コピーライターに憧れている。
けれど自分にはセンスがない…
あなたはこのように悩んだことはありませんか?
事実、生まれ持ったセンスの有無は、多くの初心者ライターがぶつかる壁の一つです。
しかし、コピーライターの”センス”とは、あくまでも経験を通して作られていくもの。
決して先天的なものではありません!
本記事では、そんなコピーライターになるためのセンスの正体と、具体的なセンスの作りかたについて解説します。
コピーライターにおけるセンスとは?
あなたはコピーライターにおける”センス”について、一体どのようなものだと考えますか?
生まれもった才能?
なんとなくの感覚?
天からのひらめき?
あまり知られていないのですが、実はコレ、厳密に言うとすべて間違いなのです。
往々にして”生まれ持ったもの”として捉えられがちなコピーライターにおけるセンスですが、これは決して先天的な感覚だけに依存するようなものではありません。
コピーライターの持つ”センス”の正体とはずばり、
「 ロジック ✕ 経験値 」
この掛け算から生まれるものなのです。
より噛み砕いて言うと、
「論理的に考える力をベースに、コピーライターとしての経験を重ねる」
ということになります。
つまり、コピーライターとしてのセンスを磨きたいと望むのであれば、行うべきことは、一つ一つのライティングに対して真剣に取り組み続けるだけ。
そして、そのプロセスで養われる体験こそが、”センスの正体”というわけなのです!
コピーライターにセンスは必要なのか?
結論から言えば、コピーライターにセンスは必要です。
ただし、それは先述の通り、生まれ持った感覚(センス)を指すものではなく、ロジック×経験値ではじき出される”後天的なセンス”です。
この、後天的に身についたセンスを文章内に差し込むことで文章のクオリティは大きく飛躍し、またコピーライターとしての価値も上げることができます。
では、そんな後天的センスを取り入れることで、文章はどのように変化していくのでしょうか?
ここから具体的な例を交えて確認していきましょう。
ポイントその1【語彙力】
ライティングでは、ことばのチョイスがとても重要になります。
そもそも日常生活においても、単語ひとつどころか文字ひとつでさえその選択を誤れば、文章が成立しなくなったり、文章全体の意図が変わってしまうことは多々ありますよね。
本来、他者に対してことばだけでメッセージを100%正確に伝えるというのは、それほど難しいことなのです。
とりわけ、ことばを扱うコピーライティングの世界では、ライターが持つ言語化能力はシビアにジャッジされます。
と同時に、伝えたいメッセージを齟齬なく正確に伝えられるか否かという点において、コピーライターとしての真価が問われるといっても過言ではありません。
即ち、さまざまなことばを知っていることは、それだけで大きなアドバンテージになるのです。
例として「きれいな花」ということばの印象が、語彙によってどう変化するかを見てみましょう。
きれいな花 | 可憐な花 |
色鮮やかな花 | |
咲き乱れた花 |
それぞれのことばを目にする度に、あなたが思い浮かべた「きれいな花」のイメージは、おそらくかなり変化したのではないでしょうか?
このように、一口に「きれい」といってもその捉え方は様々であり、花の咲く様子や花を見た人の主観によって「きれい」の意味合いは変わってきます。
そうした中で、読み手にブレのない正確なイメージを持たせるためには、書き手がその花をきれいだと感じる心象に限りなく近いことばを当てはめなければなりません。
また、臨場感のある語彙は、読み手に強いインパクトを与えることができます。
先の例の場合、漠然とした「きれい」よりも「可憐」「色あざやか」「咲き乱れた」などといった一点を突くことばを使うことによって、読み手はその美しさを頭の中で体現しやすいため、受ける印象も強くなります。
このようにして目を引くことば、もしくは面白い言い回しが使えると、読み手に差異なく意図が伝えられるとともに、いわゆるハイセンスな文章として評価を得ることができるのです。
ポイントその2【表現力】
前項でお伝えしたように、ライティングのフィールド上では語彙力があるだけでも充分有利な状況に立つことができます。
しかし、ただ道具を集めただけではなにも作れないのと同じように、ただのことば集めに終始しては意味がありません。
大切なのは、そのことばをどう使うか。
そこで必要とされるのが「表現力」なのです。
それこそ「表現力=先天的なセンス」といった印象を持たれがちですが、冒頭でお伝えしたように、これもまたあとからいくらでも身につけることができます。
とは言え、ざっくばらんに表現力と一括りにしては、いまいちピンと来ない方もいらっしゃるでしょう。
表現力の後天的センスに対する理解を明確にするために、いくつかの例を紹介します。
〈例① 倒置法〉
「どこまでも線路は続く」
この文章を倒置法で表現すると、
「線路は続く、どこまでも」
となります。
前者よりも後者の方が、果てしなく続く線路の光景をイメージしやすく、印象に残りますよね。
また、後者の方が語感も良いので、より魅力的に感じます。
〈例② 余韻〉
何気なく交わした会話から、友人と弾丸旅行をすることになった。 計画が不十分だったため、トラブルばかりの旅になってしまった。 |
この文章に余韻を加えてみましょう。
何気なく交わした会話から、友人と弾丸旅行をすることになった。 ちゃんと計画を立てていれば、あんなことにはならなかったのに… |
前者と後者を比較したときに「続きが気になる」と感じるのは後者ではないでしょうか?
前者は事実を連ねただけの文章で、単調な印象ですよね。
一方、後者のように文章の最後に含みを持たせると、見え隠れする不穏さが読み手の好奇心を掻き立てます。
そうして想像力を働かせながら読了した読み手は「なんだか深みのあるストーリーを読んだような感覚」を得るのです。
このように同じ内容であっても表現方法を変えることによって、文章の印象を大きく変化させられ、その結果「センスが良い!」と言われる文章をつくることができます。
ポイントその3【発想力】
斬新な発想や奇抜なアイデアを目にしたときもまた、抜きんでたセンスを感じますよね。
一般的に、これまでにない新たな発想を生み出す”才覚”にセンスが認められがちですが、実はそうではありません。
そこには発想が生まれる仕掛けが、ちゃんとあるのです。
まず前提として、基本的に0→1で生まれるアイデアなどは存在しません。
ジャンルを問わず、曲でも絵でもダンスでも映画でも、おもに今までに見聞きしたものの組み合わせで新しいものが生まれます。
有名なものでいうと、人気漫画「デスノート」もまさにその最たる例のひとつと言えるでしょう。
- 「嫌いな人の名前を書いて呪う」という昔からある万国共通の呪術
- この手紙の内容を〇時間以内に◯人に広めないとあなたは不幸になる…
といった内容のいわゆる「不幸の手紙」 - 童話『かぐや姫』や人気漫画『ドラえもん』などに共通する、異世界の生き物との共生
- 人類の歴史の中で度々起こる優生思想をもった人物による破壊と支配
- サスペンスという人気ジャンル
などなど…
ご覧のように「デスノート」は完全なる無から生み出されたものではありません。
もちろん、決して別の作品を模倣したなどというわけではありませんが、昔からあるストーリー展開やネタをオマージュしたものに、掛け合わせやアレンジを加えることでつくられているのです。
このように、ネタ元や鉄板のストーリー構成などの組み合わせ次第で、だれであろうといくらでも”新たな発想”をつくりだすことができます。
となると、発想力というセンスを会得するために必要なことは何であるのか…
繰り返しになりますが、その答えはやはり「経験」なのです。
あなたがコピーライターの経験を重ねれば重ねるほど、発想を生むためのアーカイブが蓄積されていきます。
こうして蓄えたアーカイブを組み合わせたりアレンジすることで発想力は生まれ、一般的に認められる「斬新なアイデアのハイセンスな文章」を書けるようになるのです。
以上のように、「先天的なすごいセンス」と思われているものでも「 ロジック ✕ 経験値 」によって、後天的に養われるということがおわかりいただけたことでしょう。
センスがあるからコピーライターになれるのではなく、ライティングのロジックに基づいたアンテナを張り続けることでセンスは身についていくもの。
そのため、コピーライターになる前からのセンスの有無など、気にする必要は一切ないのです!
とは言え、コピーライターとして向いているか否か、職業適正としてある程度の素地は見極めておくべきでしょう。
そこで次のセクションでは、コピーライターに向いてる人と向いていない人についてお話します。
コピーライターに向いている人・向いていない人の特徴とは?
いくらコピーライターのセンスが後天的に身につけられるとはいえ、コピーライターにも向き不向きがあることは事実です。
コピーライターのセンスとは経験を通して養われるものなので、コピーライターに不向きな人は、この経験を積んでいくことも難しいでしょう。
即ち、経験が積めない=センスは身につかないということになります。
そのためここからは、コピーライターに向いている人・向いていない人の特徴をご紹介します。
自身に「センスを身につけるためのセンスがあるのか」を確認してみましょう。
向いている人の特徴① 文章を書くのが好き
まず一番にお伝えしたいのは、「文章に魅力を感じるか感じないか」の境界線です。
コピーライターはことばを使った職業であるため、当然と言えば当然かもしれません…
ただ、ここでぜひ知っておいていただきたい重要なポイントがあるのです。
お伝えしたいのは、コピーライターとしての成功を左右するもの。
それは『継続』です。
前述した通りコピーライターのセンスは「 ロジック ✕ 経験値 」によって作られます。
つまり、継続が全てといっても過言ではないのです。
「文章を書くことが好きだから乗り越えられるし、続けられる」
もっとも大切なことだからこそ、あえてお伝えさせていただきました。
向いている人の特徴② 蓄積された人生経験がある
コピーライターのセンスを作る「 ロジック ✕ 経験値 」
実のところ、この経験値というのは、コピーライターとしての経験値だけを指しているわけではありません。
必要とされるのは、人生の経験値でもあるのです。
その理由は、誰のために文章を書くのか?というコピーライティングの目的にあります。
実情として、世の中にはコピーライティングの目的を自己表現と捉える方が少なくないのですが、これは誤りです。
そもそもコピーライターは「世間」という広大なフィールドに存在する、ざっくばらんな「一般」の人たちのために文章を書く職業です。
つまり、一括りにできない不特定多数の中からメッセージを届けたい人をすくい上げる、あるいは多くの人の心を掴むような文章を書かなければいけません。
言い換えれば、ライティングの目的地である読み手が生身の人間である以上、そこには必ず読み手の感情が存在しているのです。
それゆえに、論理的な構成やアプローチだけでなく、読み手の様々な境遇を理解し、寄り添うこともコピーライティングの基本となります。
たとえば、昨今世間を賑わせている文章生成AIを思い浮かべてみてください。
AIの書く文章と感情の機微を知っている人間が書いた文章、どちらに惹き込まれるか…
答えは明白ですよね。
他者のための文章を書くコピーライターという仕事に必要な人材とは、さまざまな感情を知り、多角的な目線で考えることができる人でもあるのです。
そういった意味でこれまでに良いことも悪いことも味わい、いろいろな経験を蓄えられている方は、コピーライターに向いていると言えるでしょう。
向いている人の特徴③ 探求心がある
コピーライティングは、ただ文章を書けば良いわけではありません。
実は、かなりのリサーチ力が求められるのです。
ライティングの内容は、あなたが知っていることだけでなく、全くの未知の分野がテーマになることもあります。
知らない世界をリサーチするのには、当然それなりの時間と労力を要します…
それを「面倒くさい」と思うか、「新しいことを知れてラッキー」と思えるかの違いは、だいぶ大きいです。
「お金をもらいながら、いろんな知識を身につけられるなんて一石二鳥!」
こう考えられる方は、コピーライターになるために生まれてきたのでは?と言えるほど絶対的なポテンシャルを秘めています。
そのような方は、迷わず進むことをオススメします。
向いていない人の特徴① 文章を書くのが嫌い
文章を書くのが嫌いな人がコピーライターを目指すのは、非常に厳しい道のりになるでしょう。
コピーライターは、オンラインですべてが完結し得る職業です。
しかも、資格は必要なく、日本語が使えれば誰でもコピーライターの肩書きを名乗ることができます。
そのため、副業やフリーランスとして収入を得たい方に大変人気があるのですが、現実はそこまで安直ではありません。
「文章を書くのは嫌いだけど、家で仕事できるし簡単になれるならやってみよう」
こう思っている方は、残念ながら早々に諦めることになります。
文章を書くのが嫌いという要素は、コピーライターのたくさんあるメリットをはるかに上回るデメリットです。
向いていない人の特徴② 単純作業、流れ作業が好き
機械的な働き方を理想に掲げる方に、コピーライターはオススメできません。
コピーライターのセンスをつくるもののひとつは「論理的思考力」。
建築士が家の設計図をつくる際、ロジックで考えるのと同じように、コピーライターも感覚ではなくロジカルに文章を設計していきます。
さらに受注する案件は、ジャンルも様々ですし、継続案件でない場合は一緒に仕事をする相手やチームが毎回変わります。
その度にクライアントの意向や、やり方に沿ったライティングをまた1から考え直す、これの繰り返しです。
「考えることが苦手で、無心に没頭できる単純作業が好き」
「毎日決まったことだけをこなす流れ作業に徹したい」
このような理想をお持ちの方にとって、真逆の性質を持っているコピーライターは不向きだと言えます。
向いていない人の特徴③ 自分以外への関心が皆無
コピーライターが文章を書くとき一番最初にすることは、ターゲットの深層心理の把握です。
コピーライターのターゲットは不特定多数の見えない相手であることは、もうすでに、充分おわかりいただけていることでしょう。
そのため、ライター自身が能動的に情報や情勢を把握する必要があります。
また、社会のトレンドや世論を抑えておくことも重要です。
なぜならば、エンターテイメントを認知していると、コピーライターの仕事の幅が広がるからです。
そういった視点でも、やはり社会に関心を持つことはコピーライターの大前提と言えます。
以上、コピーライターに向いている人と向いていない人の特徴をそれぞれ3つずつ挙げました。
いかがだったでしょうか?
より具体的なコピーライターのイメージを持つことができれば、あなたが次に取るべき行動も見えてくるかもしれません。
コピーライター・コピーライティングのセンスを磨く方法《3選》
ここまで、コピーライターに必要なセンスとは
- 語彙力
- 表現力
- 発想力
この3つであり、さらにこれらは経験によって後天的に習得できることをお伝えしてきました。
しかし、何事も経験を重ねていくには、膨大な時間と労力を伴うことも事実。
とはいえ、本音を言えば、どこにたどりつくかもわからない道を闇雲に走り続けるよりも、無駄な時間と労力を省いた効率的な近道を選びたいですよね…
というわけで!
ここまで読んでくださった真摯なあなたに、とっておきのセンスの磨き方3選をご紹介します。
ポイントを抑えた経験を積んで、手っ取り早くセンスを手に入れましょう!
センスを磨く方法その① 『書籍』を読む
センスを身につけるためには、やはり文章を読むことが第一でしょう。
ひとつ注意したいのは、読み物が書籍であること。
というのも、ワードセンスの肝のひとつが『正しい日本語』だからです。
ただ残念ながら、インターネット上での文章には誤った解釈や表記のことばが多く見られます。
その点、書籍は世に出るまでに校正という精査を経ているため、正しい日本語が記されています。
また、大切なのは書籍の内容ではなく、そこに書かれている日本語。
読む上でのジャンルは問いません。
あなたが読みたい書籍を、自由に選んでください。
読んでいくなかで、
- 知らないことば(流行りの造語も含める)
- 知っていたけど、誤った解釈をしていたことば
- 知っていたけど、曖昧な解釈をしていたことば
これらに気が付いたら、その都度積極的に調べてみましょう。
繰り返すうちにあなたは、ことばとことばの意味どちらの知識も自分自身の語彙力としてストックしていくことができます。
このように、書籍を読むことで、
◆正しい日本語の知識
◆難解な日本語をわかりやすく言い換えるスキル
この2つの意味を持つ「語彙力」というワードセンスのベースをつくることができるのです。
センスを磨く方法その② 『X(旧 Twitter)』を活用する
X(旧 Twitter)を使った自己発信によって、表現力を磨くことができます。
Xとは「ことばによる投稿(=ポスト)ができるSNSのひとつ」です。
もしかすると写真、画像、動画を主軸としたインスタグラムを使う方のほうが、今や多いかもしれません…
ですが、コピーライターのセンスを磨きたいならば、ことばに重きを置いたXを活用してみましょう。
X(旧 Twitter)の活用をオススメできる理由としては二つ。
一つは、基本の投稿文字数が140字に制限されているから。
140文字というと、冗長な文章どころか一文字単位で意識しなければいけないので、上手くコンパクトにまとめた構成が絶対的に必要になるのです。
スレッド機能や有料アカウントを使えば文字数を増やすことはできますが、よほど興味を惹かれない限り、読み手は続きを読もうとはしません。
それに文字数を多くしようとすると、文章にメリハリが無くなってしまいます。
という理由から、センスを磨くためにXを活用する際は、あえて140字にこだわってみましょう。
オススメ理由の2つめは、あなたの140字に対する世間の反応です。
まず、「いいね」のクリック数であなたのツイートがどれだけの人の心に刺さったかがわかります。
また、もらった「コメント」を読めば、メッセージがきちんと伝わっているかの確認もできます。
自己発信と世間の反応を分析することで、次のより良い140字につなげましょう。
この繰り返しによって、コピ―ライターのセンスはぐんと磨かれていくはずです。
実際にやってみると、面白い発見がたくさんありますよ。
あまり身構えずに、ツイートでことば遊びを楽しみながら表現力のセンスを身につけましょう。
センスを磨く方法その③ 良いコピーライティングを真似る
良いコピーライティングを真似ることで、プロのライターが持つ技術を会得することができます。
自身の力のみで0から考えるのではなく、良い文章を模倣しながらさまざまなコツやノウハウを吸収することで技術力が向上し、同時に自身の発想力も養うことができるのです。
たとえばですが、あなたは今まで作ったことのない料理をつくるとき、どのように進めるでしょうか?
料理本、料理系YouTubeチャンネル、ネット記事、クックパッド…
多種多様な媒体があれど、いずれにせよきっとレシピを見ながらつくりますよね?
調理過程や盛り付けのサンプルなど、完成されたレシピを真似ることで、あなたはその献立のコツを習得できるようになります。
そして、そのコツを自分のものにできれば、以降はレシピを見ずとも再現できるようになり、さらには独自にアレンジしたオリジナルメニューをつくることだってできるようになるでしょう。
まさにこのプロセスが、コピーライティングで模倣をすることと同義なのです!
また、真似るべき良い文章に、決まりはありません。
あなたが「わかりやすいな」とか「読んでいて楽しいな」と感じる文章をピックアップして、それぞれの文章構成や良さの秘訣を分析してみてください。
「説得力のある文章構成とは…?」
とか
「この文章が単調にならない秘訣はどこにある?」
などのように、なぜこの文章に魅力があるのか?という視点を持ちながら良い文章にたくさん触れると、一定の共通項に気付くことができるようになります。
そうすれば、あなたはセンスを手に入れたも同然です。
あなたが次にすることは、自分自身のライティングの目的に沿って、あなたが見つけ出した良い文章のテンプレートやコツをあてはめていくだけ。
最終的には良い文章を真似て分析することは、先述した発想力が生まれる仕掛けとつながっていきます。
以上、ここまでセンスを磨く方法3選をご紹介しました。
コピーライターを目指すあなたにとって有意義な内容であったのならば、筆者はうれしく思います。
おわりに
本記事ではコピーライターのセンスについてお伝えしてきました。
正直なところ、かつて私もコピーライターに「ハイセンスな感覚を持った選ばれた人」という印象を、強く持っていました。
「私には特別なセンスも才能もないし…」
と行動に移す根拠や確信を持てずに、何年も憧れと諦めの狭間を漂っていたのです。
そんな私の背中を押したのは、
「コピーライターのセンスは、つくれる」
という事実でした。
コピーライターのセンスの正体を理解していただけたのなら、きっとあなたも大丈夫!
思いきってコピーライターへの一歩を踏み出してみてください。
「何歳になっても自分に挑戦する、泥臭い母の姿を子供に見せたい」
たどり着いた育児論を貫くべく、全くの未経験からライターに転身。