日本の漢字には、字面を見ればなんとなくの意味がわかる優れた特徴もありますが、カタカナのビジネス用語は一見かっこいいものの、字面では意味がわからないという特徴があります。
「たった1つのビジネス用語の意味がわからず、相手の話す内容が理解できなかった」なんて経験があるかたいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、普段の生活やビジネスシーンでよく目にする『カタカナのビジネス用語100選』をあげています。
例も交えてご紹介しているので、正しい意味と使い方をぜひチェックしてみてください!
カタカナのビジネス用語【100選】
それでは本セクションより、使われることの多いカタカナのビジネス用語を100選ご紹介いたします。
一挙に羅列しているものの、目次には「ア・カ・サ・タ・ナ…」の順で並んでいるので、あなたが特定のビジネス用語を知りたい場合は、記事の上部にある目次から索引してください!
それでは実際に見ていきましょう!
ア行
〈意味〉
自社の特定の業務を外部の専門性が高い組織に委託すること
〈例文〉
自社の苦手分野をアウトソーシングした結果、効率が上がった
〈意味〉
語源はなされるべきこと。協議する事項、計画、予定表のこと
〈例文〉
「明日の会議のアジェンダは5つあります」
〈意味〉
英語では査定、評価。ある事柄を客観的に評価すること
〈例文〉
「アセスメントの結果、求職者を不採用にすることになった」
〈意味〉
外見、体裁のこと
〈例文〉
「接客業はアピアランスが大事だよ」
〈意味〉
アップデートの略。コンピューターなどで、ソフトウェアを新しいものに変更・更新すること
〈例文〉
「今日、あつ森のアプデきてるよ!」
〈意味〉
企業や団体が結ぶ協力・提携関係などの提携先のこと
〈例文〉
「我が社の命運はアライアンス先にかかっている!」
〈意味〉
政治や社会に対する考え方や思想のこと
〈例文〉
「君のイデオロギーを聞かせてくれたまえ」
〈意味〉
主導権のこと
〈例文〉
「君がこのプロジェクトのイニシアチブをとりなさい」
〈意味〉
技術革新。社会を大きく変える革新的なもの
〈例文〉
「我が社はこのスマホでイノベーションを目指してきた」
〈意味〉
やる気にさせる動機のこと。報奨金
〈例文〉
「インセンティブがないと、やる気がでませんよ」
〈意味〉
異なるもの同士をつなぐ接点のこと
〈例文〉
「このソフトはユーザーインターフェースが良いなあ」
〈意味〉
双方向の
〈例文〉
「一方通行ではなく、インタラクティブな関係を目指そう」
〈意味〉
SNSなどで影響力が強い人のこと
〈例文〉
「インフルエンサーが紹介した商品はよく売れるなあ」
〈意味〉
ネット広告などの表示回数のこと
〈例文〉
「そのWeb広告はインプレッション数が多いね」
〈意味〉
科学的根拠や証拠のこと
〈例文〉
「その話にエビデンスはある?」
〈意味〉
従業員の会社に対する愛着心や思い入れのこと。
SNSマーケティング業界では「いいね・コメント・シェア・再生」などの投稿に対する反応を指す。
〈例文〉
「従業員のエンゲージメント向上が売上に直結する」
〈意味〉
観光地に過度な観光客が押し寄せ、地域住民や自然環境などに負の影響を与えること
〈例文〉
「オーバーツーリズムの影響で、ごみのポイ捨てが増えました」
〈意味〉
決定権がない会議参加者のこと
〈例文〉
「今までの経験から、オブザーバーとして意見を求められた」
カ行
〈意味〉
組織が健全な運営のために自身で設けた管理体制のこと
〈例文〉
「あの不祥事はガバナンスが効いていないために起こったのだ」
〈意味〉
会社のお金の流れ、収支のこと
〈例文〉
「経営者はキャッシュフローを第一に考えないとね」
〈意味〉
情報を集めて整理すること
〈例文〉
「便利なキュレーションサイトに頼らずに自分で調べよう」
〈意味〉
訪問したサイトの情報がパソコンやスマホに一時保存される仕組みのこと
〈例文〉
「クッキーを有効化しますか?」
〈意味〉
インターネット上でサービスの利用ができること
〈例文〉
「データをクラウドに保存すればパソコンの容量もくわない」
〈意味〉
不特定多数に業務委託する業務形態のこと、ランサーズなど
〈例文〉
「コピーライターはクラウドソーシングで仕事を探そう」
〈意味〉
創造的な、独創的なという概念的な意味。広告などで使う画像等の制作物を指すこともある。
〈例文〉
「彼はクリエイティブな人間だ」「広告クリエイティブを制作するのも仕事の1つだ」
〈意味〉
アフリカ・アジア・中南米などの広い地域の新興国や途上国のこと
〈例文〉
「いまや日本や欧米諸国はグローバルサウスと呼ばれる国々との共有をはかっている」
〈意味〉
積極的に、責任をもって関わること
〈例文〉
「コミットして仕事をすることで、やりがいも生まれるよ」
〈意味〉
合意、意見の一致
〈例文〉
「会議までに関係者のコンセンサス取っておいてね」
〈意味〉
中身、内容。Webサイトの記事や電子サービスそのものを指すこともある
〈例文〉
「このサイトはデザインよりコンテンツを重視する」
サ行
〈意味〉
「持続可能な」という意味
〈例文〉
「地球の未来のためにサステナブルな世界を築こう」
〈意味〉
定額課金制のサービスのこと
〈例文〉
「音楽サブスクは月額1,000円で音楽聞き放題だよ」
〈意味〉
原料調達から販売までの流れのこと
〈例文〉
「サプライチェーン全体での利益を考える」
〈意味〉
会議などの重要な箇所をまとめたもの
〈例文〉
「会議のサマリーを作っておいてね」
〈意味〉
複数のものが協力することで生まれる相乗効果のこと
〈例文〉
「A社とB社が協力することでシナジー効果が出たね」
〈意味〉
高い思考力を活かして経済や社会問題を調査する研究機関のこと
〈例文〉
「アメリカのシンクタンクによる分析を参考にする」
〈意味〉
仕組みのある計画のこと
〈例文〉
「あの銀行の節税スキームで節税に成功したよ」
〈意味〉
企業における利害関係のある人や団体のこと
〈例文〉
「株主や経営者などすべてのステークホルダーにとって良い方策だ」
〈意味〉
消費者に広告だとわからないように商品やサービスを宣伝する行為のこと
〈例文〉
「おもしろい記事だから読んでいたら、結局ステマだった」
〈意味〉
戦略、策略のこと
〈例文〉
「この問題を解決するには、ストラテジーが必要だな」
〈意味〉
部分、部門のこと
〈例文〉
「セクションごとの意味を理解する」
〈意味〉
購買行動において共通する顧客層の集団に分けること
〈例文〉
「対象となる顧客層のセグメントを分けておいてね」
〈意味〉
問題を解決すること、解決手段
〈例文〉
「我が社のテクノロジーは最先端のソリューションです」
タ行
〈意味〉
広告などを打つさい、その商品やサービスに関心がある顧客グループのこと
〈例文〉
「ターゲットオーディエンスにしっかり絞って販促を組もう」
〈意味〉
直訳すると多様性。多様性を受け入れて、それぞれの価値を活かすこと
〈例文〉
「ダイバーシティ実現のためにいろんな人材を積極的に採用しよう」
〈意味〉
課せられた作業のこと
〈例文〉
「今日の君のタスクをお知らせしよう」
〈意味〉
不当な安売りのこと
〈例文〉
「ダンピング行為は追加関税を取られるぞ」
〈意味〉
使い方を習得するための方法などを解説するもののこと
〈例文〉
「本PCソフトの使い方は、チュートリアルをご覧ください」
〈意味〉
じらし手法のこと。広告や動画などで新商品の情報を少し公開することで、消費者の興味を引く
〈例文〉
「モンハンのティザー映像が公開した」
〈意味〉
スマホやパソコンなどの情報端末やプリンターやマウスなどの周辺機器のこと
〈例文〉
「Wi-Fiにつなぐと、どのデバイスでも見れるね」
〈意味〉
初期設定、工場出荷状態のこと
〈例文〉
「デフォルト設定のほうが使いやすいね」
〈意味〉
書類や書式など簡単に作成できるひな型のこと
〈例文〉
「その書類はテンプレートがあるから、簡単だよ」
〈意味〉
相手の口調や態度を非難し、話の論点をずらす行為のこと
〈例文〉
「わたしの上司の得意技はトーンポリシングだ。話が最後までできない」
〈意味〉
制作物やサービスのデザインや雰囲気をあわせること
〈例文〉
「文章のトンマナを合わせてくださいね」
ナ行
〈意味〉
有益な知識、情報のこと
〈例文〉
「彼の多くのナレッジで、ピンチを救った」
〈意味〉
すきまのこと、ビジネスでは小規模な事業領域を指す
〈例文〉
「ニッチな市場をねらうとライバルがいない」
ハ行
〈意味〉
偏り、偏見のこと
〈例文〉
「バイアスによってデータが歪められている」
〈意味〉
意識もしないほどあたりまえの解釈やものの見方のこと
〈例文〉
「スマホの登場によりコミュニケーションのあり方にパラダイムシフトが起きた」
〈意味〉
AIが事実に基づかない情報を生成する現象のこと
〈例文〉
「AIの課題はハルシネーションを発生させてしまうことだよね」
〈意味〉
企業と企業の取引のこと
〈例文〉
「あの会社はB to B向けサービスの専門だよ」
〈意味〉
他者に意見や結果をもらうこと
〈例文〉
「上司からの仕事のフィードバックにはいつも目から鱗だ」
〈意味〉
書式、形式、雛形、初期化のこと
〈例文〉
「書類はこのフォーマットに沿って作ってね」
〈意味〉
優先順位のこと
〈例文〉
「仕事のプライオリティを考えて作業してね」
〈意味〉
ネットサービスなどが利用者に情報の収集や利用の方針をまとめた文書のこと
〈例文〉
「プライバシーポリシーに同意して進んでください」
〈意味〉
磨きをかけてより良くすること
〈例文〉
「この制作物は頂いた意見をもとにブラッシュアップしておきます」
〈意味〉
ブランド独自の価値を創造し、高めること
〈例文〉
「売上拡大のために、商品のブランディングが必要なのです」
〈意味〉
簡単な打ち合わせや報告のこと
〈例文〉
「明日はプロジェクトチームのブリーフィングがあるよ」
〈意味〉
以前の、前の
〈例文〉
「明日あの店、プレオープンして安く買えるみたいだよ」
〈意味〉
順応性がある、柔軟性があるさま
〈例文〉
「あの顧客には、フレキシブルに対応しよう」
〈意味〉
ブレインストーミングの略、小グループでざっくばらんにアイデアを出し合うアイデア発想法の1つ
〈例文〉
「今日の会議、ブレストでアイデア出し合うらしいよ」
〈意味〉
情報の提供や告知をすること
〈例文〉
「報道関係者に向けてプレスリリースする」
〈意味〉
人前で提案、発表すること
〈例文〉
「取引会社用のプレゼン資料がなくなった」
〈意味〉
インターネットで通信し合うときのルールのこと
〈例文〉
「プロトコルのおかげで、ちがう機種でもデータのやりとりができるね」
〈意味〉
回線とインターネットに接続するサービスを提供する事業者のこと
〈例文〉
「ネットの通信が悪いのでプロバイダーを変える」
〈意味〉
ファイルやデータなどの設定、属性のこと
〈例文〉
「データが文字化けしたのでプロパティを確認してみる」
〈意味〉
販売推進、物を売るために宣伝すること
〈例文〉
「彼女には莫大なプロモーション費をかけるぞ!」
〈意味〉
動作するように促すためのもの、生成AIに指示を出す命令文のこと
〈例文〉
「生成AIがどんな文章を作るかは、プロンプト次第です」
〈意味〉
商品やサービスから得られる利益や恩恵のこと
〈例文〉
「この商品を買うベネフィットはある」
〈意味〉
商品やサービスにとって核となる具体的なユーザー像のこと
〈例文〉
「商品を売るためにはペルソナの設定が不可欠だ」
〈意味〉
資産構成。コピーライター、デザイナー、などの職業人が持つこれまでの実績や作品のこと
〈例文〉
「クラウドソーシングで仕事を受けるためには、ポートフォリオが必要だよ」
〈意味〉
飛び出ること、一時的に表示される小さなウィンドウなど
〈例文〉
「ポップアップ広告でユーザーに注意を促す」
〈意味〉
ものごとの進行を妨げるものや人のこと
〈例文〉
「ボトルネックを解消しないと本当の解決とは言えないね」
マ行
〈意味〉
顧客の需要を供給するために企業や個人が行うあらゆる活動を指す
また、商品やサービスが売れる仕組みをつくること
〈例文〉
「あの商品のマーケティング手法はすごい、よく売れるはずだ」
〈意味〉
管理・運営すること
〈例文〉
「彼女は優れたマネジメント能力でチームの成果を上げている」
〈意味〉
収益化のこと
〈例文〉
「ビジネスのアイデアは良いんだが、あとはマネタイズだな」
〈意味〉
方法、方式のこと
〈例文〉
「幸せになるメソッド教えて」
〈意味〉
仕事上や人生においての指導者、助言者のこと
〈例文〉
「コピーライターのメンターが、ようやくみつかりました」
ヤ行
〈意味〉
Webサイトやアプリの使いやすさのこと
〈例文〉
「このアプリはユーザビリティが高いね」
ラ行
〈意味〉
プライベートシーン、ビジネスシーン問わず役立つアイデアやノウハウのこと
〈例文〉
「生活に役立つライフハックをご紹介!」
〈意味〉
作業が開始してから終わるまでの時間
〈例文〉
「あの商品の発注からのリードタイムを把握しといてね」
〈意味〉
資源、人・モノ・カネ
〈例文〉
「このプロジェクトは他社よりリソースで劣っている」
〈意味〉
もともとの意味は読み書きができる。その分野での知識を理解し活用する能力のこと
〈例文〉
「これからはデジタルリテラシーが必要な時代です」
〈意味〉
Xでいうとリツイートのこと
〈例文〉
「リポストたくさんありがとう!反応がたくさんあってうれしいよ!」
〈意味〉
禁止事項やルールのこと
〈例文〉
「執筆前は、レギュレーションによく目を通しておいてくださいね」
〈意味〉
講義・会議などの内容を要約したもの
〈例文〉
「会議に参加できなかったからレジュメ見せてくれない?」
〈意味〉
反応、応答のこと
〈例文〉
「仕事ができる人は、メールのレスポンスが早いものだ」
〈意味〉
小さな力で大きなものを動かす仕組み。てこの原理
〈例文〉
「シンガポールの投資会社の商品は、レバレッジが高い」
〈意味〉
事業を立ち上げたり、新しい商品やサービスなどを売り出すときなど、何かを始めること
〈例文〉
「新作ゲームのローンチPVが見たい」
〈意味〉
論理的な、合理的な
〈例文〉
「ロジカルシンキングで問題を解決しよう」
〈意味〉
洗浄、不正なものの浄化のこと
〈例文〉
「マネーロンダリングは不正ということを理解していない」
ワ行
〈意味〉
業務のプロセスなどを可視化したもの
〈例文〉
「新人には、ワークフローを見せながら説明すると分かりやすいよ」
ビジネス用語を押さえておくことの重要性
以上、ビジネス用語100選をご紹介してきました。
ビジネス用語を押さえてておくことの重要性として、
・相手の話の内容を理解するため ・相手の細かいニュアンスまでくみとるため ・指示通りの仕事をするため |
などがあげられます。
ビジネスシーンにおいてビジネス用語を押さえておくことは、相手とのコミュニケーションの質を上げ、相手からの信頼を得るためのポイントとなります。そうした結果、相手のニーズを満たし、良い仕事、良い評価へとつながっていきます。
ビジネス用語を押さえることでも、得られる結果の質が向上する、ということです。
相手が話すことのなかに、1つでもわからないビジネス用語があるとどうでしょうか?相手の意図することを、きちんと把握できないのです。
そのビジネス用語が、なんとなくわかっているという場合もあるでしょう。
しかしそれでは、指示が的確にわからない、指示通り仕事できないなどとなります。
これは私生活ではまだなんとかなりますが、ビジネスシーンでは致命的な結果につながってしまいます。
取引先とまともに意思の疎通ができない、上司からの指示を正しく実行できない、このような事態につながりかねません。
わたしがコピーライターの仕事をはじめたときもそうでした。クライアントさんからの修正の指示にピンときませんでした。
どこのことを言っているのだろう?なんのことを言っているのだろう?
このようにビジネス用語や専門用語がわからないままでは、当然仕事に支障が出てしまいます。
リライトの指示に修正して提出しても、的を得ていない修正となります。
ビジネス用語や専門用語を把握し、どこをどのように修正するかが的確にわかるようになると、リライトも的を得たものとなり、修正のメールのラリーも減り、双方の労力や時間の削減につながります。
このように、基本的なビジネス用語を押さえておくことは、新しい仕事や新しい世界に足を踏み入れたときに、欠かせないものと言えます。
まず基本原則としては、わからないビジネス用語はすぐ調べる癖をつけましょう。
ちなみに、本記事では日常生活やビジネスシーンでよく目にするカタカナのビジネス用語についてご紹介してきましたが、さらにライターの専門用語を詳しく知りたい方は、下記の記事もおすすめです。
まとめ:ビジネス用語はなるべく多くの数おさえておこう!
ビジネス用語100選をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
だれもが新しい仕事や業界で、はじめにぶち当たると言ってもよいビジネス用語の壁。
しかもビジネス用語は、年々新しいものも出てきます。
『郷に入っては郷に従え』
ビジネス用語は、早めに押さえておくのがおすすめです。