Webライター・コピーライターにとって「マーケティング」は必要不可欠と言っても過言ではないスキルです。
Webライター・コピーライターへ仕事を依頼するクライアントは、認知度向上や購入率アップなどの目的を達成するためにマーケティング戦略を実施しています。
そのため、目標達成に向けたプロジェクトの一部を担うライターが、マーケティングスキルを持っているとクライアントからかなり重宝されるのです。
実際に、現役コピーライターである筆者も、Online ApC Academyでマーケティングを学んでからは、文字単価が13円になったこともあります。
なぜ、マーケティング知識のあるライターはそんなに求められているの?教えて!
今回は、Webライター・コピーライターとして重要なマーケティングについて理解していただくために、
- マーケティングとは?
- WEBマーケティングの基礎知識
- Webライター・コピーライターに必要な5つのマーケティングスキル
- マーケティングスキルのあるライターになるためのポイント3選
- 【筆者の体験談】マーケティングの重要性
などについて詳しく解説していきます。
当記事を参考に1日でも早くマーケティングを身につけてワンランク上のライターを目指しましょう!
- プロ講師によるマンツーマンの相談サポートつき!
- 読むだけで技術が身につく『テキストブック(全8巻)』
- ライターの実情を紐解く『講義動画(全4本)』
- 約14日間の完全無料トライアル
- 参加人数6万人超え ※2024年8月23日現在〜
マーケティングとは「顧客に対する活動すべて!」
- マーケティングは、目的を達成するための”顧客に対する活動のすべて”
- マーケティングを成功させるためには”文章力”が必要
マーケティングは、介在する業界によって異なりますが、ここでは『顧客に対して行うすべての活動』として説明していきます。
顧客が行動するまでは、一般的に以下のようなプロセス(AIDMA)を踏んでいくため、企業はより多くの顧客に行動してもらえるよう、顧客に対して様々なマーケティング戦略を考えています。
例えばですが…
- 広告を運用する
- SNSで情報発信する
- オウンドメディアを運営する
- アフィリエイターに宣伝してもらう
- オンラインサービスを提供する
- テレビに出演する
- イベントやキャンペーンを企画する
など、ほんの一部にすぎませんが、顧客が行動を起こし自社の目的を達成すべく日々活動しているのです。
この”顧客に対するすべての活動”をマーケティングと言います。
そして、ほとんどのマーケティング手法は、文章を活用して顧客に訴求1しているため、マーケティングを成功させるためには「文章力」も必要となってきます。
1 訴求:顧客に行動してもらうため訴えかけること
▼SNSを活用した訴求
引用:ユニクロ
▼キャンペーンを活用した訴求
引用:スマホ決済アプリはじめてチャージキャンペーン|イオン銀行
※本キャンペーンは終了しています。
▼ランディングページを活用した訴求
(ランディングページ/LP:インターネットや広告、SNSからきた顧客が最初に着地するアクセスページ)
引用:仕上がり透明ファンデシリーズ|INTEGRATE|資生堂
ほとんどのマーケティング手法は文章が必須であり、顧客に行動してもらうためには、高い文章力を身につけて”他の商品にはない自社商品の魅力”を訴求していかなくてはいけません。
となると、勘の鋭い方はすでにお気付きかもしれませんが「自社商品・サービスのファンを増やしたい!売上アップしたい!」というクライアントにとって、マーケティングスキルと高い文章力を持つライターは喉から手が出るほど欲しいと思っているのです。
WEBマーケティングの基礎知識
マーケティングとは、自社の目的を達成するための”顧客に対するすべての活動”とお伝えしました。
対して、WEBマーケティングとは、『WEB上(オンライン)で行うマーケティング』のことを指します。マーケティングの一部であり、インターネットを介したマーケティング活動のことです。
近年、スマートフォンの急速に普及したことで、インターネットの個人の利用率は8割を超えていることが明らかとなりました。
参考:情報通信分野の現状と課題|インターネットの利用動向 |総務省
そのため、SNSやブログ、アフィリエイトなどを活用したWebマーケティングは、企業にとって重要性が高まってると言えるでしょう。
他にも、WEBマーケティングの戦略は無数に存在しており、
・SEO ・コラム記事 ・LINE配信 ・ECモール3 ・EmailなどのDM ・広告 ・メールマガジン ・ホームページ ・ランディングページ(LP) 3 ECモール:オンライン上のショッピングモールサイト |
など、あらゆる戦略の中から、自社のターゲットとする顧客にあったWEBマーケティングを実施していかなくてはなりません。
Webライター・コピーライターに求められるマーケティングスキル
クライアントは、顧客を行動させるためのマーケティング活動の1つとして、Webライター・コピーライターにメディア記事や、製品の紹介文、メルマガなどの文章作成を依頼しています。
だからこそ、全体像を理解した「マーケティングスキル」のあるライターが必要とされているのです。
ここでは、ライターに求められるマーケティングスキルをご紹介していくので、しっかり確認してくださいね。
- 競合のリサーチ
- クライアントや顧客ニーズを汲み取る力
- 集客動線の理解
- コミュニケーションの取りやすさ
- SEOライティングの知識と経験
競合のリサーチ
競合とは、該当クライアントの競争関係にあるライバルのことです。
競合と同じ訴求方法やマーケティング手法をしていても差別化できず、自社製品が選ばれにくくなってしまいます。
競合の商品・サービスをリサーチすることで得た要素をどのように活かしていくのか戦略を立て、自社にしかない強みを打ち出していかなくてはいけません。
具体的な競合のリサーチする要素ですが、
・シェア率 ・商品、サービスの内容 ・ターゲット ・コスト ・訴求方法 |
などが挙げられます。
競合リサーチでは、複数の要素を比較することで、より客観的に現状を把握することが可能となります。
シェア率
競合の商品・サービスが、市場の中でどのくらいシェア(売上)されているのか知ることで、クライアント製品のポジションや訴求方向性を見つけることに繋がります。
- シェア率が高い企業はどこなのか
- 対象製品と同じシェア率の企業はどこなのか
また、年齢層や性別、どんな生活スタイルで過ごす顧客に購入されているのかあわせて分析することで、ターゲットを明確にすることも可能です。
商品・サービスの内容
商品・サービスの内容をリサーチすることは必須と言えますが、特に以下の要素を比較していきます。
- 競合製品の特徴は?機能性は?成分は?
- 競合製品のメリット、デメリットは?
- 競合製品のクオリティは?
- 競合製品の使い心地は?
- 競合製品の効果は?どう変わるの?
- 競合製品のイメージカラーは?
競合の商品・サービスを1つ1つ分析し、クライアント製品との違いを見つけて独自の強みを見つけていきましょう。
ターゲット
競合の商品・サービスに対するターゲットは、どんな人に設定されているのかリサーチしましょう。
ターゲットを知るためには、競合製品を利用した人の口コミを確認すると効率よくリサーチすることができますよ。
- どの年齢層、性別の人に利用されている?
- ターゲットは何に悩んでいる?
- 商品にどんな機能を求めている?
- どんな生活スタイルの人なの?
- 他にどんなものに興味がある?
競合製品を利用した顧客の特徴とニーズをリサーチすることで、対象製品のターゲットを確立させやすく、ターゲットにあった訴求を考案することができます。
コスト
競合リサーチでは、コストも重要な比較要素です。
- 競合と比べて安いの?高いの?
- 相場はどれくらい?
価格帯によってどんな表現方法や訴求バランスでアピールすればいいのか、掴みやすくなります。
訴求方法
他社は、どのように自社商品・サービスの価値を訴求しているのか確認します。
- よく使われているキーワードはなに?
- ベネフィット4はなに?
- 使用して何がどう変わるの?
- どんな人におすすめしてる?
- 他社とどこが違うと表現してる?
4ベネフィット:消費者の欲求やニーズに合わせて商品やサービスから得られる具体的な利益・恩恵のこと
今までリサーチしてきた内容を含め深掘りしていき、自社独自の訴求方法を見つけていきましょう。
クライアントや顧客のニーズを汲み取る力
ライターにとって、クライアントと顧客のニーズをキャッチすることは重要なスキルの1つです。
双方のニーズを汲み取るためには、相手の特徴や思考、悩みなどを分析していく必要があり、そのためには、マーケティングの基礎とも言える『5W1H』を活用することが最もおすすめです。
5W1H | クライアント | 顧客 |
When(いつ) | ・いつまでに必要か ・いつまでにどのような目標を達成したいか | ・いつまで欲しいのか ・すぐに欲しいのか |
Where(どこで) | ・どのメディアで必要なのか ・どこで情報を発信するのか | ・どんな場所で必要なのか ・どこで利用したいのか |
Who(だれ) | ・どんな事業をしているクライアントか ・どんなメディアを持っているのか | ・性別 ・年齢 ・年収 |
What(なに) | ・どんな価値を提供したいのか | ・どんな商品を欲しがっているのか ・どんな商品なら利用するのか |
Why(なぜ) | ・なぜ自分に依頼してきたのか ・何に困っていて依頼してきたのか | ・なぜ欲しいのか ・なぜ検索しているのか |
How(どのように) | ・どうやってクライアントの問題解決をするのか ・自分の価値をどうって提供するか | ・どんなワードで訴求するのか ・どんな構成で顧客を引き込むのか |
5W1Hを活用して、クライアントと顧客のニーズを整理していくことで「本当は何を求めているのか」本質的に理解できるため、ピンポイントに価値を提供することが可能となります。
集客動線の理解
集客動線とは、顧客が商品・サービスを購入・利用するまでのルートのことです。
例えば、洋服を販売しているクライアントのブログを作成しているとします。
ブログの読者がどこからきた人なのか把握することで、
- 公式SNSからきたから自社ブランドについて知りたいのかな?
- Google検索できた人はファッションについて知りたいのか?
- メルマガからきた人は自社ブランドの他の製品について知りたいのかな?
など、何を知りたくてブログを読んでいるのか理解するための要素となり、具体的な施策を打ち出すことが可能となります。
コミュニケーションの取りやすさ
クライアントとスムーズに仕事をしていくうえで、コミュニケーションスキルも重視されるポイントです。
知識や経験があっても返信遅れや横柄な態度のライターは、クライアントにとってコミュニケーション能力の低いライターと捉えられてしまいます。
最悪の場合には、途中で案件が中断されてしまう可能性もあるため注意しましょう。
SEOライティングの知識と経験
SEOライティングは、マーケティングの1つとしてよく活用されている手法です。
ちなみに、SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことを指します。
代表的な検索エンジンと言えばGoogleですが、Googleに良いコンテンツと判断されれば、該当サイトが上位表示され、サイトへの訪問率が高くなる傾向にあるため、様々な企業がSEO対策を実施しています。
だからこそ、SEOライティングの知識と経験のあるWebライター・コピーライターが、求められているのです。
「Googleが掲げる10の真実」から考えるSEO対策は様々存在していますが、SEOライティングをするにあたって最も外してはいけない重要な概念が「E-E-A-T」というGoogleの評価基準です。
E-E-A-Tは、良質なサイトと判断するためのGoogleが設定している基準で、E-E-A-Tをクリアしなければそもそも信頼できるサイトと見なされず上位表示されません。
- Experience:経験
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
E-E-A-Tを理解したうえで、ライティングしていく必要があります。
マーケティングスキルを持ったライターになるためのポイント【3選】
マーケティングスキルを持ったWebライター・コピーライターになるためのポイントをご紹介します。
- 基本的なライティングスキルを身につける
- ペルソナを意識した文章を書く
- SEO記事を制作する
- EX:オウンドメディア・ブログを運用する
基本的なライティングスキルを身につける
前途でも文章力が大切とお伝えしましたが、基本的なライティングスキルがないと効果的に、クライアントの商品・サービスを伝え、顧客の行動を誘発することはできません。
- 中学生が読んでもわかる文章
- ワンセクション、ワンメッセージ
- 結論ファースト
- 冗長表現をしない
- 語尾の連続を避ける
- 正しい日本語を使用する
- トンマナ5を合わせる
5トンマナ:文章に一貫性をもたせるルール(例:文末表現)
「こんなの当たり前!」と思うかもしれませんが、これまで多くの記事を執筆してきた筆者も上記で紹介した基本的なライティングができているか毎回確認しています。
ライティングをしていくうえでの大切な要素であるため、日々意識して取り組みましょう。
ペルソナを意識した文章を書く
ペルソナとは、該当商品・サービスを利用する架空の顧客のことで、ターゲットをより狭めた人物像です。
ペルソナを設定して執筆していくことで、顧客のニーズが理解しやすく刺さりやすい文章を書くことができます。
主にマーケティングで使用されるペルソナ要素は、以下のような項目です。
・年齢 ・性別 ・学歴 ・居住地域 ・家族構成 ・職業 ・年収 ・趣味 ・ルーティーン ・現在の悩み ・解決したいこと |
さらに業種によっては、好きな食べ物やよく使う化粧品、よく使うSNSなどの要素を加えることもあります。
該当商品・サービスにあわせてカスタマイズしながら、誰の行動を誘発させる内容にするのか意識して書くことが大切です。
SEO記事を制作する
SEO記事を作成することで、前途でお伝えしてきた求められるマーケティングスキルを実践することができます。
- 検索キーワードをもとに競合記事はどんな内容を書いている?
- 顧客が知りたい内容や解決したい悩みはなに?
- 誰に向けて書いているの?
- どんな目的を達成するために記事を書いている?
- 顧客に最後まで読んでもらえるためにはどんな構成にする?
すでにSEO記事を作成した経験がある方も、マーケティングの要素を取り入れながら制作していきましょう。
EX:オウンドメディア・ブログを運用する
オウンドメディアとは、WEB上で情報発信する媒体のことで、自社で所有しているメディアとも言えます。
オウンドメディア(一部) | ||||
ブログ | YouTubeチャンネル | ホームページ | ECサイト | |
TikTok | コラム | WEBマガジン | X(旧Twitter) |
オウンドメディアを構築し実際に運用することで、どのように集客すればいいのか、どんな内容を発信すれば顧客が反応してくれるのかなど、実務的なマーケティングスキルを得られることが可能となります。
オウンドメディアの中でも、運用しやすいのが「ブログ」です。
そこまでの手間や負担なく簡単に始められることができ、SEOの知識と経験も積み上げることができますので、是非チャレンジしてみましょう!
副業ライターの筆者が語る『マーケティング』の重要性
当記事では、Webライター・コピーライターにとってマーケティングは重要であるとお伝えしてきました。
現役コピーライターの筆者も、顧客の心を動かすライティングをするためには、マーケティングが重要であることに気づき、Online ApC Academyでマーケティングをみっちり勉強しました。
マーケティングを学んでからの筆者は、
・本当は何を求めているのか ・何に悩んでいてどのような未来を叶えたいのか ・どんな価値が欲しいのか |
など、顧客本質的な悩みや想いを捉えられるようになったため、成果に直結することが増えて、クライアントからも継続依頼や単価アップなどの高評価をもらえるように。
要するに、マーケティングスキルは、クライアントの目的達成のため顧客を行動させるのに必要なライティング業務を担うライターにとって、非常に重要性が高いと言えるでしょう。
Webライター・コピーライターの仕事にマーケティングは不可欠!
Webライター・コピーライターは、クライアントの目的を達成するためのマーケティング活動の一部を任されています。
だからこそ、ライターにとってマーケティングは必要不可欠であり、切っても切れないスキルとも言えるででしょう。
当記事でご紹介した、ライターに求められるマーケティングスキルやマーケティングを身につけるためのポイントなどを参考に1日でも早くマーケティングスキルを身につけていきましょう!
- プロ講師によるマンツーマンの相談サポートつき!
- 読むだけで技術が身につく『テキストブック(全8巻)』
- ライターの実情を紐解く『講義動画(全4本)』
- 約14日間の完全無料トライアル
- 参加人数6万人超え ※2024年8月23日現在〜
【マーケティング×ライター】に関するよくある質問
マーケティング×ライターに関するよくある質問について3つ紹介します。
ライティング業務に携わる方なら、一度はぶつかったことがあるであろう悩みもマーケティングで解決することができるので、是非チェックしてくださいね。
よくある質問①|案件に応募しても受からない場合はどうしたらいいの?.
X(旧Twitter)の#ライター募集や、クラウドソーシングサイトで募集を発信しているクライアントをマーケティングの基礎である「5W1H」を参考に徹底リサーチしましょう。
どんなライターを求めているのか、どんな目標を達成するために募集しているのか理解できれば、クライアントに刺さる応募文を作成しやすくなります。
よくある質問②|ブログを運用しているけどネタを探すのが大変
運用するブログのコンセプトにあったキーワードで、Googleにてリサーチしましょう。同じように検索した顧客がどんな情報を知りたいのか理解しやすくなります。
引用:Google
よくある質問③|マーケティングを身につけたら単価はどのくらい変わる?
通常、マーケティングスキルのないライターは、1記事あたりの文字単価6の相場は、1文字1円です。
しかし、マーケティングスキルのあるライターは、1記事あたり10円以上となる可能性も十分あります。実際に筆者は、1文字13円で執筆した経験があります。
6『文字単価』1文字に対する単価 (例)文字単価1円の場合、1,000文字執筆すると1,000円