Webライターが新規案件を獲得するうえで必ずと言っていいほどついて回る『テストライティング』。
テストと聞くとつい肩に力が入りがちで、頑張ったのに不合格になることもありますよね。
中には、「たくさん受けているのに仕事が取れない!」と焦る人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、テストライティングをより合格に近づけるための秘訣をご紹介しますので、一緒に勉強していきましょう!
- テストライティングとは?
- テストライティングに合格するためのコツ【7選】
- Webライターがテストライティングで失敗する原因
- 初心者ライターがテストライティングで差をつける方法
- まとめ:テストライティングを成功に導くために
- テストライティングに関するよくある質問
- Q1. 初心者ライターでもテストライティングに受かる可能性はありますか?
- Q2. 初心者なので複数のテストを受けると、心の余裕がなくなりそうで怖いです。
- Q3. クライアントからの信頼を得るためにはどうすればいいですか?
- Q4. テストライティングに合格しましたが、クライアントの対応や発言に不安を覚えます。断った方がいいでしょうか?
- Q5. テストライティングの結果が不合格でした。不合格の理由を先方に聞いてもいいですか?
- Q6. テストライティングが不合格だったので、テスト用に執筆した記事をポートフォリオで使用していいですか?
- Q7. ポートフォリオの作成に適したソフトはありますか?
- Q8. 実績がなくポートフォリオを作成できません。
- Q9. クラウドソーシングサイトのプロジェクト案件がなかなか受かりません。どうしたらいいですか?
- Q10. テストライティングの納期が間に合いそうにありません…。
テストライティングとは?
そもそもテストライティングとは、ライターのライティングの力量を確かめるための試験です。
クライアントとは対面やオンラインで顔を合わせずに依頼が成立するケースも多く、見ず知らずの人との契約になる場合もあります。
そのため…
「報酬を支払ってまで依頼するほどのスキルがあるか」
「仕事を任せても大丈夫な相手か」
これらを見極めるために、試用期間のような形でテストライティングを依頼するのです。
応募要件には“テストライティングあり”と記載があって執筆する場合と、記述がなく初回の1記事だけテストライティングを兼ねて書く場合、単発の仕事ではテストライティングが無い場合とがあります。
なお、テストライティングは報酬のあり・なしとで分かれ、報酬の有無はクライアントが事前に決めています。
クラウドソーシングサイトの場合、テストライティングも1案件として扱うことが殆んどで、報酬が支払われるケースが多いです。
逆に、その他のSNSやwebサイトでの募集では、報酬が発生しないケースがあります。
テストライティングの目的と重要性
クライアントがWebライター選定の判断材料として、テストライティングを依頼してくるのですが、webライターにとっても重要です。
先ほど、テストライティングは“クライアントがライターの力量を見極めるため”と書きましたが、ライターもクライアントを選定するという目的があり、両者にとって通常の案件を受発注するのとは異なる目的があります。
クライアントはスムーズにやり取りができて質の良い記事書きをしてくれるライターを探しているため、
レギュレーション1を守り指示内容を理解したライティングのできる人物であるかを見極めようとします。
1 レギュレーション|クライアントが定めた決め事・執筆ルール
逆に私たちライターは、テストが終了するまでに以下のことに注視して「このクライアントと仕事をしても大丈夫か」を見極めるのです。
なお、下表にはクライアントがライターに対しても懸念する点も含まれます。
【ライターが注視したい点】
問題なさそう | 不安要素あり | |
---|---|---|
レギュレーション | ・守って書けば問題ない | ・レギュレーションと真逆の修正が入る |
修正依頼 | ・指示どおりに修正したら完了した | ・別の担当者から指示とは異なる修正が入った(=クライアント内部で連携が取れていない) |
メール | ・会話になっている返信がくる | ・会話になっていない返信で、何が言いたいのか分からない |
質問 | ・すぐに回答がくる ・「確認してから回答する」とレスポンスがある ・分かりやすい回答が返ってくる | ・回答がこない、返信が極端に遅い ・的を得ない回答 |
必要な情報 | ・連絡をもらえる | ・連絡をもらえない、いつの間にかルール等が変わっていた |
報酬支払 | ・約束の支払日までに支払われる | ・支払日までに支払われない |
個人情報の取り扱い | ・常識の範囲で個人情報の扱いができている | ・氏名やメールアドレス等の個人情報を、本人に許可なく流出させる(人の目につく場所に載せる 等) |
テストライティングは単に記事書きをするだけでなく、テストの1記事を納品するまでに気持ちよく取引ができる相手であるかを事前確認していると意識して取り組みましょう。
テストライティングで求められるライティングスキルとは?
テストライティングで求められるスキルは、基本的にはクライアント側が用意する『レギュレーション』によって異なります。
中にはレギュレーションを用意していないクライアントもいます。しかし、レギュレーションが無いこと自体は問題ではありません。
レギュレーションが用意されているならば厳守し、無ければ主に以下の内容を守ってライティングができていれば大丈夫です。
- ターゲットに合った文章構成
- 語尾を揃える(『です・ます調』や『だ・である調』)
- 誤字脱字をしない
- 言いたいことをはっきりと伝える
- 子どもでも理解できる文章(ただし稚拙な文章は読者が読みづらくなる)
- 引用や参考にした文章を正しく用いる
- SEO2を意識したライティングを行う
- トンマナ3を揃える
2SEO(Search Engine Optimization)|検索エンジン最適化の略で、Web上のサイトやコンテンツがインターネット検索時に上位に表示されるようにするためのプロセスや手法
3トンマナ|トーン&マナーの略。ライティングでは文章の言葉づかい、全体の色合い、挿入画像などの全般の雰囲気を合わせること
要は、正しい日本語で誰しもが読みやすい文章であり、ターゲットを意識してSEO対策ができているライターは「ライティングスキルをもったwebライター」と認識してくれます。
また、トンマナを揃えるとその記事の世界観が統一され、読者が読みやすくなりより手の込んだ作りになります。
もし、語尾が統一されていなくてカラフル過ぎる文字やデザインだと読みやすい記事になるでしょうか。
ライター自身が読者の立場になり「読みやすい記事とは何か」を追求できるスキルが必要となるのです。
テストライティングに合格するためのコツ【7選】
ここでは、日頃から筆者も気をつけている点を7つご紹介します。
中には、ビジネスマンの基本的な話も含まれますが、数をこなしていくと忙しさも重なって、ついおざなりになってしまう時もあるでしょう。
せっかく時間を割いてテストを受けるのですから、合格に繋げられるよう、事前に対策を知って1つずつきちんとこなしていきましょう!
① 基本ルール(レギュレーション・マニュアル)を守る
クライアントがレギュレーションやマニュアルを用意している場合は厳守します。
クライアントの立場になって考えてみてください。
もし、こちらが指示した内容でライティングができていない成果物を納品されたらどうでしょうか。
わざわざ修正依頼を出し、レギュレーションやマニュアルに書いてあることを指摘するなんて面倒ですよね。
せっかく事前に情報を渡しているのですから、伝えたことを当たり前に守ってくれるライターに依頼した方がスムーズなのは一目瞭然です。
② 報告・連絡・相談を徹底する
報告・連絡・相談を徹底するのは、何もwebライターに限った話ではありません。社会人をしていれば、この三原則はどの会社であっても守るのは当然です。
意思疎通がうまくいかない、必要な連絡を怠るようなライターとは仕事をしたくないと思うのは自然なこと。
「信頼関係を築けなければこの仕事を失う!」とテストライティングからその姿勢を忘れず、すべき連絡は必ず行いましょう。
また「仕事ができないライターと思われたくない」と思うばかりに、疑問箇所を放置したり“分かったつもり”や“自分なりに解釈”して仕事をする人は要注意です。
特に初めの頃は、新しいレギュレーションで疑問はでてくるものです。
クライアントも人ですから、レギュレーションを詳細に書いているつもりでも説明が欠字している箇所もあるでしょう。
疑問をクライアントに聞くのは恥ずかしいことではありません。むしろ質問は遠慮なくその都度行い、いつもクリアな状態で進めるのがベストです。
それに、納品までに何も連絡しないよりも、細かな質問や報告や連絡をしてくれるライターの方が、先方にとっても安心感があります。
③ 正確な情報と丁寧な文章で信頼を勝ち取る
webライターの仕事にも色々なライティングがありますが、特に情報の正確さは重要です。
もし、事実と異なる情報を載せてしまうと、読者はライターを責めるよりも記事を載せたコンテンツ=クライアントにクレームを入れます。
そのため、記事に盛り込む際は古くて誤った解釈を生まない文章にし、新鮮で正しい情報を提供しましょう。
また、丁寧な文章を心がけるのも大切です。記事の文章の他、クライアントに連絡をする際のメッセージの文章でも同様です。
考えてみれば分かることですが、もし初めて会う営業の人が、フランクな口調や態度が大きかったら嫌ですし、契約する気になれませんよね。
webライター業と言えど、自身で仕事を獲得するために営業も行うのですから、信頼を獲得できるようライティングでもメッセージのやり取りでも丁寧な文章を心がけてください。
④ ターゲット読者に訴えかけるコンテンツ作りを意識する
webライティングの多くは、クライアントの作成するコンテンツに載せる記事を書くものです。
中には、動画シナリオ書きなど表には出ない部分のライティングをする業務もありますが、どのようなジャンルにしろ読者や視聴者を意識したライティングが必要です。
「どうせテストのためだけのライティングだし」なんて思っていたらテストは通過しません!
たとえテストだとしても、ターゲットの具体的な人物像や記事の目的を明確に把握して、ターゲットとなる読者に訴えかける記事書きをします。決して読者を置き去りにするような記事にならないようにしましょう。
「ターゲット像は把握したけれど、どんな文章の流れにすればいいのか分からない」と思う時は、もし既にコンテンツがWeb公開されていたら、既存の記事を参考にしてみるのもいいでしょう。
事前に下調べをしてテストに反映すれば、クライアントにも好印象を与えられます。
⑤ 誤字・脱字・衍字を避ける
読者がストレスを感じることの1つに『誤字・脱字・衍字(えんじ)』が挙げられます。
誤字や脱字は聞いたことがある人も多いと思いますが、衍字は文章中に誤って入り込んでしまった文字を指します。
皆さんにも経験があると思いますが、間違いや文章の違和感に気づくと読んでいた視線が止まってしまいますよね。
誤字・脱字・衍字は、クライアントに納品する前に自身で気づき修正をするのが鉄則です。
webライターの仕事は一人仕事になりがちですので、ダブルチェックをしてくれる人がいませんが、目視チェックでは見落としがち…という不安はつきものです。
そんな時は、PC内で用意できる機能を使ってみるのをおすすめします。2つ例を挙げますので、参考にしてください。
Office – Word
Wordでは、ツールバーに【スペルチェック】機能が存在します。
他のアプリで書いた場合でも、Wordに文章をコピーしてスペルチェックを掛ければ、誤字は教えてくれるので便利です。ただし、脱字と衍字は拾ってくれませんでした。
Google – ドキュメント
ドキュメントはWordよりも秀逸で、文章を入力すれば自動でチェックを行ってくれます。
誤字に加えて脱字と衍字、ドキュメントが違和感を覚えた文章構成もチェックしてくれました。
訂正箇所は波線で表示され、カーソルを当てると候補の修正内容が表示されます。
中には、修正しなくてもいい表現が含まれる場合がありますので、修正の判断は自身で行いましょう。
目視では見落としがちな誤りも、上記の機能を使えば作業工数も減らせます。
ただし、ソフトやアプリの機能ばかりに頼らずに、ライティング後は全ての文章を読み返してチェックを行いましょう。
⑥ 規定の文字数より少し多めで提出する
先方の指定する文字数を守るのは、レギュレーションやマニュアルを守るのと同様に重要です。
指定文字数内で濃い記事を書けるライターはプロ意識が高いと重宝されるでしょう。
しかし、テストライティングでは指定文字数を多少上回って執筆しても問題ありません。
なぜなら、クライアントからすると「テストライティングなのに、濃い内容で多く書いてくれた」と思うからです。
ですが、文字数稼ぎのために情報を多く見せようとして、内容が薄くても多く書いたり似たような内容を繰り返し記述するのはNGです。
テーマに沿った内容できちんとリサーチがされ冗長表現になっていない記事であれば、クライアントは「ここまで本番のように書いてくれるのか」と認識してくれます。
ただし、テストでも報酬が発生する場合は文字数稼ぎと思われる可能性もありますので、
「報酬はご指定の上限の文字数までで結構です。」
と、一言添えるといいかもしれません。
⑦ 納期ギリギリで提出しない
納期はテストライティングに限らず守らなければいけませんが…
もしテスト時点でギリギリに納品されれば「契約してからも毎回ギリギリまで納品されないのでは」とクライアントが不安がります。
テストだからと言って後回しにせず、他のライティングと重なっている場合でも余裕をもって納品しましょう。
ただし、納期ばかりに気を取られて内容が悲惨な記事にならないよう、品質にも気を配ります。
もし「ライティング速度が遅いから、今ある案件と並行するのは不安」という時は、無理をせず余裕をもったスケジュールで行いましょう。
Webライターがテストライティングで失敗する原因
ここでは、クライアントが嫌がりテストが通らない原因を3つご紹介します。
今日からのテストライティングで、意識して気をつけてください。
レスポンスが遅い・連絡を”すぐに”返さない
レスポンスが遅いのは、どんなクライアントでも嫌がります。
例えば、連絡から半日~24時間経過してもリアクションがないと、メッセージを見ているのか見ていないのかも分かりません。
もし、連絡を受けた時点でメッセージを読んでいるのならば、何かしらのリアクションをしてください。
筆者はいつも、クライアントから届いたメッセージは気づき次第すぐに返信します。
すぐに返信をするのは会社員時代からの癖で、顧客からの問合せには、なるべく早く応えようという思いが今でもあります。
なぜならば、相手は連絡をしたらすぐ返事が欲しいでしょうし、仕事の話ならば待たせるのは失礼であると思っているからです。
クライアントは取引を行う顧客ですから、音信不通にはせず、届いた連絡には気づき次第即時に返信をして誠意を見せましょう。
文章をコピペしている・AI生成を用いてそのまま使っている
ライティングで決してやってはいけないことに“他のコンテンツから文章をコピペする”ことと、“AIで生成した文章をそのまま使う”ことです。
いずれもライターとしては恥じるべきとも言える行為ですが、webライターであれば自分の文章に自信を持ち、オリジナル要素を盛り込んで執筆してください。
もちろん、他のWebサイトやAIで文章を生成して参考にすること自体は問題ではありません。
問題なのは、原文をそのままコピペする行為です。
しかし、中にはオリジナルの文章の書き方が分からないと悩む初心者ライターも多くいます。
初めは誰しも悩み、初心者ライターがぶつかる壁であり、悩んだとしても恥ずかしいことではありません。
筆者は、ライターに転身する際、コピーライター育成学校の【Online ApC Academy】に入学しました。
当時は会社員をしていましたが、空き時間を活用して無料トライアルに参加し、実践に役立つテキストを読みつつ、段階を踏んで受けられるライティングのテストを行いました。
当時から文章を書くことが好きではありました、改めて勉強してみると、目から鱗な情報が盛りだくさんで
「母国語なのにこんなにも知らないことがたくさんあったのか」と、毎日が驚きの連続でした。
トライアル中もアカデミーの講師が指導してくれますし、講師は現役のプロのコピーライターなため、無料でプロから教わるのはとても貴重な体験です。
もし、本気でWebライティングを職業にしたいと考えるのならば、やはりプロから教わるのが一番の近道です。
“日本語の書き方をプロから教わる”だけで驚くほど世界が広がりますし、筆者は身をもってその効果を実感しました。
筆者の体験をお話しすると、
当時の仕事で作る資料やメールなどが、どうしたら相手が分かりやすいものになるかを考えながら作れるようになりました。
そのため、無料トライアルを受けるだけでもテストライティングに受かる可能性が高まります。
講師と直接やり取りができるメッセージフォームでは悩みも聞いてくれますので、どんなことでも気軽に相談してみてください。
納期を守れない
納期は絶対に厳守しましょう。
成果物は、ライターが納品したらFixするのではなく、その後Webコンテンツにアップする作業があります。
クライアントは、記事公開までのスケジュールを組んでいるため、ライターの納品が遅れるとその後のスケジュールも滞り迷惑を掛ける事態になります。
もし、どうしても対応が遅くなる場合は、できるだけ早く相談するようにしましょう。
ただし、第一に納期は必ず守ることを前提に進めます。
初心者ライターがテストライティングで差をつける方法
初心者ライターであればあるほど、テストライティングは通りづらいもの。
なかなか前に進めずに焦る気持ちが出てしまい「自分はwebライターに向いていないのかもしれない」とネガティブな考えに陥ってしまう人もいるでしょう。
しかし、初心者ライターでもポイントを押さえた対策をすれば昨日よりも今日、今日よりも明日、受かる可能性が上がります。
今回は4つのポイントをご紹介しますので今日から“意識的に取り組んで”みてください。
読みやすさを徹底的に追求する
どんな読み物でも読みやすさを追求するものですが、特にwebコンテンツでは紙媒体とは違い
“読みづらい文章は読み飛ばされてしまう”
傾向にあります。
読み飛ばされてしまうと読者は興味を失い、Webページから離脱してしまう可能性が出てきます。
そのため、私たちwebライターはどんな人が読んでも読みやすい文章を心がけなければなりません。
読みやすい文章を提供することはクライアントにとっても有益ですし、安定して良い記事を提供すればたとえ初心者ライターだとしても評価されるwebライターになれるのです。
ポートフォリオ(実績)を作る・共有する
ポートフォリオとは、過去の作品をまとめた資料です。
具体的には、過去に執筆した実績のWebページリンクを貼り、以下の項目などを添えて記事の詳細を説明します。
- 作品タイトル
- 記事のジャンル
- 執筆年月
- 制作時間
- 使用ソフト
- 記事の概要
- 執筆で注力した点
他にも、自己紹介欄や今までの経歴など、イメージとしては履歴書と職務経歴書をマッチさせた内容で作成していきます。
ポートフォリオ自体は、WebページやGoogleドキュメントなどにまとめ、ページリンクやファイルをメッセージで共有します。
クライアントは応募者に対してポートフォリオの提出を求め、ライターの実績をチェックするのが一般的です。
しかし、初心者の内は実績が無かったり少なかったりしますので、ポートフォリオが作れない・内容が乏しくなってしまうと悩む人も多いでしょう。
その場合は、自身で記事のジャンル・構成・読者ターゲットを決めて架空で作成したサンプル記事を提示することが可能です。
クライアントは応募者の執筆力を見たいため、サンプルでも判断材料としてくれます。
一線で活躍するwebライターたちも使用している営業ツールですが、初心者ライターであればあるほど作り込んでいる人が少ないため、ぜひポートフォリオを充実させてフル活用してください。
高単価案件を獲得できる営業手法・自己ブランディングを身に付ける
初心者ライターが高単価案件を獲得するためには、ポートフォリオを充実させる以外の方法があります。
その方法とは【自身が得意とする分野のライティングに営業を掛ける】ことです。
クライアントは、そのジャンルに精通したライターを重宝する傾向があります。
その理由として、知識を持つライターに依頼をすれば、より具体的で専門的な記事を安定して提供してくれると思うからです。
そして、得意分野であることや専門性の高さを売りにして、他のライターよりも価値があるとアピールすれば自己ブランディングを強化できます。
また、より専門的な知識を要する記事ほど高単価で出回っているため、得意分野のジャンルは積極的に提案を掛けましょう。
ライター個人の経歴で、高単価案件を獲得できるチャンスが生まれます。
EX:提案文を適切に作成する
筆者もそうでしたが、初心者ライターだとランサーズなどのクラウドソーシングサイトで案件獲得を狙う人が多いと思います。
案件へ提案営業を掛ける際には提案文を入力できるスペースがありますので、その案件に特化した提案文を作成しましょう。
以下は【ランサーズ】のプロジェクト案件の提案文入力フォームの一部です。
引用:ランサーズ
青枠箇所の『登録した提案文一覧』では、事前に登録しておいた提案文を呼び出す機能があります。
筆者の使い方をご紹介すると、基本的なベースの文章は登録しておいて、個々で伝えたい文章は提案の都度に編集しています。
中には、どのジャンルの案件でも同じ提案文をコピペして使い回す人もいますが、訴求力に欠けてしまいます。
例えば、募集ページに先方のサイトリンクが貼られていれば事前にチェックし、クライアントが求める記事を理解したうえでオリジナルの提案をするのもよいでしょう。
はじめまして。○○と申します。
本件についてご採用いただきたく、ご検討の程よろしくお願い申し上げます。
◆自己紹介・経歴
社会人経験:10年
過去の主な職務:不動産会社の売買営業担当、宅建資格あり
社会人経験がありますので、toB、toC対応は心得ております。
20XX年XX月 副業としてライター業を開始、クラウドソーシングサイト受注開始
XX月 Online ApC Academy入学(マーケティング×コピーライター育成学校)
20XX年XX月 会社を退職、個人事業主として開業、SNS等での仕事受注開始
現在に至る
◆アピールポイント
長く不動産業界に携わり、売買担当として営業職を担ってきました。
この度の募集要項では不動産取引関連の記事であるとのこと、専門的な視点から構成の作成が可能です。
SEO1位や上位記事の執筆経験が複数あり、SEOを意識したライティングをいたします。
また、オリジナル文章を得意としますので、他記事からのコピペは一切行いません。
◆ポートフォリオ
https://…
まずは、テストライティングを受けさせていただきたく存じます。
何卒ご検討の程、よろしくお願いいたします。
もし本気でその仕事を獲得したいと思うのならば、例のように自分の得意とすることや自分を選べばどんなメリットがあるかを伝えてください。
「書けます」「こんな実績があります」と伝えるのも大切ですが、訴求力を強めるためにも個々の案件に沿った提案をしてクライアントの目に留まる機会を作りましょう。
まとめ:テストライティングを成功に導くために
テストライティングを成功に繋げるためには、ただテストで出た課題を書くだけではなくあらゆるアプローチが必要であるとお伝えしました。
「初心者だから」「いつも不合格に終わるから」と尻込みせず、やりたいと思う案件には熱意をもって提案文を作成したり、ポートフォリオを充実させたりしましょう。
また、テストライティング中はクライアントがライターを精査する場ではありますが、逆にライターも継続して仕事をしたいと思える相手かを見定める期間であるとの意識を持ってください。
不安が消えなくても、それだけ慎重に取り組めていると自分を客観視して、ポジティブに進んでいきましょう!
テストライティングに関するよくある質問
最後に、テストライティングに関するよくある質問を11個載せました。こちらも参考にしてください。
Q1. 初心者ライターでもテストライティングに受かる可能性はありますか?
初心者ライターの方でも受かる可能性は十分にあります!
初心者ライターがテストライティングに受かるには、テストライティング以外にも[そのジャンルを経験した経歴の紹介][迅速な返信対応][納期厳守][指定文字数より少し多めに執筆する][ポートフォリオの充実]などで、他のwebライターと差別化を図ることができます。
Q2. 初心者なので複数のテストを受けると、心の余裕がなくなりそうで怖いです。
可能であれば複数の案件に応募するのをおすすめします。
クラウドソーシングサイトの場合、まずはポートフォリオの書類審査を経て声が掛かった人のみテストライティングに進むケースが多いです。特に実績の少ない初心者であれば、積極的に応募しましょう。
Q3. クライアントからの信頼を得るためにはどうすればいいですか?
クライアントはライティングスキルと併せてビジネスマナーをチェックしています。
具体的には
[挨拶][報告・連絡・相談][迅速で抜かりない対応][約束を守る][ミスが少ない][言葉のキャッチボールができる]などの観点から、取引相手として不安のない相手かを確認します。
もし、ビジネスマナーに不安のある人はマナー本などで勉強しましょう。
Q4. テストライティングに合格しましたが、クライアントの対応や発言に不安を覚えます。断った方がいいでしょうか?
不安要素のある取引相手は、後々トラブルに発展する可能性があります。
ビジネスパートナーであるクライアントは、ライター自身がよく吟味して仕事を請けるか断るかを決めましょう。
仮に、契約を結んだ後に些細なことでもトラブルが続き、仕事を請けたくないと思えば断わる勇気も必要です…⁉
Q5. テストライティングの結果が不合格でした。不合格の理由を先方に聞いてもいいですか?
不合格の理由は教えてもらえないことが一般的です。問い合わせるのは控えましょう。
Q6. テストライティングが不合格だったので、テスト用に執筆した記事をポートフォリオで使用していいですか?
一度納品した記事は、テストライティングであれクライアントに著作権が移るものと考えてください。
そのため、たとえテスト用に執筆したとしても、他の案件で使い回したりサンプル記事としてポートフォリオに載せるのはやめましょう。
Q7. ポートフォリオの作成に適したソフトはありますか?
クラウドソーシングサイトでは、ポートフォリオ専用フォーマットがあります。
自作の場合はホームページ・Word・ドキュメント・PDFなど、あらゆるもので制作が可能です。
注意点として、PDFは載せたリンクが無効になる場合があります。
どのソフトやアプリでもそうですが、リンク先が閲覧可能か確認してから連携しましょう。
なお、Wordは[読み取り専用]Googleドキュメントは[閲覧者]の設定をすると、データ編集できないよう設定することも可能です。
Q8. 実績がなくポートフォリオを作成できません。
自分が今までに経験した仕事や趣味を武器に提案を掛けてみてください。
そのジャンルに精通したライターは重宝されます。
また、サンプルで書いた記事を実績の代わりとして載せるのもよいでしょう。
Q9. クラウドソーシングサイトのプロジェクト案件がなかなか受かりません。どうしたらいいですか?
テストライティングを受けた時に連携された、レギュレーションやルール内容からも勉強できる要素はたくさんあります。
ただし、クライアントが用意した資料は先方の持ち物ですので、資料の持ち出しやコピーは控えましょう。
他にも、本格的にライティングを学ぶスクールに通ったりライティングの教本でスキルアップが叶います。(筆者の場合はスクールに通って力を付けました!)
Q10. テストライティングの納期が間に合いそうにありません…。
納期は基本的には厳守です。
ただ、不慮の事態もありますので、どうしても対応できないと判断した時点で先方へ連絡を入れてください。
納期遅れは先方へ多大な迷惑を掛けますので、必ず[遅れる理由][可能な納品日]を伝えましょう。