化
ライター活動をしていて思うこと、
『50音のみで自分の考えやイメージを表現する』
とは何とも難しい作業をしているものだなと、常々感じます。
言葉の表現は無限大ですが、うまい言い回しが浮かばない時はあるもの。
イメージを言葉にする、例えば子どもの発する一言なんかは斬新さにあふれていて、言葉の子どもがぽんと生まれ飛び出してきます。
彼らは大人と比べて言葉のストックが少ないにも関わらず、大人がクスリと笑ってしまうような発想で切り返してくるのです。子どもの考える力はすごいですね。
大人になってしまった私は、考える力と新たな表現のストックを拾い集める日々。
現在進行形なので、まだまだ「習得した!」とは言えません…
グラフやイメージ画像の作成
会社員時代、PowerPointやGoogleスライドに触れる機会は皆無で、コピーライターの勉強を始めてから画像編集を勉強しました。
ライターはライティングを請け負うため、デザイナーのような技術の高いデザイン力や編集スキルを習得する必要はありませんが、しかし一方で『画像選定』込みのケースもあります。
ライティングのみの案件を受ければいいだけとも言えますが、そうなると仕事の幅を狭めてしまいますし、簡単な画像編集はできて損は無いです。
ぜひ画像選定・編集を、新たなスキルのひとつにしてみてください。
まとめ:コピーライティングのスキルアップには写経が役立つ
写経の具体的なイメージはつきましたか。
写経から得られるものは、確実にあなたのライティングスキルを上げてくれます。
筆者自身も身をもって、そのメリットを体験しました。
自分の中にいくつもの“言葉の引き出し”を蓄えておけば、表情ゆたかな文章が作れます。
この記事を最後まで読み終えたあなたならば、どれ程に役立つものかお分かりいただけたはずです。
“お気に入りのノート”に1日10分でもいいので書き起こして、あなただけのオリジナル文章を生み出す力にしてください。