当記事では、文章表現によく使われる『擬人法』について詳しく解説いたします。
擬人法を使うと文章が活き活きとした印象になり、読み手のイメージを膨らませることが可能です。
しかし、『擬人法』について調べれば調べるほど、
「使い方が分からない…」
「これって擬人法かな…?」
と、混乱する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、『擬人法』を分かりやすく解説するため、おもに以下のことをお伝えします。
- 擬人法とは?
- 擬人法を使った例文
- 擬人法がもたらす効果とは?
- 擬人法を活用するうえでの注意点
『擬人法』を上手く使うことで、読み手の印象に残る文章作成が可能になりますので、ぜひ最後までご覧ください!
擬人法 とは
擬人法とは、人ではないものをあたかも人のように見立てて表現する技法で、『修辞法※1』の一つです。
※1 修辞法:文章表現を豊かにするための技法の総称
goo辞書では、擬人法を以下のように定義しています。
擬人法(ぎじんほう)とは?
引用元:goo辞書
人間以外のものを人間に見立てて表現する修辞法。「鳥が歌う」「風がささやく」の類。
また、擬人法の「擬」という文字には“なぞらえる・にせる・まねる”といった意味があります。
つまり擬人法は、人以外の生き物や無生物、また「愛・勇気・感動」というような抽象概念※2を人になぞらえる方法です。
※2 抽象概念:具体的なものから抽象的なものを捉える概念。例:具体的なもの▶人間/抽象的なもの▶愛・勇気・感動
擬人法を使うことで、読む人のイメージを膨らませたり親近感を抱かせるなど、読み手にありありとした状況を伝えることができます。
以下に、擬人法を使ったよく聞くフレーズをご紹介しましょう。
風がやさしく頬をなでる
風は実際にはただ吹いているだけで、一般的には「風が吹いている」と表現されます。
しかし、擬人法で「風がやさしく頬をなでる」と表現したほうが、風の強さやその日の天候など、頭の中に状況を思い浮かべやすくなりますよね。
このように、擬人法は『修辞法』の中でも普段からよく使われている技法です。
擬人法を用いる際には『人が持つ特性』のうち、おもに以下の3種類を意識して使い分けます。
上記の特性から、人以外のものを人の「動き・性質・見た目」に例えることで、より臨場感が伝わる文章表現が可能になるのです。
それでは次に、3種類に分けた擬人法の使い方を、ひとつひとつ詳しくご説明します。
動き(動作)を表す擬人法
動き(動作)を表す擬人法は、述語に人の動作を表す動詞を使います。
【動き(動作)の例文】
擬人法を使用しない例文 | 擬人法を使用した例文 |
---|---|
小鳥が鳴いている | 小鳥がハミングしている |
花が咲いている | 花が笑っている |
嵐が来る | 嵐が駆け抜ける |
雨が降っている | 雲が雨を落とした |
やかんのお湯が沸騰している | やかんが怒りだした |
春の山が芽吹き始め輝いている | 山が笑っている |
かつお節が湯気でゆらゆらしている | かつお節が踊っている |
上記のように、動作の擬人法の主語は人ではなく自然や動物または物などですが、述語には人の動詞が用いられています。
たとえば、上記の「やかんが怒りだした」という例文では、主語は「やかん」で述語は「怒りだした」と、さも人間の動作のように表現しています。
- 主語:やかん
- 述語(動作):怒りだした
上記の場合、「やかんのお湯が沸騰している」と普通に書くより、「やかんが怒りだした」と書くほうが、シュンシュンと音を立ててやかんのお湯が沸騰している場面をありありとイメージしやすいですよね。
性質(性能)を表す擬人法
性質(性能)を表す擬人法は、述語にさも人の性質であるかのような表現を用います。
【性質(性能)の例文】
擬人法を使用しない例文 | 擬人法を使用した例文 |
---|---|
蟻はせっせとエサを巣に運んでいる | 蟻は働き者だ |
白い雲が空に浮かんでいる | 白い雲は呑気そうだ |
最近の家電はとても性能が良い | 最近の家電はとても賢い |
最近、うちのパソコンは調子が悪い | 最近、うちのパソコンは気まぐれだ |
ソファーは大きくドッシリとしている | ソファーは悠然と構えている |
性質(性能)を表す擬人法は物にも使いやすく、そのものが持つ性質(性能)をまるで人のように表現します。
そのため、擬人法を用いることでユーモアのある表現も可能です。
たとえば、「最近、うちのパソコンは気まぐれだ」という例文では、主語の「パソコン」に対して、性能を「気まぐれ」と表現しています。
「気まぐれ」とは、その時の気分や思いつきで行動する性質を表す言葉で「気まぐれな人」などと表現するのが一般的です。
「気まぐれ」という言葉を「パソコン」にあてはめることで、パソコンの調子が悪いことを表現しています。
普通に「パソコンの調子が悪い」と書くよりも、「パソコンは気まぐれだ」という表現のほうがユーモラスな印象になり、使用している人のパソコンへの愛着も伝わってくるようです。
見た目(状態)を表す擬人法
見た目(状態)を表す擬人法は、人ではないものをまるで人の見た目(状態)のように表現します。
【見た目(状態)の例文】
擬人法を使用しない例文 | 擬人法を使用した例文 |
---|---|
バラは美しく気品を持って咲いていた | バラは女王のように咲いていた |
野菊は小さくて可愛い | 野菊は可憐な少女のようだ |
枯れ葉はヒラヒラと落ちる | 枯れ葉は踊り子のように空中を舞う |
大木は静かに立っている | 大木はあたかも哲学者のようだ |
つきたての餅は柔らかい | つきたての餅は赤ちゃんの肌のようだ |
上記の例文「枯れ葉は踊り子のように空中を舞う」は、枯れ葉が風にあおられヒラヒラと落ちていくさまを表しています。
「踊り子」という表現を使うことで、空中をたゆたいながらダンスをするかのように舞い落ちる情景が目に浮かびやすいでしょう。
見た目(状態)を表す擬人法を用いる際のポイントは、人が持つ性質を“誰が読んでも共通のイメージが湧く”ように表現することです。
たとえば、「女王は気品がある」「赤ちゃんの肌は柔らかい」というように、多くの人が同じイメージを持ちやすい言葉を選びましょう。
それによって、見た目を表しただけでその状態にまでも想像を膨らませることができるのです。
擬人法を用いた例文
擬人法は、文学・音楽・普段の生活などのあらゆる場面でよく使われていますね。
実際に擬人法が使われている例を一緒に見ていきましょう。
例文① 文学に使われいる擬人法
まず初めに、文学に使われている擬人法をご覧ください。
【文学に使われている擬人法】
◆ 吾輩は猫である / 夏目漱石
吾輩は猫である。名前はまだない。
【解説】
『吾輩は猫である』は、猫をあたかも人間のように見立てており、擬人法を使った小説として有名です。
主人公である猫の視点から人間の世界を観るという、独創的でユーモラスな作品として多くの人に読まれています。
◆ 北風と太陽(イソップ物語より)
ある日のこと北風が太陽に力自慢をしています。
【解説】
『北風と太陽』の出だしの文章の主語は「北風」、述語は「力自慢をしています」ですね。
擬人法を使って表現することで、読む人は、主人公の北風と太陽に親近感を抱き、状況をイメージしやすくなります。
イソップ物語には、このような自然や動物を主人公にした物語が数多くあり、擬人法の勉強にもなります。
◆ 土神と狐 / 宮沢賢治
その下を狐が詩集を持って遊びに行ったのでした。
仕立ておろしの紺の背広を着、赤革の靴もキッキッと鳴ったのです。
「実にしずかな晩ですねえ。」「ええ。」樺(かば)の木はそっと返事をしました。
【解説】
『土神と狐』の一節で、狐と樺の木が人間のように会話をしています。
『土神と狐』は、美しい女性に見立てられた樺の木に土神と狐が恋をする話です。
このように擬人法を用いた作品は、情景を具体的にイメージしやすく、思わず物語に引き込まれてしまいますね。
宮沢賢治も、木や動物などの自然を擬人法で描いた作品を多く残しています。
上記でご紹介したように文学作品に擬人法を用いると、叙情豊かな表現になり、読み手の想像力はさらに膨らむでしょう。
例文② 企業のキャッチコピーにも使われる擬人法
普段あまり意識することはないかもしれませんが、擬人法は企業のキャッチコピーにもよく使われています。
【企業のキャッチコピーに使われている擬人法】
◆ お口の恋人 / LOTTE
【解説】
LOTTEのお菓子を「恋人」と、あたかも人のように描いています。
◆ 今日を愛する。 / LION
【解説】
「今日を愛する」は、LIONの企業理念※3です。
主語は「私たち企業は」となります。
※3 企業理念:企業が最も大切にする価値観
◆ 髪は長い友達 / 第一製薬 商品名:カロヤン・ハイ
【解説】
髪を人に見立て「友達」と表現されています。
◆ おかえり、おんがく。 / YAMAHA
【解説】
音楽に「おかえり」と言っているのは、人ではなくYAMAHAの想いです。
◆ 「ごゆっくり」と、響きが言った。 / サントリーウイスキー「響」
【解説】
「ウイスキー」は人ではありませんが「ごゆっくり」と言っています。
このように擬人法を用いると、こちらの伝えたい意図を相手に端的に届けることが可能です。
企業のキャッチコピーは擬人法を活用することで、短かくてもより読む人の心に届きやすくなります。
例文③ 俳句とも相性のいい擬人法
擬人法は俳句とも大変相性のいい技法です。
以下に一例を見てみましょう。
【俳句に使われている擬人法】
◆ 大名を馬からおろす桜かな / 小林一茶
【意味】大名も思わず馬から降りて見入るくらい、きれいな桜だ。
【解説】「桜」が主語「おろす」が述語。
短い語句の中に擬人法を使い、桜の美しさを表した一句です。
◆ 荒波や佐渡に横たふ天の川 / 松尾芭蕉
【意味】芭蕉と佐渡ヶ島の間には荒れた日本海が広がっており、上空には天の川が輝き佐渡へと続いている。
【解説】横たっているのは人間ではなく天の川なので「横たふ」は擬人法です。
◆ 故郷やどちらを見ても山笑ふ / 正岡子規
【意味】春を迎え、ふるさとの山々が一斉に芽吹いている
【解説】「山笑う」という季語を用いて、春の生命力あふれる山々を表現してる句です。
新緑が芽吹き花があちこちに咲き始めた山の景色を見て、子規の心も明るくなったのでしょう。
このように、わずか17音で世界観を表現する俳句は、擬人法を用いることで、シンプルながら読み手の想像力を膨らませることができます。
例文④ 歌に使われている擬人法
擬人法は、歌にも頻繁に登場しますね。
ほんの一部ですが、擬人法が使われている歌の例を見てみましょう。
【歌に使われている擬人法】
◆ あの夢をなぞって/YOASOBI
夜の空を飾る綺麗な花街の声をぎゅっと光が包み込む
【解説】
光は実際には声を包み込むわけではありませんが、温かくやさしい情景が目に浮かびます。
◆ ホワイトノイズ/Official髭男dism.
街を切り裂くような排気音が足元で唸っている猛スピードで進む消えたテールランプの在り処探して真っ直ぐに
【解説】
「街に排気音がする」という普通の表現ではなく「排気音が街を切り裂く」と擬人法で表現することで、臨場感たっぷりに伝わります。
◆ 君をのせて/井上あずみ
あの地平線輝くのはどこかに君をかくしているから
【解説】
主語:地平線
述語:かくしている
「かくしている」という人の動作を用ることで“どこか遠くにいてまだ会えない「君」にいつか会える”と、想像を膨らませてくれます。
歌詞から希望や勇気も感じることができるでしょう。
このように歌に擬人法を使うと、叙情的な表現になり聴く人の感情をより揺さぶることができるでしょう。
例文⑤ 日常にも使える擬人法
日常でも、人以外のものを人の「動き・性質・見た目」に当てはめることで、読み手にユーモアや親しみなどを感じてもらいやすくなります。
【日常に使える擬人法】
◆ 飼い猫が私を励ましてくれた。(動きを表す擬人法)
【普通の表現】 飼い猫が私に近寄ってきた。
【解説】 「近寄ってきた」を擬人法で書き表すと、猫が筆者に大変なついている様子や筆者の心情までも思い浮かぶようです。
◆ 目覚まし時計はご機嫌ななめだ。(性質を表す擬人法)
【普通の表現】 目覚まし時計をセットしたのに鳴らない時がある。
【解説】目覚まし時計は「ご機嫌ななめ」なわけではなく調子が悪いだけですが、擬人法を用いると、どことなくユーモアを感じる表現になります。
◆ 樹齢三千年の大木は、あたかも哲学者のような佇まいだった。(見た目を表す擬人法)
【普通の表現】 樹齢三千年の大木が立っていた。
【解説】 「立っていた」という表現はあまりにも単調ですが、「哲学者のような」と擬人法を使うことで大木の存在感がイメージしやすくなります。
さらに、大木を目にした時の筆者の感動まで伝わってくるような表現です。
ご紹介したように、擬人法を毎日の生活の色々なシーンに取り入れてみると表現の幅が広がるでしょう。
擬人法がもたらす3つの効果とは?
前セクションでも少し触れましたが、擬人法を使うとバリエーション豊かな文章作成が可能になります。
中でも、擬人法を使って得られる効果はおもに以下の3つです。
- 伝えたいことを強調できる
- 読者がイメージを膨らませやすくなる
- 表現の幅が広がる
それぞれ詳しく解説いたします。
伝えたいことを強調できる
擬人法を使った効果の1つ目は、伝えたいことを強調できることです。
以下の例文をご覧ください。
【擬人法を使わない場合】
● 台風が来た。
【擬人法を使った場合】
● 台風に襲われた。
上記例文の場合、単に「来た」と表現するよりも「襲われた」のほうが、台風の強さや被害の状況などをより具体的に伝えることができます。
このように擬人法を使うと、伝えたいことを強調できるため読み手にインパクトを与えることが可能です。
読者がイメージを膨らませやすくなる
擬人法を使った効果の2つ目として、読者がイメージを膨らませやすくなる点があげられます。
以下の例文をご覧ください。
【擬人法を使わない場合】
● 5月の青空の下で、バラが咲き出した。
【擬人法を使った場合】
● 5月の青空の下で、バラたちは一斉におしゃべりを始めた。
上記のように擬人法を使うと、文章に躍動感が増しイメージが伝わりやすくなります。
バラの季節になり、色とりどりのバラが次々に咲いていく様子や5月の心地よい季節感まで伝わってくるようです。
表現の幅が広がる
擬人法を使った効果の3つ目にあげられるのは、表現の幅が広がることです。
文章を書く上で、気をつけなければいけないことの一つは“文章が単調になる”こと。
しかし、擬人法を用いると表現の幅が広がるため文章に抑揚をつけられます。
以下の例文をご覧ください。
【擬人法を使わない場合】
● 山道でバッタリ出会ったうさぎは、すごい速さで逃げていった。
【擬人法を使った場合】
● 山道でバッタリ出会ったうさぎは、まるで短距離選手のような速さで逃げていった。
上記のように文中に擬人法を用いると表現の幅が広がります。
そのため、読み手の想像を膨らませ、文章に惹きつけることが可能です。
擬人法を活用するうえでの注意点
前セクションでは、擬人法を使う効果についてお伝えしました。
本セクションでは 、擬人法を活用する上での注意点について解説いたします。
擬人法を使うと文章表現が豊かになりますが、使い方を間違えると伝わりづらい文章になってしまうため、ぜひ確認しておいてください。
擬人法の多用はNG
擬人法は使いすぎると、読み手に“稚拙・くどい”などの印象を与えてしまいます。
以下、擬人法を多用した例文をご覧ください。
きれいな花に見守られながら、ステージの上でスポットライトの光に包まれたピアノは、美しい旋律を奏でるため出番を待っていた。
上記の例文のように、擬人法を多用すると読み手に回りくどい印象を与えるだけではなく、言いたいことが伝わらない文章になりがちです。
先程の文章の場合、擬人法を効果的に使うと以下のようになります。
きれいな花が飾られたステージの上で、スポットライトが当たったピアノは、美しい旋律を奏でるため出番を待っていた。
上記ように、効果的に擬人法を使った例文では、「ピアノ」に対してのみ擬人法を使っています。
NG例文のように、「花」にも「スポットライト」にも擬人法を使った文章と比較すると、スッキリと伝わりやすい表現になったのではないでしょうか。
このように、分かりやすい文章表現のためには擬人法の使い過ぎに気をつけましょう。
ビジネス文書・論文・メッセージのやりとりでは向いていない
擬人法は、ビジネス文書・論文・メッセージのやりとりには向いていません。
その理由は、上記の場面では文章をできる限り正確に端的に伝える必要があるからです。
擬人法は、「読み手の想像力を膨らませる」「文章表現の幅を広げる」などの効果がある反面、使う場面を間違えるとかえって伝わらない文章になってしまいます。
そのため擬人法は、堅い表現が求められる文章や手短なメッセージのやりとりには使用しないようにしましょう。
直喩・隠喩表現とは異なるため使い分けが必要
「擬人法」と文章表現が似ている技法に「直喩(ちょくゆ)法」と「隠喩(いんゆ)法」があります。
「擬人法」「直喩法」「隠喩法」は、どれも“何かに例える”という点では同じなのですが、それぞれ使い方に明確な違いがあります。
「擬人法」と「直喩法」「隠喩法」の違いを大まかに説明すると、
- 擬人法=人に例える文章表現
- 直喩法・隠喩法=人以外のものに例える文章表現
となります。
さらに、「直喩法」と「隠喩法」も使い分けが必要です。
そのため、一つひとつを正確に理解して使いこなすことが大切です。
以下、「擬人法」「直喩法」「隠喩法」の3種類の例文を一緒に確認してみましょう。
【例文】
◆ 擬人法:人ではないものを人に例える
1. 愛犬のポチは、僕にとってまるで大好きなおじいちゃんのような存在だ。
2. 愛犬のポチは、僕にとって大好きなおじいちゃんだ。
2つの例文は一見すると同じに見えますが、違いは「まるで~~のよう」という表現のあり・なし。しかし、どちらも「人に例えている」ため擬人法です。
◆ 直喩法:人以外のものに例える / (まるで~~のよう)と表現する
1. 朝露はまるでダイヤモンドのように輝いている。
2. 彼女はまるで太陽のような人だ。
◆ 隠喩法:人以外のものに例える / 断定した表現をする
1.朝露はダイヤモンドだ。
2. 彼女は太陽だ。
少しややこしく感じたかもしれませんが、「人に例えている場合は擬人法」「人以外のものに例えている場合は直喩法・隠喩法」と覚えておいてください。
「擬人法」「直喩法」「隠喩法」は、それぞれの使い方の違いをきちんと理解した上で文章に活用しないと、読み手にとって分かりづらい文章になってしまうため注意が必要です。
「直喩法」と「隠喩法」については、こちらのページに詳しく解説していますので、ぜひ参考にされてください。
擬人法は“人を惹きつける”文章表現の技法
本記事では『擬人法』について、擬人法の使い方と例文・もたらす効果・注意点などをお伝えしました。
擬人法は、数ある修辞法の中でも特に使う場面が多い文章表現の技法です。
擬人法を上手に使いこなすと、単調な文脈を活き活きとした文章へとパワーアップさせることができます。
その結果「読む人が思わず惹きつけられる」ような文章表現が可能になるでしょう。
擬人法を文中に上手く使えるようになるためには、“普段から執筆の際や生活のあらゆるシーンを擬人法に置き換えてみる”のもおすすめです。
ご自身のアーカイブ※4を増やせば増やすほど、擬人法を効果的に使いこなすことに繋がるでしょう。
※4 アーカイブ:保存記録・記録などのデータを保管する
今回ご紹介した内容が、擬人法を駆使し“読み手を惹きつける”文章を作成するためのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。