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可能動詞とは「〜できる」という可能の意味をもつ日本語の要素で、助動詞は「名詞や動詞、形容詞などいろいろな語」の後に付く日本語の要素を指します。

ただ、日本人だとしても普段からこれらの動詞や文法を意識して文章を書いたり、話したりする方は殆どいらっしゃらないかと思います。

そのため、自分では正しい文法で伝えているつもりが「実は間違えて使っていた」なんてことも考えられなくはありません。

そこで、本記事では、

  • 可能動詞助動詞とは?
  • 可能動詞と助動詞の違い
  • 可能動詞と助動詞の見分け方と3つの注意点

…などについて、わかりやすくお伝えします!

可能動詞とは?

可能動詞は動詞の一種で、「~できる」という可能の意味を持ちます。

可能動詞は、未然形※1(動詞の五段活用のうちの一つ)+「れる」を合わせて作られた一つの動詞です。

五段活用については、のちほど詳しく解説します。

※1 未然形:まだ起こっていないこと。動詞に「~ない」をつけ、意味を変化させる【例】話す→話さない(赤文字の部分が未然形)

五段活用の活用とは、動詞の意味を変化させることです。

可能動詞について、少しややこしく感じるかもしれないので、元の動詞を活用して可能動詞にするまでの流れを、以下の図でご説明します。

【元の動詞「話す」を可能動詞「話せる」にする流れ】

上の図のように、元の動詞を上から順に可能の意味に変化させたものを可能動詞といいます。

助動詞とは?

助動詞とは、名詞や動詞、形容詞などいろいろな語のあとに付く単語です。

助動詞は、それだけでは意味が通じない付属語※2ですが、ほかの語のあとに続けて使用することで、さまざまな意味を添える働きをします。

※2 付属語:名詞や動詞のように単独で使われることはなく、必ずいろいろな語のあとに付く単語。

以下の例文をご覧ください。

例)続ける

  • 続けます
  • 続けない

上記「続ける」の、「ます」・「ない」はどちらも助動詞です。

このように、動詞の後ろに助動詞を付けると、全く意味が変わりますね。

助動詞の役割は、例文の「ていねい」「打消し(うちけし)」の他にも「可能」「伝聞」「推量」などさまざまで、助動詞の種類により変わります。

助動詞は単体では意味をなしませんが、文中ではとても大事な役割を担っています。

ワンポイント

助動詞と言葉が似ている“助詞”について、見分け方を簡単にご説明します。

助詞とはおもに文中の言葉と言葉をつなぎます。

例)カレー食べたい

例文の「が」→助詞、「たい」→助動詞となります。

可能動詞と助動詞の違い

可能動詞と助動詞について、それぞれご説明したところで、本セクションでは、可能動詞と助動詞の違いについて二つお伝えします。

まず一つ目は、可能動詞は自立語、助動詞は付属語という点です。
可能動詞と助動詞は、それぞれ全く違う働きをします。

  • 自立語:一語だけで意味が通じる単語
  • 付属語:一語だけでは意味が通じない単語

二つ目は、助動詞の「れる」は「ない」に変換できるのに対して、可能動詞は変換できない点が挙げられます。

可能動詞の「れる」と助動詞の「れる」の判断に迷ったら、覚えておきましょう。

以下に3つの例文を表にしたので、ご覧ください。

(例1)売る

元の動詞活用形「れる」→「ない」正しい日本語?区別
売る売れる売ない可能動詞
売られる売らない助動詞

(例2)歩く

元の動詞活用形「れる」→「ない」正しい日本語?区別
歩く歩ける歩ない可能動詞
歩かれる歩かれない助動詞

(例3)弾く

元の動詞活用形「れる」→「ない」正しい日本語?区別
弾く弾ける弾ない可能動詞
弾かれる弾かれない助動詞

上記の例文から「売る」を見てみましょう。

可能形の「売れる」の「れる」を「ない」に変換すると「売ない」となり、日本語として成り立たないため可能動詞と判断できますね。

いっぽう「売られる」のように、「れる」を「ない」に変換して意味が通じるものは助動詞です。

このように、可能動詞と助動詞には明確な違いがあります。

可能動詞・助動詞の性質を知ろう!

前セクションでは、可能動詞と助動詞の違いについてご説明しました。

本セクションでは、可能動詞と助動詞、それぞれの性質についてご紹介します。

可能動詞

可能動詞が持つ性質は、以下の3つが挙げられます。

  1. 命令形がない
  2. 五段活用から作られる
  3. すべて下一段活用である

それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

命令形がない

可能を表す動詞である可能動詞には、命令形がありません。

下記の表をご覧ください。

【可能動詞は命令形がない:例文】

可能動詞命令形はない
買える買えろ ✕
遊べる遊べろ ✕
会える会えろ ✕
作れる作れろ ✕
飲める飲めろ ✕

上記のように、可能動詞を命令形にするとおかしな日本語になってしまいますよね。

このように、可能動詞には命令形がないという性質があります。

五段活用から作られる

可能動詞は五段活用から作られます。

そもそも、動詞の活用方法には、五段活用のほかにも代表的なものとして、上一段活用(かみいちだんかつよう)、下一段活用(しもいちだんかつよう)などがあります。

しかし、可能動詞が作られるのは五段活用からのみです。

ここで、おもな活用方法の種類について簡単な説明と例をご紹介します。

活用の種類特徴例文
五段活用語尾が「アイウエオ」と五段で意味が変化するもの使う・座る・回る
上一段活用語尾が「イ」だけで意味が変化するもの着る・起きる・生きる
下一段活用語尾が「エ」だけで意味が変化するもの寝る・慣れる・流れる

※ 使用する活用方法の種類は動詞によって異なります
※「下一段活用」については後ほど詳しくご説明いたします

上記のように、おもな活用方法だけでも3種類ある中で、可能動詞は五段活用の動詞からのみ作られるというのが、特徴の一つです。

次に、五段活用についてもう少し詳しく見ていきましょう。


五段活用とは?

五段活用は、語尾が「アイウエオ」の五段になることが特徴です。

以下、「会う」という動詞の例をご覧ください。

例)会う

活用の種類活用形
未然形 ー ない会わ(ア)ない
連用形 ー ます会い(イ)ます
終止形 ー 。(句点)会う(ウ)
連体形 ー とき会う(ウ)とき
仮定形 ー ば会え(エ)
命令形 ー 命令会え(エ)
未然形 ー う会お(オ)

上の表の活用形を見ると、上から順序よく「アイウエオ」と変化していますね。

このように、元の動詞の語尾(母音)が「アイウエオ」と五段に変化することを五段活用といいます。


五段活用の見分け方

動詞の活用の種類のうち、おもなものに「五段活用」「上一段活用」「下一段活用」という、3種類があります。この中から「五段活用」を見分ける方法をご紹介します。

五段活用を見分けるには、活用の種類のうち「未然形」に着目しましょう。

前セクション、「五段活用とは?」でご紹介した例文「会う」をみると、「未然形」の語尾は「ア」と「オ」ですね。

未然形の語尾が「ア」と「オ」になるのは、可能動詞だけです。

可能動詞は、五段活用の動詞からのみ作られるため、迷ったら「未然形」の語尾で判断しましょう。

すべて下一段活用である

可能動詞は、すべて下一段活用の動詞です。

どういうことか説明する前に、下一段活用についてご説明します!

五段活用は「アイウエオ」の5つを活用して動詞の意味を変化させるのに対して、下一段活用は「エ段」のみで変化させる方法です。

以下の例を見てみましょう。

例)寝る

活用の種類活用形
未然形ーない(エ)ない
連用形 ーます(エ)ます
終止形ー 句点。(エ)る。
連体形ーとき (エ)るとき
仮定形ーば(エ)れば
命令形ー命令(エ)
未然形ーう(エ)よう

上記のように、活用の形すべてに(エ)が入っているものが、下一段活用です。

また、ほかの活用方法と下一段活用を見分けるには、五段活用と同じように「未然形」に着目します。

未然形が「エ」になるものは、下一段活用のほかにありません。そのため、簡単に判断できます。

ここまでの説明を踏まえ、可能動詞はすべて下一段活用になるという性質を持つのが特徴です。

下一段活用の動詞には、「話せ(エ)る」「使え(エ)る」「泳げ(エ)る」などがあります!

助動詞 

助動詞には、以下の3つの性質があります。

  1. 他の語のあとに続く
  2. 活用がある
  3. 意味を添える働きをする

それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

他の語のあとに続く

助動詞は単体では意味が通じず、必ずほかの語のあとに続きます。

例えば、以下の赤文字の部分が助動詞です。

待たない

行きたがる

雨が降るらしい

このように、助動詞はほかの語に接続するという性質があります。

活用がある

名詞(例:りんご)や副詞※3(例:ずいぶん)とは違い、助動詞は、語尾の形が変わる(活用がある)という性質を持っています。

※3 副詞:動詞・名詞・形容詞などに付く修飾語。

助動詞の活用は可能動詞と同じ、6種類の活用形があります。

【助動詞:活用の種類】

  1. 未然形
  2. 連用形
  3. 終止形
  4. 連体形
  5. 仮定形
  6. 命令形

例として、「たがる(希望)」という助動詞を活用してみましょう。

例)行きたがる

行きたがらない(未然形)

行きたがります(連用形)

行きたがる(終止形)

行きたがるとき(連体形)

行きたがれば(仮定形)

このように助動詞は活用があり、文節をさまざまな意味に変化させるというのが特徴の一つです。

ちなみに、助動詞「たがる」に命令形はありません。

ワンポイント

助動詞には活用があるとお伝えしましたが、例外もあります。

「よう」は、活用しない助動詞(無変化型)です。

ちなみに、「よう」の活用の意味は、推量・意思・勧誘があります。

例)早く寝よう(意思)・一緒に食べよう(勧誘)

意味を添える働きをする

助動詞は、色々な語に意味を添える働きをします。

以下に、動詞「泳ぐ」の後ろに助動詞を付けた際の意味の変化を見てみましょう。

例)泳ぐ

泳がない(否定)

泳ぎたい(希望)

泳ぐようだ(推定)

このように、助動詞は、いろいろな語に意味を付け加える働きをするという性質があります。

可能動詞と助動詞の見分け方|3つの注意点

前セクションでは、可能動詞と助動詞の性質をご紹介しました。

本セクションでは、可能動詞と助動詞の見分け方についてご紹介します。

可能動詞は五段活用のみ

可能動詞は五段活用の動詞のみ、作ることが可能です。

五段活用可能動詞
配る配れる
歌う歌える
登る登れる

上記の表のように、五段活用の動詞は可能動詞にできます。

しかし、以下のような五段活用以外の動詞に可能動詞は存在しません。

動詞活用の種類
伸びる上一段活用
出る下一段活用
来るカ行変格活用※4

※4 カ行変格活用:「カキクケコ」のうち、活用は「キクコ」のみ。「カケ」は使わない。|「来る」のみ。

動詞+助動詞「られる」は可能動詞ではない

動詞+助動詞「られる」は、可能動詞ではないので注意しましょう。

よく間違いやすいのが、上記の組み合わせですね。

「見られる」を例に、見てみましょう。

例)見られる

元の動詞:見る

見られる=見る(動詞)+られる(助動詞)

動詞の「見る」は上一段活用のため、「見られる」は可能動詞ではないと分かります。

「見る」に「ない」を付けると「見(イ)ない」。語尾が「イ」になるのは、上一段活用でしたね!

ワンポイント

「走れる」は、動詞「走る」+助動詞「られる」と判断されがちですが、実は可能動詞です。

理由は、「走れる」は、ラ行五段活用※5という活用の種類にあたるからです。

※5 ラ行五段活用:活用語尾が「ラリルレロ」と五段に変化する活用法

「走る」に「ない」を付けると「走ら(ア)ない」となるため、五段活用と判断できますね。

ら抜き言葉に注意する

ら抜き言葉は、会話ではよく耳にしますが、ビジネスや文章を書く場面では間違いとされています。

参照:文化庁|新しい時代に応じた国語施策について(審議経過報告)

ら抜き言葉とは、動詞+助動詞「られる」で作られた言葉から、本来あるべき「ら」が抜けた言葉です。

以下に、「考えられる」を例に見てみましょう。

例)考えられる

◯ 考えられる=考える(動詞)+られる(助動詞)

✕ 考えれる=ら抜き言葉

このようなら抜き言葉は可能動詞と間違いやすいのですが、見分ける方法として、元の動詞が五段活用かどうかで判断します。

ちなみに、「考える」は「エ」だけで活用するため下一段活用です。

可能動詞・助動詞を見分けよう!練習問題

それでは、練習問題で可能動詞と助動詞についておさらいしてみましょう。

練習問題①

【問題1.】次の文章より可能動詞を選んでください。

① 上手に踊れる。

② 瓶のフタを開けられる。

③ 山に登る。

いかがでしたか?

次に答え合わせをしましょう。

【答え】

可能動詞→1.踊れる

2番の「瓶のフタを開けられる」は少し紛らわしかったかもしれません。

それでは解説します。

【解説】

1.踊れる→踊る(五段活用の動詞)→踊れる(可能動詞)

2.開けられる→開ける(下一段活用の動詞)→開けられる(可能の助動詞)

3.登る→登る(五段活用の動詞)

可能動詞を作れるのは、五段活用の動詞のみと覚えておきましょう。

練習問題②

【問題2.】次の五段活用の動詞を可能動詞に変換してください。

①使う

②選ぶ

③知る

④立つ

⑤貸す

いかがでしたか?

次に答え合わせをしましょう。

【答え】

①使える

②選べる

③知れる

④立てる

⑤貸せる

それでは解説します。

【解説】

可能動詞は、以下のように「五段活用動詞の未然形」+「助動詞(る・れる)」が一つの動詞に変化したものです。

1.使う→「使わ(未然形)」+「助動詞(る・れる)」=使える(可能動詞)

2.選ぶ→「選ば(未然形)」+「助動詞(る・れる)」=選べる(可能動詞)

3.知る→「知ら(未然形)」+「助動詞(る・れる)」=知れる(可能動詞)

4.立つ→「立た(未然形)」+「助動詞(る・れる)」=立てる(可能動詞)

5.貸す→「貸さ(未然形)」+「助動詞(る・れる)」=貸せる(可能動詞)

練習問題③

【問題3.】次の文章の赤文字の部分は助動詞です。それぞれどんな意味があるのか、下のア~オの中から選んでください。

① 太陽のように明るい。

②この花の蕾は今にも開きそうだ

③好きなことなので続けられる

④明日は晴れと思われる

⑤励ましの言葉をかけられる

ア 受け身

イ 可能

ウ 自発

エ 様態

オ 例示

いかがでしたか?

次に答え合わせをしましょう。

【答え】

①オー例示

②エー様態

③イー可能

④ウー自発

⑤アー受け身

それでは解説します。

【解説】

1.太陽のように(例示)

2.開きそうだ(様態)

3.続けられる(可能)

4.思われる(自発)

5.かけられる(受け身)

このように助動詞は、色々な語に付いてさまざま意味をもたせる役割があります。

例えば、「れる・られる」という助動詞だけでも、受け身・可能・自発・尊敬と4つの意味があります。

それぞれの助動詞の意味は文章の内容から判断しましょう。

ワンポイント

ちなみに、「に」の活用について聞かれることがあるため、簡単に説明します。

「に」は形容動詞(例:静かだ→静かに)の活用語尾、また、副詞の一部(例:常に)などに付く語です。

例文1の「太陽のように明るい」の「に」は、助動詞の活用語尾で、「ようだ」「そうだ」(連用形)の一部として用います。

練習問題④

【問題4.】次の可能の例文のうち“ら抜き言葉”はどれでしょう。

①この勉強法なら続けれる。

②遠くまで飛ぶ紙飛行機を作れる。

③特別なサービスを受けれる。

④自転車に乗れる。

⑤一人でおばあちゃんの家に来れた。

いかがでしたか?

次に答え合わせをしましょう。

【答え】

①続けれる

③受けれる

⑤来れた

「続けれる」「受けれる」「来れた」は、どれも“ら抜き言葉”です。

それでは解説とともに、正しい表現を確認しましょう。

【解説】

1.①続けれる→元の動詞「続ける」は下一段活用のため、「続けられる」が正しい表現。

2.③受けれる→元の動詞「受ける」は下一段活用のため、「受けられる」が正しい表現。

3.⑤来れた→元の動詞「来る」はカ行変格活用のため、「来られた」が正しい表現。

ちなみに、②作れる(作る)・④乗れる(乗る)の元の動詞は五段活用のため、適切な表現(可能動詞)です。

五段活用以外の動詞を可能の意味にする際は、必ず「られる」を使うと覚えておきましょう。

練習問題⑤

【問題5.】以下の助動詞を使った文章のうち、正しい表現はどれでしょう?

①夜はぐっすり寝れる。

②社長は間もなく来られる。

③大切に育てられる。

いかがでしたか?

次に答え合わせをしましょう。

【答え】

②間もなく来られる。(尊敬)

③育てられる。(受け身)

それでは解説します。

【解説】

②の「来る」はカ行変格活用、③の「育てる」は下一段活用の動詞のため、それぞれ正しい表現です。

ちなみに、「来られる」も「育てられる」も同じ助動詞(られる)が使われていますが、意味はそれぞれ異なりますね。

また、①の寝れるは“ら抜き言葉”です。

「寝る」は下一段活用の動詞のため、正しくは「寝られる」と表現します。

まとめ:可能動詞と助動詞をしっかり見分けて正しく使用しよう!

本記事では、可能動詞と助動詞の見分け方をテーマに、

  • 可能動詞とは?
  • 助動詞とは?
  • 可能動詞と助動詞の違い
  • 可能動詞と助動詞の性質
  • 可能動詞と助動詞を見分ける際の3つの注意点

などをお伝えしました。

可能動詞と助動詞の違いを見分け正しく使用できれば、人に誤解を与えない、また読みやすい文章を書けるようになるでしょう。

本記事でお伝えした内容が、正しい日本語を書く際のお役に立てれば幸いです。

「可能動詞 助動詞」に関するよくある質問

可能動詞と助動詞の違いについて、さまざまな視点からお伝えしてきましたが、知れば知るほど、さらなるギモンもでてくるのではないでしょうか。

ここでは、可能動詞や助動詞について学ぶ際に出てくるギモンや質問にお答えします。

Q1. 国語の文法で活用とはなんですか?

単語の形が変化することをいいます。

例えば、「座る」という言葉に「ない」を付けると、「座るない」ではなく『座らない』
「れば」を付けると「座れば」となります。

このように、元の形を変化させることを「活用」するといいます。

Q2. 国語の可能動詞と補助動詞の違いを教えてください。

可能動詞と補助動詞は、どちらも動詞という言葉がついているため紛らわしいですが、下記のようにそれぞれ意味が異なります。

可能動詞:動詞を(~できる)という可能の形にしたもの。|例)運べる

補助動詞:動詞の本来の意味が薄れ、直前の動詞に意味を添えるもの。|例)守ぬく

Q3. 現代文では五段活用といいますが、なぜ古典では四段活用なんですか?

簡単にいうと、四段活用には「仮定形」がないためです。

  • 五段活用(現代文)→未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令
  • 四段活用(古典)→未然形・連用形・連体形・未然形・命令

上記のように、現代文で「仮定形」を加え、四段活用から五段活用となりました。

Q4. 補助動詞と助動詞の違いはなんですか?

こちらも名前は似ていますが…役割が以下のように異なります。

補助動詞:本来の動詞の意味が薄れて直前の動詞を補う働きをする

例)ネイティブと英語で話してみる。→補助動詞(本来の動詞:見る)

助動詞:動詞そのものに意味を添える働きをします。

例)明日も暑いと思われる。→助動詞(働き:予想・想像)

Q5. 動詞の種類のうち、自動詞・他動詞の見分け方を教えてください。

例) 私は朝6時に起きる。→起きる(自動詞)

例) 私は朝6時に妹を起こす。→起こす(他動詞)

上記例文のように、動詞の前に(~を)が付く場合は他動詞、付かない場合は自動詞です。

例外パターン

私は山を登る→登る(自動詞):(~を)に場所が入る場合は自動詞

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アフィリエイトから始めたライター歴は8年あまり。コピーライターとしての実績は、行動心理学を活かしたSEO記事、画像選定、WordPress入稿(クラシックエディタ・ブロックエディタ|文字装飾)etc.
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