近年の在宅ワーク普及に伴い、自由な働き方が意識されるようになりました。
自宅やカフェなど場所や時間を選ばずに自分のペースで働けるWeb職の中でも、Webライターは人気の職種のひとつです。
しかし、いざWebライターをはじめてみようと思っても
「未経験からでも稼げるものなの?」
「どうやって始めたらいいの?」
と興味はあるけれど、知識不足でなかなか踏み出せずにいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では
- 未経験からWebライターになる方法を知りたい
- まずは副業で5万円稼げるようになりたい
- Webライターにはどんなスキルが必要か知りたい
という方向けに未経験からWebライターとして、5万円達成するために必要なスキルとポイントを解説していきます。
筆者が5万円を達成するまでのリアルな体験談もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
Webライターの基本知識
「Webライター」と聞いて、どのような仕事をイメージされているでしょうか。
ネットの記事を書く人!
ブログで収入を得ている人
このようなイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
このイメージはすべて正解で、Webライターはインターネット上に掲載するための文章を書く仕事です。
まずWebライターの始め方を知る前に、Webライターの仕事内容から解説していきます。
Webライターの仕事内容とは?
Webライターは総称であり、インターネット上の文章を書くといっても範囲は非常に広く、具体的にはSEOライターやコピーライターなどに分類されています。
- ブログ記事の作成
- コラム記事の執筆
- SEOを意識した記事の作成
- インタビュー取材記事の執筆
- ネット広告などのキャッチコピー作成
- メルマガなどセールスレターの作成
- SNSの執筆代行
納品するものが「文章」であることは共通ですが、限られた文字数の中でコピーを考えるものから長文で記事を執筆するものまで多岐に渡り、仕事内容によって目的が異なります。
たとえば、SEO記事であれば検索エンジンで上位に表示させること、SNSの執筆代行であれば読者の興味を惹くことが目的です。
※SEO:Google、Yahoo!、Bingといった検索エンジンで検索した際に記事を上位に表示させようとする施策
Webライターの魅力とは
Webライターの始め方を知る前に、Webライターの魅力についても知っておきましょう。
- 文章力が身につく
- 初期投資が少ない
- 資格が必要ない
- レベルに合わせた仕事がある
- 時間や場所を選ばない
「書くこと」が仕事なので文章力が身につくというのはもちろん、何より始めやすいことが魅力です。
すでにパソコンがあれば初期投資もなく、資格も必要ありませんのですぐにライター活動が開始できます。
長い文章を書ける気がしない・・・
専門的な話は難しそう
というイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、最初のうちは使用したことのある商品の紹介文を書くなどレベルに合わせて簡単な仕事も選べます。
また、Webライターに興味がある多くの方が一番魅力的に感じるのは時間や場所を選ばずに働けることです。
休日や帰宅後の空いている時間で作業ができることから副業でも始めやすい他、家事や育児に忙しく時間の縛りのある仕事に出づらい主婦の方にも大変人気です。
Webライターの収入・報酬について
Webライターの収入は「書く量」や「書く内容」によって大きく変わります。
とくに会社員のように毎月決まった給与が支払われる雇用制ではなく、業務委託が一般的です。
業務委託とは「成果報酬型」で、具体的に依頼された仕事内容を完了した成果に応じて報酬が発生します。
報酬形態は大きく3パターンで、記事制作においては文字単価制が多く採用されており、「文字単価1円」が最初の目標とされています。
文字単価 | 書いた文字数×文字単価が報酬 |
記事単価 | 書いた記事の数が報酬 |
案件単価 | 文字数や作業時間関係なく案件で固定報酬 |
とくに専門性が高い分野は単価が高く設定されている傾向が強く、文字単価が5円・・・10円のケースもあります。
5万円を稼ごうと思った場合、文字単価1円の場合は5万文字書かなくてはいけませんが、文字単価5円になれば、単純に5分の1の1万文字で同じ金額を稼ぐことが可能です。
Webライターの始め方【初心者・未経験者ガイド】
Webライターの仕事がどのようなものかはわかったけれど、どうしたらWebライターになれるの?
気になる方も多くいらっしゃると思いますので、初心者、未経験者向けにWebライターの始め方をまとめましたので見ていきましょう。
STEP① 作業環境を用意する
まずはWebライターに必要な作業環境を用意しましょう。
Webライターとして最低限必要なものはたったの2つ。
- インターネット環境
- パソコン
Webライターの仕事は基本的にインターネットですべてが完結します。
クライアントとのやり取りはメールやチャットツールを使用し、打ち合わせがある場合でもWeb会議システムが使われます。
また、執筆内容や競合について調べる時にウェブサイトは重要な情報源となりますので、インターネット環境は基本です。
パソコンについてはWindowsでもMacでも問題はありませんし、動画編集やWebデザインのようにスペックが高いものを用意する必要もありません。
インターネット環境下で使用できるパソコンがあればWebライターとしてすぐに活動することが可能です。
しかし、Wordファイルで納品を求めるクライアントも多いため、マイクロソフト社のOfficeは利用できるようにしておくと良いでしょう。
Webライターはスマホでも始められるのか?
文字を打つだけならスマホだけでも始められるんじゃ・・・
結論、執筆自体は可能ですがおすすめしません!!!
小さい画面での作業になるため、効率が悪いのが一番の理由で、パソコンを使用したほうが執筆スピードがまったく違います。
また、WordPressへ直接入稿する納品形式もあり、スマホでは対応できない作業もあるためです。
※WordPress:専門的なプログラミング知識がなくても、直感的にウェブサイトを作成できるサービス。記事の執筆をWordPressに直接行う案件も多い。
ただし、スキマ時間の有効活用にスマホの併用はおすすめです。
- 競合リサーチ
- 記事構成
- 作成記事の手直し(推敲)
- 案件探し
執筆前のリサーチや記事の構成、手直しは画面の切り替えが少ないため、スマホでも十分に対応できます。
移動中などのスキマ時間と作業場で行う作業をうまく使い分けることで効率化も図れるでしょう。
STEP② ライティングの勉強をする
次にライティングの基本を勉強しましょう。
仕事でいつもプレゼン資料作っているから大丈夫!
好きなことならいくらでも書ける!!
と普段から書くことに慣れていたり、抵抗がない方でも、いざ書いてみると日本語の意味を間違って使用していることも多く、難しいものです。
主な勉強方法としては4つ。
- 本を読む
- ウェブサイトを見る
- YouTubeを見る
- スクールに通う
今は有料無料問わずさまざまな教材があるので、最低限基礎は勉強してから書き始めるのがおすすめです。
最近は本サイトを運営しているOnline ApC Academyのように Webライターになるためのスクールも増えているので、最短で結果を出したいと考えている方はぜひ検討してみましょう。
STEP③ クラウドソーシングサイトに登録する
勉強をしてみて書けそうかなという段階まで来たらクラウドソーシングに登録しましょう。
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人(発注者)と仕事を請けたい人(受注者)をマッチングさせるサービスです。
とくに
- ランサーズ
- クラウドワーク
の2つはクラウドソーシングの中でも案件の数が多いため、未経験、初心者のうちは両方登録して併用したほうが仕事も受注しやすくなります。
登録が完了したらプロフィールもしっかりと入力しておきましょう。
まだ、実績がない初心者、未経験者がクライアントにアピールできるのがプロフィールです。
プロフィールは案件に応募した際に、発注側が採用基準として見るページとなります。
過去の執筆記事や経験がなくても、
- 属性(会社員、学生、主婦、フリーター)
- 職歴や資格、スキル
- 得意なジャンル
- 趣味や関心事
- 意気込み
自分の人柄や持っている知識やスキルをしっかりアピールして、
この人になら任せられるかな・・・
と思ってもらえるように作り込むことが重要です。
STEP④ 案件に応募する
プロフィールが完成したらいよいよライター案件に応募していきましょう。
応募の際に重要になるのは提案文です。
クライアントへ応募理由や自分の知識やスキルを直接伝えられる場となります。
未経験、初心者のうちは「未経験可」「初心者OK」など記載されているものが良いでしょう。
とくにマニュアルがしっかりと用意されている案件は、記事制作のノウハウも蓄積されていきますのでおすすめです。
ただし、Webライターの案件は倍率が高いため、数多くの案件に応募し、断られたクライアントであっても挫けずに応募し続ける意気込みが大切です。
Webライターに求められる能力・スキル
始め方はわかったけれど、Webライターとして仕事を続けていくにはどのようなスキルを身につければ良いか気になる方もいるでしょう。
たしかに簡単なライティング案件をこなしていくだけなら、文章が書けるだけでも続けることは可能です。
しかし、Webライターとして単価を上げたい、長く続けられる仕事にしたいと考えるのであれば、スキル習得は必須となります。
ここでは、Webライターに求められる能力・スキルについてご紹介していきます。
自己管理能力
Webライターは自己管理能力が必要不可欠です。
社会人として当たり前であるように、Webライターも記事の執筆や仕事量の調整などスケジュール管理が求められます。
稼ぎたいからたくさん仕事を受けよう!
・・・とたしかに受注を増やすことで収入も伸ばせることはWebライターの魅力です。
しかし、自分の能力以上の受注をした結果の納期遅延や文章のミスはクライアントの信頼を失う原因になります。
自分の能力を過信せず、効率的に時間と仕事量をコントロールしてスケジュール管理を行えるようにしましょう。
スケジュール管理をあまり行ってこなかった方であれば、タスク管理アプリやカレンダーアプリを活用する癖をつけることをおすすめします。
基礎的な文章力・ライティングスキル
「ライター(書き手)」を名乗る以上は基礎的な文章力、ライティングスキルは必須です。
ネット上の記事は年齢性別問わず幅広い方が目にするため、情報を正しく整理して誰もがわかりやすい文章で伝える必要があります。
読者が何か調べたい時に検索をして辿りつくのがインターネット上の記事となりますので、疑問をすっきりと解消できる、読みにくさのない文章力が必須です。
さらに一文一文においても興味を惹けるような文章であれば読者の満足度も高くなり、クライアントからも評価されるでしょう。
文章力・ライティングスキルを鍛えるためには、日常的に一定量の文章を書くようにしましょう。
SNSで思っていることを発信することも良いですし、ビジネスメールでも相手に伝わる書き方になっているかと意識するだけでもトレーニングになります。
【高単価を目指すなら】構成力
記事は構成が9割といっても過言ではありません。
初心者向けの案件は構成を渡されることがほとんどですが、構成から作成ができるようになると高い案件にも挑戦ができるようになります。
読みやすい文章力が前提ですが、どんなに読みやすくても記事を読んでもらえないようであれば意味がありません。
読者が何を思って、この記事にたどり着いたのか、ニーズをしっかりと理解した上で、流れるように読める記事構成を作れるとレベルの高いライターとして認知されるようになります。
- 顕在ニーズ:読者のニーズが表面化したもの
- 潜在ニーズ:読者のニーズの裏にある、本当の悩み
初心者のうちは依頼されたキーワードと構成を見て、読者の抱える「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」を自分でも考えてみるようにしましょう。
構成力を鍛えるトレーニングになるためです。
リサーチ能力
書くことが仕事とイメージされがちですが、実はそれ以上に書くためのリサーチ能力が問われます。
作業時間の半分以上がリサーチというベテランのライターさんもいるぐらい重要です。
自分の知識や経験をもとに執筆できる記事もあるかもしれませんが、多くはインターネットや書籍などさまざまな情報を集めて執筆が基本です。
とくにインターネット上には、国の調査結果や専門家の意見など信頼性が高いものから素人が発信しているものまでさまざまな情報があります。
間違った情報で執筆してしまうと、クライアントの社会的信用を失うことになりかねません。
信頼できる情報源を見分ける能力はもちろん、その情報を適切に整理できることで質の高い記事執筆が可能となります。
リサーチ能力を高めるには、さまざまな情報源を活用し、常に好奇心を持って知識を吸収し続けることが重要です。
コミュニケーションスキル
Webライターはクライアントとのスムーズなやり取りが必要です。
とくにインターネット上でやり取りが完結することが多いので、簡潔なコミュニケーションの中でニーズを正確に把握し、期待に応えられる記事の執筆が求められます。
また、こちらから質問をする際は内容を明確にし、クライアントが答えやすい形で伝えましょう。
クライアントからのフィードバックは積極的に求めるようにし、コミュニケーションを図っていくことで関係構築と文章力向上が期待できます。
【高単価を目指すなら】専門性
特定の分野における深い知識や専門性は、Webライターにとって大きな武器となります。
とくに医療、法律、IT、金融など、専門性が高いジャンルに精通していることで、高い単価を狙っていけるようになります。
経歴や資格が高単価案件を獲得するきっかけになるかもしれませんので、案件を探す際はしっかりと自分の知識やスキルを棚卸ししておきましょう。
専門分野はとくにない・・・
と中には心配されている方もいらっしゃるかもしれません。
安心してください!専門性はあとから身につけることも可能です。
たとえば金融分野であれば「ファイナンシャルプランナー」や「簿記」など関連性の高い資格を取得することで専門性がもてます。
資格を取らなくても「金融分野100記事執筆」という実績があればそれも立派な専門性です。
調べなくても書けるというテーマがひとつでもできれば、執筆スピードもあがり、専門性を推して活動していけるでしょう。
【高単価を目指すなら】SEOスキル
SEOスキルを身につけると案件を受けやすくなり、単価アップも見込めます。
SEOとは『Search Engine Optimization(検索エンジンの最適化)』の頭文字をとった略語です。
具体的にはGoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンで検索をした際に、記事を上位に表示させるための対策になります。
検索エンジンの1ページ目に表示されること、強いては1ページ目の上位に表示されることは認知や売上に大きな差が生まれるので、企業にとっても重要な対策です。
結果、SEOは企業の認知や売上を左右するスキルとなるため、SEOスキルを持つライターは高い単価で受注できるようになるのです。
クライアントから指示がなくても、初心者のうちからどのようにすれば上位表示ができるのか、書籍を読んで知識を持っておくだけでも違いますので、意識して執筆してみましょう。
このSEOについてはより詳しく説明した記事をご用意しておりますので、さらに知りたい方はこちらをご覧ください!
Webライター未経験から”月5万円”を目指すポイント【5選】
未経験からWebライターとして5万円を目指すには、ただ案件に応募しているだけでは達成できません。
効率的に5万円を達成するためのポイントを紹介します。
①まずは文字単価を1円まで上げる
まずはひとつの目安である「文字単価1円」を目指しましょう。
Webライターの報酬は文字単価が基本で、「未経験可」「初心者OK」の案件は総じて文字単価1円を切っています。
もちろん最初から文字単価1円の案件が受注できるに越したことはありませんが、未経験の場合、低い文字単価からスタートすることは致し方ありません。
ただし、先を見据えて応募することを考えましょう。
依頼内容に期間や記事の質に応じて単価アップの可能性が記載されている案件が理想です。
品質の高い記事を提供し続けることで、徐々に単価を上げることが可能になります。
②ブログやウェブサイトを開設・運用する
自分のブログやウェブサイトを開設し、運用してみましょう。
未経験、初心者のうちはいきなり応募してもなかなか受注できません。
しかし、ブログを開設することは
- 文章を書く練習になる
- 競合記事を調べることで構成の考え方が身につく
- 自分がどのような文章を書けるかクライアントにアピールできる
- WordPress入稿のスキルが身につく(WordPressを使用した場合)
このようにメリットしかなく、初心者には強力な武器になります。
ブログは大きく分けてテーマやジャンルを決めずに記事を執筆する「雑記ブログ」とテーマやジャンルを決めて記事を執筆する「特化ブログ」に分けられます。
得意分野や興味のある分野をアピールできるので「特化ブログ」が望ましいですが、ジャンルに悩むことに時間を使うのであれば「雑記ブログ」からでも問題ありません。
大切なことはどちらのブログにした場合でも、仕事を受注したものと思って読者を意識して執筆することです。
日記のように自己満足で書き綴っていては、文章力も身につかず、せっかくのブログも意味がありません。
ブログは無料ブログでも問題ありませんが、WordPressではじめることをおすすめします。
WebライターにはWordPressへ直接入稿する案件もあり、「WordPressを使用できる」ことがWebライターとしてプラスのスキルとなるためです。
書くことに慣れてきたら「SEO」を意識してみることでよりライターとしてのスキルアップが目指せます。
③各種SNSを運用する
Webライターとして活動し始めたらSNS運用も始めましょう。
SNS運用のメリットは2つ
- 文章力・ライティングスキルが身につく
- SNSから案件を獲得できる
できることならプライベートアカウントとは別にWebライターとしてのアカウントを持つのがベストです。
文章力・ライティングスキルが身につく
SNSで代表的なものはX(旧Twitter)とInstagramで、それぞれ特徴が異なります。
X(旧Twitter) | 限られた文字数でわかりやすくまとめて伝える文章力が身につく |
短文で魅力的なコピーライティングスキルが身につく |
SNSの発信は「イイね」という形で反応を見られるので、どのような投稿が良かったのか試行錯誤しながら文章力を鍛えられます。
最初のうちは投稿するネタがなかったとしても、スキルアップだと思って続ける努力をしましょう。
SNSから案件を獲得できる
SNSは文章力の強化だけではなく、案件受注のチャンスにも繋がります。
同業のライターさんをフォローしたり、ライターとして発信を続けているとDMで仕事の依頼をされることがあります。
Webディレクターをしている方がライター募集を行っていて、直接申し込みをすることも可能です。
SNSで受注できる案件は直接契約のため、クラウドソーシングのように仲介手数料がないので、同じ仕事でも結果として単価アップに繋がります。
とくにライターとして成功されている方は成功事例やノウハウを常に発信しており、発信を見ているだけでもライターとして勉強になるのですぐにでも始めてみましょう。
④継続案件を獲得する
安定して5万円稼ぐためには継続案件を獲得しましょう。
単発の案件ばかり受けていると、執筆と同時並行で案件に応募し続けなくてはいけない上に、受注できなかった場合に収入が途絶えてしまいます。
継続案件が受注できると毎月の収入の安定に繋がり、案件応募の時間削減にもなります。
クラウドソーシングでも「継続あり」と記載されている案件を選ぶようにすると良いでしょう。
長期契約のクライアントを複数持つことが大事
複数のクライアントと長期契約を結べると収益がより安定します。
ひとつのクライアントに依存してしまうと、依頼がなくたった瞬間に収入がゼロになってしまうためです。
複数のクライアントと契約することで、1社途絶えたとしても収入がなくなるリスク回避もできます。
⑤ポートフォリオを充実させる
ポートフォリオとは実績をアピールするための「作品集」のことをいいます。
Webライターとしてのポートフォリオは自分の執筆した記事やコピーなどの「制作物」です。
作っていないライターさんも多いので、クライアントが依頼するかどうかを判断する際には判断基準としてプラス材料になります。
どのような文章を書くのか、どのようなジャンルが得意なのか、スキルや専門知識をアピールできるので、準備をしておくようにしましょう。
ただし、執筆した記事をなんでもポートフォリオとして利用していいわけではありません。
昨今はコンプライアンスが厳しく、仕事を受ける際に、他では使わないことを約束するNDA(秘密保持契約)を結ぶケースが増えているためです。
ポートフォリオとして利用したい場合は、事前に掲載可否を確認するようにしましょう。
先の項でご案内したブログやウェブサイトの開設はポートフォリオとして使えるためおすすめです。
EX 提案文を丁寧に作り込む
案件に応募する際は提案文が重要であるとお伝えしました。
提案文は「履歴書」と「企画書」を足したようなものです。
クライアントは顔も合わせずに仕事を依頼するかどうかを判断することになるため、非常に重要なものであるとわかりますよね。
ポイントをしっかり押さえて作成するようにしましょう。
- 自己紹介と経歴
- 依頼内容をしっかりと読み込む
- 執筆内容に沿った知識や経験を伝える
プロフィールに書いてあっても自己紹介や経歴は省略せずにしっかりと伝えてください。
また、依頼内容をしっかりと読み込むことは重要です。
依頼内容の中に、「提案時に送ってください」と回答必須項目が決まっていることもあるためです。
コピペは絶対に禁止!使いまわしているテンプレート文は見ればわかります!
案件の内容をよく確認し、自分がクライアントにどういった価値を提供できるか、誠意をもってわかりやすく伝えるようにしてください。
関係ない経歴や資格もアピールしたほうが良い?
賛否ありますがクライアントの評価や投稿を確認して、応募しようとしている案件以外のジャンルを取り扱っている場合はアピールしても良いでしょう。
Webライターで活躍するために押さえておくべき注意点
Webライターとしてキャリアを築いていく上で、品質を担保することは基本中の基本です。
しかし、文章力だけではなく、お金を貰って仕事を受ける以上、プロフェッショナルとしての振る舞いも同様に重要になります。
ここでは、Webライターが活躍するために注意すべきポイントをいくつかあげて、解説します。
納期の遅延は絶対にNG
納期を必ず守りましょう。
ライターに限らず納期を守ることは、クライアントとの信頼関係を築く上で最も基本的かつ重要な要素です。
一度でも納期に遅れると、プロフェッショナリズムに欠ける行為とみなされ、クライアントからの信頼を失います。
タイムマネジメント能力を養い、仕事の優先順位をつけ、納期を死守してください。
しかし、思っていた以上に執筆が順調に進まなかったり、体調不良など思わぬハプニングがあることもあります。
万が一、遅延が避けられない場合には、間に合わないと思った時点で、できるだけ早くクライアントに謝罪の連絡を取り、状況を説明して相談しましょう。
間違っても無理して進め、直前でやはり間に合わないと連絡をするのは最悪です。
クライアントからの連絡は即レスを心がける
どこまでが即レスであるか定義は決まっていませんが、とにかく「可能な限り早く」だと思ってください。
大手クラウドソーシングでも「24時間以内の返信率」という数値が測定されていますので、ビジネスにおける即レスの重要性は明らかです。
即レスはあなたが真剣に取り組んでいることを示すと同時に修正依頼など相談があった場合に「すぐに対応してくれる人」という印象を与えます。
とはいえ、外出中、商談中などすぐに返信ができないこともあります。
その場合は、「●時に確認して回答します」など読んでいる意思表示をし、期日を伝えておくと良いでしょう。
深夜に即レスしたらクライアントに感動された
なんて話もあるとはいえ、スマホを抱きかかえて生活するほどに無理をする必要はありませんが、それぐらいの気持ちは大切です。
即レスはビジネス上、信頼を得るための有効な手段であることは間違いありませんので、常に心がけて対応するようにしましょう。
報酬が高すぎるor低すぎる案件は受けない
案件を見極める力もつけることも大切です。
魅力的に見える高額報酬の案件や、逆にあまりにも低い報酬の案件には注意しましょう。
高すぎる報酬の案件は、専門知識が必要な難易度の高いジャンルであったり、過度な期待値を持つクライアントの場合もあります。
依頼内容を良く読んで、本当に今の自分の知識、スキルで対応可能な内容であるかを確認しましょう。
専門性の高いジャンルでも経験や知識を生かして執筆できるのであれば、積極的に応募することをおすすめします。
一方で、低すぎる報酬の案件は、あなたのスキルや時間を適正に評価していない未経験、初心者から搾取する案件の可能性があります。
もちろん、初心者のうちは実績作りのために低単価でも案件をこなすことは必要です。
しかし、文字単価0.1円の案件で月に5万円を稼ごうと思ったら50万文字の執筆が必要で、副業はもちろん本業でも現実的な話ではありません。
1円未満の中でも文字単価0.5円など自分で基準を決め、搾取されるだけにならないようにしましょう。
おすすめはポイントでもお伝えしています、「単価アップ」や「継続依頼」を期待できる案件に応募することです。
最初は文字単価0.5円でも良質な記事を納品し続ければ、次第に単価もあがり、継続案件として安定させることが期待できます。
案件探しをしながら、市場の標準的な単価を理解し、自分のスキルや提供する価値に見合った報酬を求めるようにしましょう。
レギュレーション・ルールは厳守する
クライアントから提供されるレギュレーション、ルールをしっかり守りましょう。
レギュレーションは「規則として守るべきもの」、ルールは「慣習としての決まりごと」といった意味で、どちらも執筆する際に守るべきことです。
主にキーワードの使い方や構成の作り方、文字数、読者層など具体的な指示がすべて記載されています。
これはひとつのメディアを複数のライターで執筆することが多いため、記事の品質を一定レベルで担保する必要があるからです。
レギュレーションやルールをしっかりと守ることはクライアントのニーズを理解して、応えられることを示せるため、ライターとしての信頼獲得に繋がります。
同じジャンルの記事だからといってルールが同じではありません。
クライアント、メディアごとに異なりますので細かい指示までしっかりと読み込んで執筆するようにしましょう。
必ずしもすぐ稼げるようになるわけではないことを理解する
Webライターとして成功し、安定した収入を得るには時間がかかることを理解しておきましょう。
Webライターは即座に5万円を稼げる仕事ではありません。
文字単価1円で3,000文字の依頼を受けても3時間で終われば時給1,000円ですが、10時間かけてしまうと時給300円です。
あれ?近所のコンビニでバイトをしたほうが良かった?
と、初心者のうちはライターの作業自体に慣れていないため、見合った対価ではないと感じてしまうことも十分あり得ます。
また、早く書けるようになってきても、はじめて挑戦するジャンルであればリサーチに時間が取られてしまうこともあります。
始めは低い単価からスタートし、徐々に実績を積み重ね、スキルを磨き、信頼できるクライアントとの関係を構築・・・
長期的な視点を持って、地道に努力を積み重ねることが成功への鍵です。
筆者がWebライター未経験から月5万円以上獲得するまで【実話】
ここからは実際に筆者がWebライター未経験から5万円以上獲得するまでを実話ベースでお伝えしていきます。
- 40代会社員で金融系企業の営業職
- 思ったら動くタイプ
- Webライター完全未経験
- マーケティングスクール入ったけれど副業として失敗
- 趣味は読書とサウナ巡り
Webライティングをやってみようと思ったきっかけは勤務先の社長や後輩の言葉でした。
稟議やレポートの文章が読みやすくて助かる
取引先にメール送る時はいつも参考にさせてもらっています!
このきっかけと合わせてマーケティングスクールでの広告運用の副業は失敗したものの、マーケティング知識も生かせると一気に気持ちが膨らみました。
きっかけは割とそういうもので大きな志をもってというわけでもなく、いってしまうと勢いです笑
正しい知識を学ぶ
始めは簡単にできるところで無料のYouTubeをひたすら見ていました。
成果を上げているWebライターさんがさまざまな発信をしていて、中には「本当に無料でいいの?」という内容も多く、十分勉強になります。
たまにYouTuberさんが紹介しているWebライターにおすすめの書籍も読み漁りました。
そして、ブログを立ち上げてみて、いざ記事を書いてはみたものの、
「この文章で大丈夫?最後まで読んでもらえる?」
と執筆した記事の正解がわからず、モヤモヤが続いてしまいました。
マーケティングスクールに通った過去があるのでライティングスクールの存在は知っており、近道はやはり正しく学べる環境だとライティングスクールを検索。
本メディアを運営しているOnline ApC Acadmyに出会い、入学を決めました。
入学を決めた理由は独学で正しい知識を身につけずに、仕事が取れない、低単価から抜け出せないと苦労するよりは、確実に近道だと思ったからです。
実績を積む!まずはクラウドソーシングから
入学して早々に学習サイトを読み、動画視聴しつくしましたが、やはりノウハウを頭にいれても文章が書けるようになるわけではありません。
講師の方に「いきなり応募はじめてもいいですか?」とだけ確認を取り、課題よりも実践優先でクラウドソーシングに登録しました。
大手2社どちらも登録しましたが、認定ランサーになりたかったのでランサーズをメインで利用しながら活動開始。
認定ランサー:「認定ランサー」とは、ランサーズに登録しているフリーランスの中でも、ランサーズが定める以下の基準を全て満たしたランサーのことです。認定ランサーは、返信速度・納品実績・獲得額・高評価などの条件を満たしています。
ランサーズ│認定ランサーとはなんですか?
文字単価を一旦気にせず、応募条件でライター歴の条件等、スタートラインにもたてない案件以外で書けそうな案件にひたすら応募。
10件応募すれば1~2件返信があったかなと記憶しています
提案文は真心を込めて、送った後は返信こなくても凹まずに心を無にするぐらいがちょうどいいです笑
実績はもちろんないので提案文は丁寧に書いて応募するようにしていました。
ただ、やはり、経歴や知識が生かせるジャンルの採用率が高かったので、途中から得意分野の案件に絞って応募するようになりました。
最終的には得意分野だった「不動産」ジャンルの記事で文字単価1.5円をしばらく継続頂き、認定ランサーにまでなれました。
執筆できる記事がないと応募を躊躇ってしまっている方へ・・・
おすすめは自分の人生を手書きでもいいから書き出して、深ぼってみることです。
- 職歴
- 住まい
- 趣味
- お金をかけていること
- 知人・友人
たとえば職歴ひとつとっても
●●大学 建築学部卒業 |
▲▲建設入社 営業職として勤務の後、退職 |
■■マーケティング 法人営業として入社 |
このような方がいたとしたら、この人の経験、知識はどれくらいあるでしょうか。
大学生活、就職活動、建築学、ゼネコン勤務、営業職、退職、転職活動、マーケティング会社勤務・・・執筆できそうなジャンルがどんどん出てくるはずです。
「転職」をさらに深ぼれば、「●●業界における転職活動」、「■■社の面接」などさらに執筆できる範囲は広がります。
すでにある経験や知識にリサーチして肉付けするだけでも多くの記事が書けるはずです。
お悩みの方はぜひ一度深掘りしてみてください。
SNSの運用を開始
クラウドソーシングの利用と並行してX(旧Twitter)運用も行いました。
たいした発信ができていたわけではありませんでしたが(汗)
プロフィールをWebライターとして活動していますという内容に整え、勉強したことなどを発信し続けました。
結果、他のWebライターさんや界隈の方々からフォローをいただく機会が増えます。
とくにWebディレクターとして活動されている方は、SNS上で案件も広く募集していることも多く、応募が可能です。
筆者は直接依頼も直接応募も経験しました。
DMで依頼を頂いた案件に関してはテストライティングに合格できず悔しい思いをしましたが、直接応募した案件については受注でき、現在もお仕事を頂いています。
SNSからの受注はクラウドソーシングのように仲介手数料が引かれることもなくなるため、ある程度慣れたら、主戦場をSNSに移すことをおすすめします。
直接募集している案件に挑戦
ここからは5万円稼いだあとのお話しです。
筆者は現在、この記事が掲載されているサイトで記事の執筆をさせていただいています。
Online ApC Acadmyの卒業生というご縁の中、受講生・卒業生向けの募集に直接応募して、採用に至りました。
実際に直接応募できるところは多く、求人サイトを見れば、Web制作会社の正社員に混ざって、業務委託ライターの募集も広く行われています。
また、メディア内にもさりげなく「ライター募集」が案内されていたりする場合もあります。
クラウドソーシングやSNS以外にも案件を獲得する場は多くありますので視野を広げてみてみましょう。
【現在】人脈つくりを始める
筆者は現在、セールスライティングを学びながら記事執筆を続けている中で、人脈を作るためにオンラインサロンに入会しました。
オンラインサロンのイメージがなかなか湧かない方のためにお伝えしますと、サロンの趣旨や内容に興味ある人たちが集まるコミュニティです。
筆者は副業している方やフリーランスの方が多く参加しているサロンに入会しましたので、Webライターさんも非常に多く、メンバー同士で仕事を振ることも盛んに行われています。
対面のイベントも盛んに行われており、悩み相談や情報交換の他、正真正銘の直営業も可能ですので非常におすすめです。
失敗は学びにしよう!
番外編として、失敗談のお話もしておきます。
読んでいただいている方にお伝えしたいのは
失敗してもWebライターを簡単に諦めることはやめよう!
です。
ここまで読むと順調に見えますが、著者は失敗も多くしてきました。
正直にいってしまうと今でもバタバタはあります。
なかでも一番失敗したなというエピソードは新ジャンルに挑戦した際の納期遅延です。
納期遅延は絶対にNG・・・ですが、2度ほど経験しています。
1件は親族の不幸があった関係で、正直に事情を相談し、ご迷惑をかけることにはなりましたが、納期変更を許可いただいています。
執筆経験がないジャンルに挑戦する時は慎重に!
問題のもう1件の納期遅延は、ジャンルの幅を広げるために挑戦した自己啓発系の記事。
「執筆経験のないジャンル」に加えて、「構成から作成」、「競合記事が参考にならない」のトリプルパンチでまったく筆が進まず・・・
完全にゼロベースで作成する流れだったので慌てて関連しそうな書籍を読むなどして、なんとか執筆。
しかし、修正依頼が2度、3度となり最終的に納品したのは納期7日後でした。
継続依頼の可能性ある案件ではありましたが、当たり前のように継続はなく、評価もBadにこそならなかったものの決していいものではありませんでした。
自己管理不足、構成の勉強不足、リサーチ力不足・・・反省点をあげたらキリがありませんが、失敗から学ぶことは多くありました。
しかし、この失敗が新ジャンルに応募検討の際の判断をつけられるようになり、調整できるようになりましたので今では経験として生きています。
とにかく、1度2度の失敗でやめてしまうことはないように続けていただきたいです。
まとめ:未経験者でもWebライターで月5万円は目指せる!
本記事では未経験者がWebライターとして月5万円を目指す方法をお伝えしてきました。
基本的な文章力、ライティングスキルはもちろん、それだけに注力せず、自己管理能力やリサーチ力などさまざまなスキルを磨いていくようにしましょう。
なんとなく稼げるようになればいいやと始めてしまうと5万円は遠ざかるばかりです。
作業環境からしっかりと整え、クラウドソーシングへの登録、SNSの運用など順を追って積極的に案件へ応募していくことが成功の鍵になります。
案件を継続的に獲得していくにはライティングの学習は常に最新情報を積極的に取入れ、ブログの運用やポートフォリオ作成など行って、自分の価値を高めていくことが重要です。
始めたての頃は大変かもしれませんが、正しいアプローチと継続的な努力により、月5万円は現実のものとなります。
収入はもちろん知識やスキル、人脈もついてくることで人間的にもさらに成長できるはずです。
5万円を達成できる努力ができたのであれば、その先も十分目指せますので、ぜひWebライターへの一歩を踏み出してみましょう。
Webライターに関するよくある質問
Webライターを未経験から始める方法について細かく解説してまいりましたが、
「Webライターつらそうだけど大丈夫?」
「Webライターは学生や主婦でもできるの?」
「Webライターは結局何を書けばいいの?」
といった疑問を解決するために、本セクションでは「Webライター」に関するよくある質問をまとめましたので、ぜひご参考ください。
Q1. Webライターの仕事はつらい?
Webライターの仕事が「つらい」と感じるかどうかは、個人の働き方や対応する案件により異なります。
締め切りに追われることや、クライアントの要求に応えるプレッシャーは避けられません。
一方で、時間、場所を選ばずに好きなように働けるので副業としても始めやすく、効率的に時間活用できる楽しみもあります。
Q2. Webライターの仕事はスマホでもできる?
Webライターの仕事はスマートフォンだけでも可能です。
画面を複数開く必要のない作業やSNSの投稿、記事の執筆などの仕事は、基本スマホでこなせます。
しかし、長時間の作業や複数の資料を参照しながらのライティング作業には、PCのほうが便利なことも…。
もし可能であれば「スマホ+PC」の併用をオススメします!
Q3. 主婦でもWebライターは始められる?
Webライター未経験者である主婦の方も、もちろん可能です!
実際に、家庭と仕事を両立させたい主婦にとってライター業は特に人気で、多くの方がWebライターとして活躍しています。
Webライターの仕事は自宅でできるため、子育てや家事の合間に柔軟にスケジュールを組むことが可能です。
自分の知識や経験を活かせる機会も多く、自分のペースでスキルアップを目指せます。
Q4. 高校生・大学生でもWebライターは始められる?
年齢に関係なく、Webライターとしての活動は可能です。
実際、高校生や大学生が自分の専門分野や趣味に関連する記事を執筆しています。
若いうちからスケジュールの管理や専門知識を磨き、プロフェッショナルとして、将来にわたって役立つ多くのスキルを身につけられるのでおすすめです。
ただし、未成年者の場合はクラウドソーシングの登録できないことが多く、できたとしても親権者の同意が必要な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
Q5. Webライターはどのような記事を書くことが多い?
Webライターが扱う記事のジャンルは非常に広範なため、どのような記事が多いかの回答は難く、どのような記事でも幅広くあるといえます。
企業メディアの記事執筆の他にも、商品レビュー、ニュース記事、SNSの投稿コンテンツなど、執筆する内容はクライアントのニーズによって異なるためです。
ただし、Webライターの収入面でいえば、金融やIT、法律など専門性の高いジャンルは高単価な傾向です。