コピーライターとして結果を出す為には、押さえておくべき法則があります。
言い換えると、この法則を意識しなければ結果を出すまでに時間がかかってしまうともいえるでしょう。
コピーライティングは文章で人に行動を起こしてもらうことが目的です。
あなたの記事を読んだ読者に「なるほど!」「そうだったのか!」「自分も試してみよう!」と思ってもらい、狙った行動を取ってもらうために…。
この記事では、コピーライターとして更なる活躍を目指す人に役立つ『コピーライティングの法則』を解説します!
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コピーライティングの法則とは?
文章力や作文力、語彙力だけではコピーライティングはできません。
なぜなら、コピーライティングは「文章で人の行動を引き出すこと」が目的だからです。
すなわち、読む人の心を動かすことができなければ、コピーライティングは成立しません。
それではここからは、初心者もすぐに実践できる、結果を出す為のコピーライティングの法則をご紹介します!
①PREPの法則
ひとつめにご紹介するのはPREPの法則。
PREP法ともいわれますが、PREPの法則は言うなれば“結論ファーストの法則”です。
- P:Point(結論、要点)
- R:Reason(理由、根拠)
- E:Example(具体例)
- P:Point(結論、要点)
この順番で結論を強調することで、論点をずらすことなく、読み手にとってストレスのない読みやすい文章に仕上げることができます。
コピーライティングの基礎とも言えるので、しっかりと押さえておきましょう!
すぐに使えるPREPの法則テンプレート
PREPの法則を使うと、読み手に対して明確に意見や主張を伝えることができます。
例えば「大谷翔平選手は世界で一番の野球選手である」と主張するとき、PREPの法則を使うとこのようになります。
【結論、要点】
大谷翔平選手は世界で一番の野球選手です。
【理由、根拠】
なぜなら、メジャーリーグで投手と野手の二刀流として大活躍しているからです。
【具体例】
大谷選手は2021年、二刀流の活躍でメジャーリーグの最優秀選手に選出され、2022年には投手として15勝、打者としてホームランを34本打つ大活躍を見せました。
これは野球の神様と呼ばれたベーブ・ルース以来の快挙です。
【結論、要点】
だからこそ世界最高峰のメジャーリーグで投手としても、野手としても、超一流の成績を残す大谷翔平選手は世界一の野球選手といえるのです。
いかがでしょうか?
主張や結論で理由と具体例をサンドウィッチすることで、論点をずらすことなく説得力を持った文章になりました。
このように、PREPの法則はコピーライティング以外にも様々な場面で使えるテクニックです。
また、普段のアウトプットのシーン…
- 会社の企画書
- プレゼンテーション
- 大学生の卒業論文
- 弁論大会の原稿
- 会議や授業での発言
上記の文章もPREPの法則を使うだけで、話の論点をずらすことなく明確に自分の意見を主張することができるのです。
②CREMAの法則
PREPの法則に似た法則で、CREMAの法則という文章の型があります。
この法則は以下の5つの要素から構成されます。
- C:Concusion(結論の提示)
- R:Reason(結論の理由)
- E:Evidence(結論に至った証拠の提示)
- M:Method(手段の提示)
- A:Action(行動の提示)
PREPの法則との違いは『手段が提示される』という点です。
自ら実践できる手段が提示されることで読者にとって、記事の信頼性が増すのです。
すぐに使えるCREMAのテンプレート
それでは実際にCREMAの法則を使ってみましょう!
例は『新卒採用活動を行う企業に対するセールスレター』です。
【結論の提示】
企業の新卒採用活動の成功には、スカウトサイトの導入が有効です。
【結論の理由】
なぜなら、現在の就活市場は売り手市場であり学生1人あたりの応募企業数が減っており、ホームページの求人情報掲載だけでは応募が集まらないからです。
【結論に至った証拠の提示】
就活生1人あたりの応募企業数は昨年対比で3.9社減少しています。
その一方、就活生の3人に1人はスカウトサイトを用いて就職活動を行なっています。
【手段の提示】
数ある求人サイトの中でも登録者数NO.1の当サイトがオススメ!
文系、理系問わず多くの学生が利用登録しているので、高い確率で求める人物に巡り合えるのです。
【行動の提示】
詳しいサービス内容は、下記のアンケートに答えて資料をダウンロードして下さい!
いかがでしょうか?
具体的な手法を提示することで、読者の行動をより促すことができそうですね!
③PASONAの法則
次に紹介するのは、PASONAの法則です。
PASONAの法則は実際に多くのコピーライターが活用している基本的なフレームです。
考え方もシンプルで使いやすい法則で、人の行動を促す5つの要素で構成されています。
- P:Problem(問題を提起する)
- A:Agitation(問題を煽る、問題を扇動する)
- SO:Solution(解決策を提示する)
- N:Narrow down(解決策を絞り込む)
- A:Action(行動を起こしてもらう為の方法を説明する)
コピーライターが書くコピーライティングとは、読者に行動を起こしてもらうことが目的であるため、文章で読者の心を動かさなければなりません。
それでは、PASONAの法則の具体的な書き方を見ていきましょう。
すぐに使えるPASONAのテンプレート
実際にPASONAの法則を使ってどの様な文章が書けるのか?
例として、電子タバコの購入を促すコピーライティングで実践してみましょう!
・商品の特徴:ニコチン0、タール0の新しい電子タバコ「アルファゼロ」(仮称)
・ターゲット:タバコを辞めたいけど辞めることができない愛煙家
【問題の提起】
愛煙家の皆さん!近年、タバコの値段は上がり、喫煙する場所も限られ、肩身の狭い思いをされているのではないでしょうか。
【問題の扇動】
残念ながら、今後もタバコは値上げが続くと言われています。
実際に、2003年当時270円だったメビウス(マイルドセブン)は2023年3月現在、580円と倍以上の値段になっているのです。健康にもお財布にも決して優しくないタバコを今後も吸い続けますか?
【解決策の提示】
とはいえ、気分転換にタバコは欠かせないという方もいるでしょう。
そんなあなたにオススメなのは新世代の電子タバコ『アルファゼロ』です!
ニコチン0、タール0で健康への心配はなく、吸いごたえもバッチリ。
そしてお値段もタバコに比べて割安なのです。
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いかがでしょうか?
PASONAの法則は、主に商品の購入に繋げる文章に用いられるため、上記のような文章を書いたことがなくても、読んだことがあるという方はいらっしゃると思います。
コピーライティングを行う上では欠かせない型なので押さえておきましょう!
④AIDMAの法則
消費者の心理に沿った法則で抑えておきたいのが、AIDMA(アイドマ)の法則です。
PASONAの法則では読者が抱える問題への解決策を提示しましたが、AIDMAは書き手が読者に気付きを与え、関心を引くことがポイントとなります。
また、AIDMAの法則は人が商品やサービスを認知し、購買するまでの過程を文章に落とし込んでいます。
- A:Attentiion(商品を紹介し、注意を引く)
- I:Interest(商品の情報を加え興味を引き出す)
- D:Desire(商品を購入したいという欲求を掻き立てる)
- M:Memory(購入したいという思いを再び呼び起こす)
- A:Action(具体的な行動の為のフォーマット)
元々知らなかった商品を見つけて、購入に至るまで、この様な順序で「欲しい!」という感情になったことはありませんか?
すぐに使えるAIDMAのテンプレート
それでは、実際にAIDMAの法則を使った例を見てみましょう。
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普段、スマホで見るセールスレターやLPにもAIDMAの法則がきっと隠れています。
注目してみると気づけるかもしれません。
⑤QUESTの法則
コピーライティングやブログでは「読者の悩みを解決する」ことが基本となります。
そして、ここでご紹介するQUESTの法則には、読者の悩みを解決する細かいテクニックが詰まっています。
- Q:Qualify(ターゲットの絞り込み)
- U:Understand(ターゲットを理解する)
- E:Educate(教育、解決策を育てる)
- S:Stimulate(刺激、購買意欲を高める)
- T:Transition(読者から顧客へ変化させる、行動を促す)
読者の悩みに寄り添い、解決策を提示していく法則こそ、QUESTの法則なのです!
すぐに使えるQUESTのテンプレート
それでは、実際にQUESTの法則にあてはめて文章を書いてみましょう!
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QUESTの法則はターゲットの設定が細かい場合に有効な法則です。
こちらもコピーライティングを行う上では必須級の法則なのでぜひ覚えておきましょう!
⑥Zの法則
実はコピーライティングの法則は文章の法則だけではなく、視覚的な法則もあります。そのひとつがZの法則です。
Zの法則は左上、右上、左下、右下…というように視線がZ字を描く傾向にあるという法則で、WEBページやポスター、チラシなどの媒体で効果的であることから、一般的にも広く活用されている法則だと言えます。
上記の図のように、多くの読者は図の1から4の順序で確認するのがZの法則ですが…。
実は、無意識のうちに2と3に書かれている情報はしっかり確認しておらず、1と4に書かれている内容で全体の良し悪しを判断している傾向にあるのです。
それでは、この法則に則って、情報を配置しましょう。
例として、上記の図『次世代型電気自動車』のポスターのように伝えたい情報を配置したとき、顧客は無意識的に情報を受け取るため、結果として購入に繋がりやすくなります。
そのため、Zの法則を活用すると、コピーライティングの効果がより大きくなるとも言えるでしょう。
ポイントとしては以下の通りです。
- 重要な情報を左上に配置
- 右上に補足の情報を配置
- 中央は注目を集めるため、写真やアイコンを配置
- 左下には企業ロゴやディスクレーマー(免責事項)などの読者にとって情報の優先順位が低い情報を配置
- 終着点の右下には、資料請求を促すボタンや、クーポン情報などの読者に取ってもらうための具体的な情報を配置
⑦Fの法則
視覚を活用した法則で基本的な型であるFの法則。
Fの法則とは、多くの読者は左上から右、下にずらして左から右…というように視線がF字を描く傾向にあるという法則です。
写真やアイコンを使って効果的な箇所に伝えたい情報を配置するZの法則とは異なり、Fの法則は文字量が多い縦型の制作物で真価を発揮します。
下の図をご覧ください。
特に文字の多い縦長のWEBサイトは飽きられてしまうことが多く、読者の離脱率が高くなるため、縦型の文字量が多い制作物は情報配置がとても重要です。
昨今ではスマートフォンでの情報収集が日常化している為、コピーライターにとって縦長サイトの対応は必須とも言えるでしょう。
そんなFの法則のポイントとしては以下の通りです。
- 重要な情報を左上部に配置
- 続く内容はFの字を書くようなレイアウトにすると読まれやすくなる
- WEB媒体の制作物に効果的と言われているが、紙媒体でも効果は見込める
- リピーターなど、しっかり読む読者に多い法則
結果を出すために知っておくべき注意点
ここまで、初心者でも有効的なコピーライティングを行う上で使える法則について紹介いたしました。
これらの法則を使いこなせば、きっとあなたの文章力はメキメキと上達することでしょう!
しかし、コピーライティングスキルの上達とその結果は、必ずしもイコールではありません。
その上で、ここからは習得したテクニックを確実に結果へ結びつけるための注意点をお伝えいたします。
コピーライターが忘れてはならない『3NOT』
3NOTとは…
- NOT READ(読まない)
- NOT BELIEVE(信じない)
- NOT ACT(行動しない)
という読者の原則を指します。
普段、スマホであらゆる情報に触れているあなたも心当たりがあるのではないでしょうか?
どれだけテクニックを駆使しても、そうそう読んでもらえるものでもなければ、信じてもらえることもなければ、行動してもらえることもありません。
そういった3NOTを突破し、読者に読んでもらい、結果を出す為に執筆者は「読者にストレスを感じさせない文章を作ること」が最重要事項です。
そのためには、後述する『表記ゆれを無くす』『中学生でも分かる文章を心がける』という要素が必要となってきます。
また、自分が読んだ時にどの部分で読みづらさやストレスを感じるかを見定めるのも3NOTを克服する上で効果的だと言えるでしょう。
マーケティングを理解して集客しよう!
あなたが一生懸命磨いたテクニックを駆使した文章に気付いてもらう為には、多くの読者に気付いてもらう必要があります。
例えば、どんなに美味しいラーメン屋だったとしても、SNSで発信はしておらず、車では辿り着けないような山奥にお店があったら…。
当然、美味しさを分かってもらうことはおろか、話題にもならずお客さんに気付いてもらうことができないはずです。
これはコピーライティングにも通ずるものがあります。
いくら法則やテクニックを磨いていたとしても、読者に気付いてもらえない限り宝の持ち腐れになってしまうのです。
そのため、コピーライティングをする上で重要なのはマーケティングを理解すること。
文章のターゲットを見極め、どうすれば読んでもらえるか、気づいてもらえるかを考えながら制作に取り掛かることが重要です。
今回紹介したコピーライティングの法則に加え、マーケティングの知識も掛け合わせて効率的に成果をあげることが、コピーライティングで結果を出す秘訣だと言えるでしょう。
表記ゆれに気を付けよう!
表記ゆれとは、同じ意味の言葉がさまざまな言葉で表現され、統一性のないことをあらわしており、例えるなら、1つの記事の中で一人称が「僕」「俺」「私」と混在している状況を指します。
他にも、
- 「行う」と「行なう」
- 「引っ越し」「引越し」
- 「問い合わせ」「問合せ」
…など、送りがなの使い方も混在してしまうと表記ゆれの原因になります。
表記ゆれを無くすことは読者に違和感を与えない為の基本。
かならず表記が統一されているか注意しましょう。
中学生でも分かる文章を書こう!
コピーライティングの基本で忘れてはならないこと、それは「分かりやすい文章」を書くことです。
先述した通り、読者は文章を読む際、ストレスがかかると読み進めることをやめてしまいます。
特に、コピーライターとしてテクニックが向上すると、難しい表現方法を覚えたり、語彙力が高まって難しい文章も書けるようになりますが、必要以上に難しい表現を使う必要はありません。
あくまでも「中学生でも分かる文章」を意識して、読者にストレスを与えない文章を心掛けましょう!
クライアントとのコミュニケーションを大切に!
コピーライターは顔を出さず、自分の素性を明かさずにできる仕事です。
「人付き合いが苦手」
「組織で仕事をするのが好きではない」
「自分のペースで仕事がしたい」
という思いをきっかけにコピーライターを始めた方も、少なくはありません。
しかし、いくら顔出しせずに直接話さなくて良い仕事でも、クライアントとのコミュニケーションは大切です。
- 案件のヒアリングをきっちり行う
- 納期やルールを守る
- できるだけ早くレスポンスする
など、クライアントと信頼関係を築くコミュニケーションを心掛けましょう!
クライアントからの信頼を得ることができれば、記事単価や文字単価のUPや新たなクライアントの開拓に繋がり、コピーライターとしてのあなたの価値が高まります。
「あのライターさんは、技術だけではなく人間性にも魅力がある」と思ってもらうことで、より多くの案件を手がけることができるのです。
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コピーライティングの法則:まとめ
今回は、結果を出す為のコピーライティングの法則について解説しました!
コピーライティングで結果を出す為には法則があるということについて知っていただけたでしょうか。
ここまでの“おさらい”としては以下の通りです。
- 記事の目的によって使う法則を変える
- コピーライティングは文章構成だけではなくレイアウトの法則も大切
- 法則やテクニックだけではなく、3NOTや表記ゆれなど基本に注意する
- 集客方法を強化する
- クライアントとのコミュニケーションを大切にする
また、コピーライターをこれから始める方も、始めたはいいものの単価が上がらず悩んでいる方も…。
今回ご紹介した『法則』を意識して取り組めるようになれば、コピーライティングスキルが向上することは間違いないでしょう。